Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説

AZ-104:Microsoft Azure Administrator

正解 B問題
分野4:仮想ネットワークの実装と管理 タスクステートメント4.3:名前解決と負荷分散の構成
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問題文と選択肢
雑貨ブランドを展開する Kaede Craft は、外部のドメインレジストラーで kaedecraft.jp というドメインを登録済みです。
その後、Azure 上に同じ名前 (kaedecraft.jp) のパブリック Azure DNS ゾーンを新規作成し、Web サイトや API 用のレコードを追加しました。
しかし、インターネット経由ではこのゾーンに追加したレコードを名前解決できません。
インターネット上のクライアントから kaedecraft.jp ゾーンのレコードを解決できるようにするには、どの操作を行う必要がありますか。
  • Azure DNS ゾーン kaedecraft.jp の NS レコードセットに、ドメインレジストラーのネームサーバー名を追加する
  • ドメインレジストラー側で、kaedecraft.jp の NS レコードを Azure DNS ゾーンに割り当てられたネームサーバー名に変更する
  • ドメインレジストラー側で、SOA レコードを Azure DNS のプライマリネームサーバー名に更新する
  • Azure DNS ゾーン kaedecraft.jp の各レコードセットの TTL を短い値に変更し、インターネット上のキャッシュを早く更新させる
解説 頻出度★★★★★
この問題は、「外部レジストラーで登録済みのドメイン × Azure DNS に同名のパブリックゾーンを作成 × インターネットから解決できない」の状況で、レジストラー(親ゾーン)側の NS レコードを Azure DNS のネームサーバーに向ける=委任が欠けていると判断できるかがポイントです。

A. Azure DNS ゾーン kaedecraft.jp の NS レコードセットに、ドメインレジストラーのネームサーバー名を追加する

委任の向きが逆になっている選択肢です。
インターネット上のリゾルバーは、親ゾーン(.jp)に登録された kaedecraft.jp の NS レコードをたどって問い合わせ先を決めます。その NS レコードを親ゾーンへ登録するのはレジストラーであり、Azure DNS ゾーン内の NS レコードセットではありません。
Azure 側ゾーンの NS レコードセットにレジストラーのネームサーバー名を追加しても、外部からの問い合わせが Azure DNS に届かない状況は変わりません。

正解

B. ドメインレジストラー側で、kaedecraft.jp の NS レコードを Azure DNS ゾーンに割り当てられたネームサーバー名に変更する

正解です。Azure DNS はゾーンの作成時に、ns1-37.azure-dns.com のような 4 つのネームサーバーを割り当てますが、それだけではインターネットから見つけてもらえません。
レジストラーの DNS 管理画面で kaedecraft.jp の NS レコードをAzure DNS が割り当てた 4 つのネームサーバー名すべてに変更すると、レジストラーがその NS レコードを親ゾーン(.jp)に格納し、委任が成立します。
以後、インターネット上のクライアントの問い合わせは Azure DNS に届き、ゾーンに追加したレコードを解決できるようになります。

C. ドメインレジストラー側で、SOA レコードを Azure DNS のプライマリネームサーバー名に更新する

SOA レコードを持ち出していますが、委任を成立させるのは NS レコードです。
SOA(Start of Authority)レコードはゾーンの管理情報を表すレコードで、Azure DNS ではゾーンの作成時に自動的に作成されます。レジストラー側で SOA を書き換えて委任する手順はありません。
なお、委任が動作しているかは nslookup -type=SOA kaedecraft.jp で SOA を照会し、プライマリネームサーバーが Azure DNS のものになっているかで確認できます。SOA は委任の「確認」に使うもので、委任の「設定」に使うものではありません。

D. Azure DNS ゾーン kaedecraft.jp の各レコードセットの TTL を短い値に変更し、インターネット上のキャッシュを早く更新させる

「反映待ち・キャッシュの問題」と捉えた選択肢ですが、原因の取り違えです。
委任が無い状態では、インターネット上のリゾルバーはそもそも Azure DNS に問い合わせに来ないため、Azure 側のレコードセットの TTL をいくら短くしても解決結果は変わりません。
TTL の短縮が意味を持つのは、委任が成立した後にレコードの値を切り替えるときなど、キャッシュの更新が論点になる場面です。

これだけ覚える(記憶フック)
Azure DNS にゾーンを作っただけでは誰も見に来ない。レジストラーで NS を Azure のネームサーバー名へ。
正解への思考ルート 問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。
要件 判断ポイント
外部のドメインレジストラーで kaedecraft.jp を登録済み 親ゾーン(.jp)に置かれる kaedecraft.jp の NS レコードを管理するのはレジストラー
→選択肢(B・C)は候補
Azure 上に同名のパブリック DNS ゾーンを新規作成し、レコードを追加 ゾーン作成でネームサーバー 4 つが割り当てられ、SOA と NS も自動作成される。ただし委任はまだ
→選択肢(B)は候補
インターネット経由では名前解決できない 外部リゾルバーが Azure DNS に到達していない=委任の欠如。キャッシュの問題ではない
→選択肢(D)を消す
委任に使うレコードの種類 委任は NS レコードで行う。SOA は自動作成され、委任の確認に使うもの
→選択肢(C)を消す
どちら側の設定を変えるか 変えるのは親(レジストラー)側。Azure 側ゾーンの NS を編集しても委任にはならない
→選択肢(A)を消す・選択肢(B)が正解
ひっかけポイント
  • 選択肢 A は「NS レコードを編集する」点だけ見ると正しそうだが、編集する場所が Azure 側で向きも逆。委任は親ゾーン側から子ゾーンのネームサーバーを指すことで成立する
  • 「名前解決できない=反映待ち」と考えて TTL を触る発想は、委任が成立していないときには無意味。まず問い合わせが Azure DNS に届いているかを疑う
  • レジストラーに設定するのは Azure DNS のネームサーバーの名前(ns1-xx.azure-dns.com など)で、IP アドレスではない。割り当てられた4 つすべてを登録する
  • SOA に「プライマリネームサーバー」が書かれていることから SOA と委任を結び付けるのは誤り。SOA はAzure DNS が自動で作成・管理する
出題バリエーション 同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。
問題文がこう変わったら 正解はこう変わる
「Azure DNS でホストする kaedecraft.jp の下に、子ゾーン shop.kaedecraft.jp を別ゾーンとして作成した」 親ゾーン kaedecraft.jp に、子ゾーンのネームサーバーを指す NS レコードセット shop を作成して委任する(作成時に「既存のゾーンの子」を選ぶ方法もある)。
「社内の仮想ネットワークからだけ名前解決できればよい」 パブリックゾーンではなく Azure プライベート DNS ゾーンを作成し、仮想ネットワークリンクを設定する(レジストラーでの委任は不要)。
「委任が正しく機能しているか確認したい」 nslookup -type=SOA kaedecraft.jp を実行し、プライマリネームサーバーが Azure DNS のものかを見る。
「自社ドメイン名のネームサーバー(バニティネームサーバー)で委任したい」 Azure DNS では現在サポートされていない。Azure DNS が割り当てたネームサーバー名を使う。
関連サービスの解説 Azure DNS
リファレンス この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。
知識項目 公式ドキュメント
レジストラーで NS レコードを Azure DNS のネームサーバーに変更して委任する手順と確認方法 チュートリアル:Azure DNS でドメインをホストする | Microsoft Learn
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No.10 解説
雑貨ブランドを展開する Kaede Craft は、外部のドメインレジストラーで kaedecraft.jp というドメインを登録済みです。
その後、Azure 上に同じ名前 (kaedecraft.jp) のパブリック Azure DNS ゾーンを新規作成し、Web サイトや API 用のレコードを追加しました。
しかし、インターネット経由ではこのゾーンに追加したレコードを名前解決できません。
インターネット上のクライアントから kaedecraft.jp ゾーンのレコードを解決できるようにするには、どの操作を行う必要がありますか。
  • Azure DNS ゾーン kaedecraft.jp の NS レコードセットに、ドメインレジストラーのネームサーバー名を追加する
  • ドメインレジストラー側で、kaedecraft.jp の NS レコードを Azure DNS ゾーンに割り当てられたネームサーバー名に変更する
  • ドメインレジストラー側で、SOA レコードを Azure DNS のプライマリネームサーバー名に更新する
  • Azure DNS ゾーン kaedecraft.jp の各レコードセットの TTL を短い値に変更し、インターネット上のキャッシュを早く更新させる

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