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正解 A問題
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問題文と選択肢
あるIT企業は、自社のサーバーレスアプリケーションを AWS X-Ray と統合してトレースを収集しています。リリース後、X-Ray に記録されるトレースが急増し、X-Ray の月額利用料が急騰していることに開発者が気付きました。
アプリケーションを停止することなく、X-Ray に記録されるトレースの量そのものを抑えてコストを削減しつつ、問題調査に必要なトレースは引き続き取得できるようにしたいと考えています。
この要件を満たすソリューションはどれですか?
  • X-Rayサンプリングルールを実装する
  • X-Rayトレースの保持期間を短縮する
  • X-Rayコンソールでフィルター式を使用する
  • X-Rayデーモンのカスタム構成を行う
解説 頻出度★★★★★
この問題は、「X-Ray のコスト × データ収集量の削減 × 重要なトレースは残す」の要件で、記録するリクエストの割合を制御するサンプリングルールを選べるかがポイント
正解

A. X-Rayサンプリングルールを実装する

X-Ray のサンプリングルールは、リクエストのうち何件をトレースとして記録するかを制御する仕組み。リザーバ(1秒あたりに必ず記録する固定件数)とレート(それを超えた分を記録する割合)で構成され、既定では「1秒に1件+超過分の5%」となる。
ルールは X-Ray コンソール(中央集約型)で変更でき、アプリケーションのコード変更・再デプロイなしで即座に反映できるため、サービスを中断せずにコストを下げられる。
さらに「重要な API パスだけレートを高くする」といったルールを追加すれば、調査に必要なトレースは残しつつ全体量だけを削ることができ、本問の要件をすべて満たす。

B. X-Rayトレースの保持期間を短縮する

X-Ray の課金は記録されたトレース数・取得(スキャン)されたトレース数に対して発生する仕組みであり、「保管日数を短くすれば安くなる」ストレージ課金ではない。
加えて X-Ray のトレース保持期間は AWS 側で管理されており、利用者が短縮設定してコストを下げられるパラメータではない
データの流入量は変わらないため、月額利用料の急騰は解消しない。

C. X-Rayコンソールでフィルター式を使用する

フィルター式は、X-Ray コンソールのサービスマップやトレース一覧で、すでに記録済みのトレースを絞り込んで表示するための検索構文。
あくまで「見る側」の道具であり、X-Ray に記録されるトレースの量は 1 件も減らない
むしろトレースの取得(スキャン)自体が課金対象であり、コスト削減策にはならない。

D. X-Rayデーモンのカスタム構成を行う

X-Ray デーモンは、SDK が生成したセグメントを受け取って X-Ray へ送信するリレー役。カスタム構成でバッファサイズや同時実行数、送信先リージョンなどは調整できるが、「どのリクエストをトレースするか」というサンプリングの判断はデーモンではなく SDK 側(サンプリングルール)が行う
そもそも Lambda などのサーバーレス環境ではデーモンはマネージドで、利用者が構成を細かく作り込む余地は乏しい。
各サービスで個別設定が必要となり運用負荷も上がるため、最小の中断でコストを下げる手段としては不適。

これだけ覚える(記憶フック)
X-Ray のコストは「記録したトレース数」で決まる。減らしたいなら入口=サンプリングルール。
正解への思考ルート 問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。
要件 判断ポイント
X-Ray に流入するデータ量が多く、利用料が急騰している X-Ray の課金は記録・取得したトレース数に比例する。減らすべきは入口の記録件数
→選択肢(A)が正解
記録されるトレースの「量そのもの」を抑えたい フィルター式は記録済みデータの表示を絞るだけで、記録件数は減らない
→選択肢(C)を消す
保持期間の短縮でコストは下がるか X-Ray は保管日数に対する課金ではなく、保持期間も利用者が変更できない
→選択肢(B)を消す
サービスの中断を最小限にする(コード変更・再デプロイを避けたい) サンプリングルールはコンソールから中央集約で変更でき、即時反映される。デーモンの個別構成は各サービスに手を入れる必要がある
→選択肢(A)は候補、選択肢(D)を消す
重要な追跡データは引き続き取得したい サンプリングルールはURL やサービス名ごとにレートを変えられるため、重要パスだけ高レートで残せる
→選択肢(A)が正解
ひっかけポイント
  • 「保持期間を短縮」は一見コスト削減に効きそうだが、X-Ray はストレージ保管量課金ではない。そもそも保持期間を短くする設定項目自体が存在しない
  • 「フィルター式」はコンソールで頻繁に使うため正解に見えやすいが、すでに課金対象として記録されたトレースを検索するだけ。蛇口を締める策ではない
  • 「デーモン(エージェント)の構成をいじる」系の選択肢は、サンプリング判断は SDK 側が行うという役割分担を知っていれば消せる
  • サンプリングは「データを間引く=重要な情報を失う」と誤解しがちだが、ルールを分けて重要な API だけ100%記録することができる点が本問の決め手
出題バリエーション 同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。
問題文がこう変わったら 正解はこう変わる
特定の重要 API だけは全リクエストを記録したい」 対象 URL パスにマッチする優先度の高いサンプリングルール(レート100%)を追加するのが正解軸に。
コードを再デプロイせずにサンプリング動作を変えたい」 SDK 内のローカル設定ではなく、X-Ray コンソールの中央集約サンプリングルールが正解に。
「トレースがまったく記録されない。原因は?」 コストではなく権限・設定の問題。IAM ロールの X-Ray 書き込み権限や、Lambda のアクティブトレース有効化が論点に変わる。
Lambda 関数のトレースを有効にしたい」 関数設定のアクティブトレーシングを有効化し、実行ロールに AWSXRayDaemonWriteAccess を付与するのが正解軸に。
「トレースではなくログの保管料金を下げたい」 CloudWatch Logs の保持期間設定が正解に浮上(こちらは保持期間で料金が変わる)。
関連サービスの解説 AWS X-Ray
リファレンス この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。
知識項目 公式ドキュメント
X-Ray サンプリングルール(リザーバとレートによる記録量の制御) サンプリングルールを設定する - AWS X-Ray
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No.16 解説
あるIT企業は、自社のサーバーレスアプリケーションを AWS X-Ray と統合してトレースを収集しています。リリース後、X-Ray に記録されるトレースが急増し、X-Ray の月額利用料が急騰していることに開発者が気付きました。
アプリケーションを停止することなく、X-Ray に記録されるトレースの量そのものを抑えてコストを削減しつつ、問題調査に必要なトレースは引き続き取得できるようにしたいと考えています。
この要件を満たすソリューションはどれですか?
  • X-Rayサンプリングルールを実装する
  • X-Rayトレースの保持期間を短縮する
  • X-Rayコンソールでフィルター式を使用する
  • X-Rayデーモンのカスタム構成を行う

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