AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説
生成AIデベロッパー-プロフェッショナル
問題文と選択肢
この複数ステップの推論とAPI実行を実現するために使用すべき Amazon Bedrock の機能はどれか。
- Amazon Bedrock Knowledge Bases を使用する。客室管理システムの客室ステータスを定期的にベクトルストアへ同期し、スタッフの依頼文に意味的に関連する情報を検索して回答を生成させる
- Amazon Bedrock Prompt Flows を使用する。想定される依頼の種類ごとに条件分岐ノードと AWS Lambda 呼び出しノードをあらかじめ配線し、定義済みのフローに沿って客室管理システムの API を呼び出す
- Amazon Bedrock Guardrails を使用する。依頼文に含まれる操作の対象と種類をポリシーとして定義し、許可された操作を含む依頼だけが客室管理システムへ渡るように制御する
- Amazon Bedrock Agents を使用する。アクショングループに客室管理システムの API スキーマを登録し、依頼をタスクへ分解しながら必要な API 呼び出しを自律的に実行させる
A. Amazon Bedrock Knowledge Bases を使用する。客室管理システムの客室ステータスを定期的にベクトルストアへ同期し、スタッフの依頼文に意味的に関連する情報を検索して回答を生成させる
Amazon Bedrock Knowledge Bases は検索拡張生成(RAG)のための機能で、取り込んだ文書やデータから関連するチャンクを検索し、その内容を根拠に回答を生成します。
客室ステータスを同期しておけば「清掃は完了しているか」という参照系の問いには答えられますが、その先のステータス更新という書き込み操作は実行できません。
同期の遅延によって古い状態を答えてしまうリスクもあり、業務システムの操作を任せる仕組みにはなりません。
B. Amazon Bedrock Prompt Flows を使用する。想定される依頼の種類ごとに条件分岐ノードと AWS Lambda 呼び出しノードをあらかじめ配線し、定義済みのフローに沿って客室管理システムの API を呼び出す
Amazon Bedrock Prompt Flows は、ノードを配線してあらかじめ定義したフローを実行する仕組みで、AWS Lambda ノードを介して API を呼び出すこともできます。
しかし実行される経路は設計時に配線した範囲に限られ、想定していない依頼が来れば分岐を追加して作り直すことになります。
本問が求めているのは「依頼内容から実行手順を組み立てる」動的な推論であり、静的なフロー定義では要件を満たしません。
C. Amazon Bedrock Guardrails を使用する。依頼文に含まれる操作の対象と種類をポリシーとして定義し、許可された操作を含む依頼だけが客室管理システムへ渡るように制御する
Amazon Bedrock Guardrails は、有害コンテンツのフィルタ・拒否トピック・機微情報の秘匿など、入出力に対する安全性のポリシーを適用する機能です。
「許可された操作だけを通す」というガード役としては併用する価値がありますが、タスクを分解して API を呼び出すオーケストレーションは一切行いません。
安全性の層と、実行の層を取り違えさせるのが狙いの選択肢です。
D. Amazon Bedrock Agents を使用する。アクショングループに客室管理システムの API スキーマを登録し、依頼をタスクへ分解しながら必要な API 呼び出しを自律的に実行させる
Amazon Bedrock Agents は、自然言語の依頼を複数ステップのタスクへ分解し、必要な API 呼び出しを自ら判断して実行するマネージドなエージェント機能です。
アクショングループに既存システムの API スキーマ(OpenAPI 定義や関数定義)を登録しておけば、モデルが「まず清掃状況を取得し、完了していればステータスを更新する」という手順を組み立て、取得結果を踏まえて次の呼び出しを決定します。
読み取りだけでなく書き込み操作まで自律的に実行でき、オーケストレーションのコードを自作せずに済むため、この要件に対する唯一の正解です。
構成図
スタッフの依頼(清掃状況を確認して、完了していれば更新して) ▼ Amazon Bedrock Agents(タスク分解・手順の組み立て) ├─ アクショングループ ─▶ 客室管理 API(清掃状況の取得) │ ▲ 結果を踏まえて次の手順を決定 └─ アクショングループ ─▶ 客室管理 API(ステータス更新)
手順を自分で組み立てて API を叩くなら Agents。RAG は読むだけ、Flows は配線どおり。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| 依頼内容から実行手順を組み立てる(動的な複数ステップ推論) | 設計時に手順を固定しないのがエージェントの本質。事前配線のフローとの決定的な違い →選択肢(D)が正解 |
| 既存 API からのデータ取得に加え、ステータス更新の書き込みまで行う | RAG は検索して答えるだけで、外部システムを更新する手段を持たない →選択肢(A)を消す |
| 想定外の依頼にも作り直しなしで対応したい(アシスタント用途) | 条件分岐ノードを配線する方式は、想定した経路しか実行できない →選択肢(B)を消す |
| 使用すべきは Amazon Bedrock の機能 | Guardrails は入出力の安全制御であり、実行のオーケストレーション機能ではない →選択肢(C)を消す |
| 既存の客室管理システムの API をそのまま活用する | アクショングループに API スキーマを登録するだけでモデルから呼び出せる →選択肢(D)が正解 |
ひっかけポイント
- Prompt Flows は Lambda ノードから API を呼べるため「これでも実行できる」と見えるが、フローは事前に配線した静的な定義。「依頼内容から手順を組み立てる」という一文が Agents を指している
- Knowledge Bases は読み取り専用。「清掃状況を確認して」の前半だけを見ると成立しそうに見えるが、「更新して」の後半で必ず破綻する
- Guardrails は「許可された操作だけ通す」ともっともらしく書かれているが、安全性の層であって実行の層ではない。Bedrock の機能名が並ぶ問題では、各機能の担当領域(検索・実行・安全・フロー定義)で切り分ける
- 業務システムを更新する以上、Agents に与える IAM 権限とアクショングループの範囲が実質的な統制になる。Agents を選んだあとの設計論点として押さえておく
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「社内規程の PDF を検索して質問に答えるだけでよい」 | Amazon Bedrock Knowledge Bases(RAG)が正解に転じる。 |
| 「処理手順は完全に決まっており、要約→翻訳→整形を順に流したい」 | Amazon Bedrock Prompt Flows が正解軸に。動的な推論は不要。 |
| 「エージェントが危険な操作や不適切な発言をしないよう制御したい」 | Amazon Bedrock Guardrails を併用するのが正解。Agents と排他ではない。 |
| 「エージェントに長期記憶やコード実行、独自ランタイムを持たせて本番運用したい」 | Amazon Bedrock AgentCore が正解軸に浮上する。 |
| 「複数の外部ツールを標準化された方式で接続したい」 | Model Context Protocol(MCP)によるツール連携が正解軸に。 |
この複数ステップの推論とAPI実行を実現するために使用すべき Amazon Bedrock の機能はどれか。
- Amazon Bedrock Knowledge Bases を使用する。客室管理システムの客室ステータスを定期的にベクトルストアへ同期し、スタッフの依頼文に意味的に関連する情報を検索して回答を生成させる
- Amazon Bedrock Prompt Flows を使用する。想定される依頼の種類ごとに条件分岐ノードと AWS Lambda 呼び出しノードをあらかじめ配線し、定義済みのフローに沿って客室管理システムの API を呼び出す
- Amazon Bedrock Guardrails を使用する。依頼文に含まれる操作の対象と種類をポリシーとして定義し、許可された操作を含む依頼だけが客室管理システムへ渡るように制御する
- Amazon Bedrock Agents を使用する。アクショングループに客室管理システムの API スキーマを登録し、依頼をタスクへ分解しながら必要な API 呼び出しを自律的に実行させる
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