Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説
AI-901:Microsoft Azure AI Fundamentals
問題文と選択肢
この処理に最も適したデプロイの種類はどれですか。
- Global Standard
- Global Provisioned
- Global Batch
- Data Zone Standard
A. Global Standard
グローバル標準(Global Standard)は、トークン単位の従量課金で最新モデルを最も広いリージョンで使える既定のデプロイの種類で、要求ごとに同期で応答を返すオンライン向けです。
なお、グローバル標準には要求単位で選べる Flex 処理(プレビュー。要求の service_tier に flex を指定)があり、遅延を許容する代わりに標準料金より安く推論できます(割引率は 2026 年 10 月時点で 50%)。
しかし Flex 要求は標準要求と同じグローバル標準デプロイのクォータを共有するため、夜間に数万件を流し込めば日中チャットのクォータを圧迫します。決め手は単価ではなくクォータが別枠かどうかで、「クォータを圧迫しない」という要件を満たせません。
B. Global Provisioned
グローバル プロビジョニング済み(Global Provisioned)は、PTU(プロビジョニング済みスループット ユニット)を予約して、予測可能な高スループットと低い待機時間のばらつきを確保する種類です。
容量は使わない時間帯も含めて確保されるため、1 日 1 回の夜間処理のためだけに予約するのはコストを最小化するという要件に合いません。即時応答が不要な本件では、スループット保証そのものが過剰です。
C. Global Batch
グローバル バッチ(Global Batch)は、多数の要求を 1 つのファイルにまとめて送る非同期処理向けのデプロイの種類で、24 時間の目標ターンアラウンドで処理され、コストはグローバル標準より 50% 低くなります(割引率は 2026 年 10 月時点)。
さらにバッチ要求にはオンライン ワークロードの中断を避けるための個別のエンキュー トークン クォータがあるため、日中のチャット機能のクォータを圧迫しません。「翌日中に揃えばよい」「コストを抑えたい」「クォータを圧迫しない」のすべてを満たし、データ処理場所の制約がないのでグローバル型で問題ありません。
D. Data Zone Standard
データ ゾーン標準(Data Zone Standard)は、推論データを米国・EU・APAC などのデータ ゾーン内でのみ処理したいときに選ぶ、トークン単位課金の種類です。
本件は「データの処理場所に関する制約はありません」と明記されており、データ ゾーンを選ぶ理由がありません。また標準(オンライン)型なのでバッチの割引も別枠クォータもなく、コストとクォータの要件を満たせません。
急がない大量処理はバッチ。決め手はクォータが別枠でオンラインを邪魔しないこと(割安なのは Flex 処理も同じ)。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| 即時の応答は不要で、翌日中に結果が揃えばよい | 24 時間以内の完了を目標とする非同期処理で十分。リアルタイム性を買う必要はない →選択肢(C)は候補/選択肢(B)を消す |
| 推論コストをできるだけ抑える | バッチはグローバル標準より 50% 低コスト(2026 年 10 月時点)。PTU の予約は使わない時間も費用がかかる。単価だけならグローバル標準の Flex 処理でも下げられるので、A はここでは消えない →選択肢(A・C)は候補/選択肢(B)を消す |
| 同じモデルを使う日中のチャット機能のクォータを圧迫しない | バッチ要求は個別のエンキュー トークン クォータで処理され、オンライン ワークロードを妨げない →選択肢(C)が正解/選択肢(A・D)を消す |
| データの処理場所に関する制約はない | データ ゾーン内処理が必要な理由がなく、グローバル型を選んでよい →選択肢(D)を消す |
ひっかけポイント
- 「迷ったらグローバル標準」(選択肢 A)は一般論としては正しいが、本問は即時応答不要・大量・低コストというバッチの典型条件がそろっている。既定値のまま選ぶと別枠クォータが得られない(Flex 処理で単価を下げてもクォータは共有)
- 「大量処理=スループット保証が必要」と連想してプロビジョニング済み(選択肢 B)を選びがち。PTU は低遅延と予測可能な処理量のための予約で、1 日 1 回の夜間処理には割高
- 「クォータを圧迫しない」という一文が決め手。単価だけなら A でも Flex 処理で下げられるため、同じモデルでもバッチはエンキュー トークンの別枠クォータで動くことを知らないと、A と C の差が見えない
- データ ゾーン標準(選択肢 D)はデータ所在地の要件があるときの選択肢。「制約はありません」と書かれた時点で選ぶ理由が消える
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「推論データは EU 域内で処理しなければならない」が加わる | データ ゾーン バッチ(Data Zone Batch)が正解。50% 割引と 24 時間ターンアラウンドはそのままで、処理はデータ ゾーン内に限定される。 |
| 「日中のチャットで一貫して低い待機時間と予測可能なスループットが必要」 | プロビジョニング済み(グローバル/データ ゾーン)が正解軸に変わる。 |
| 「利用者の問い合わせにその場で回答したい。トラフィックは時間帯で変動する」 | トークン単位課金のグローバル標準が正解。 |
| 「微調整したモデルを低コストで短期間だけ評価したい」 | SLA のない開発者(Developer)デプロイが正解軸に変わる。 |
リファレンス
この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。| 知識項目 | 公式ドキュメント |
|---|---|
| Foundry のデプロイの種類(グローバル バッチの 50% 割引・24 時間ターンアラウンド・個別クォータ、データ ゾーン、プロビジョニング済み) | Microsoft Foundry モデルの展開の種類について - Microsoft Foundry |
| グローバル標準の Flex 処理(プレビュー。標準料金より割引だがグローバル標準デプロイとクォータを共有) | Foundry モデルで Azure OpenAI で Flex 処理を使用する (プレビュー) - Microsoft Foundry |
この処理に最も適したデプロイの種類はどれですか。
- Global Standard
- Global Provisioned
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