Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説
AZ-104:Microsoft Azure Administrator
問題文と選択肢
このリーダーには、rg-manufacturing 内で仮想マシンやストレージアカウントなどのリソースを自由にデプロイ・変更・削除させるとともに、プロジェクトに参加するメンバーへ rg-manufacturing のアクセス権を自分で付与させたいと考えています。
カスタムロールの作成や複数ロールの併用は行わず、単一の組み込みロールを rg-manufacturing スコープで割り当てるだけで目的を達成するには、どのロールを選ぶべきですか。
- Contributor(共同作成者)
- User Access Administrator(ユーザーアクセス管理者)
- Owner(所有者)
- Role Based Access Control Administrator(ロールベースのアクセス制御管理者)
A. Contributor(共同作成者)
Contributor(共同作成者)は、リソースの作成・変更・削除を行える強力なロールですが、Azure RBAC でのロール割り当て(Microsoft.Authorization/*/Write)が NotActions で明示的に除外されています。
リーダーは rg-manufacturing 内のリソース運用はできても、プロジェクトのメンバーにアクセス権を付与できないため、「アクセス権を自分で付与させたい」という要件を満たしません。単一ロールの条件がなければ「Contributor + アクセス権付与用のロール」の併用になる、という組み合わせ問題の片割れです。
B. User Access Administrator(ユーザーアクセス管理者)
User Access Administrator(ユーザーアクセス管理者)は、Azure リソースへのアクセス(ロール割り当て)を管理する専用ロールで、メンバーへのアクセス権付与はできます。
しかしリソースに対しては読み取り(*/read)しか持たず、仮想マシンやストレージアカウントのデプロイ・変更・削除はできません。「リソースを自由に運用させる」要件を満たさないため誤りです。
C. Owner(所有者)
Owner(所有者)は、すべてのリソースを管理する権限(Actions が「*」)に加えて、Azure RBAC でロールを割り当てる権限を持つ組み込みロールです。
rg-manufacturing スコープで割り当てれば、リーダーはそのリソースグループ内で仮想マシンやストレージアカウントを自由にデプロイ・変更・削除でき、さらに参加メンバーに rg-manufacturing へのロールを割り当てられます。リソース操作とアクセス権付与の両方を単一の組み込みロールで満たせるのは Owner だけなので、これが正解です。権限はスコープ内に閉じるため、サブスクリプションの他のリソースグループには及びません。
D. Role Based Access Control Administrator(ロールベースのアクセス制御管理者)
Role Based Access Control Administrator(ロールベースのアクセス制御管理者)は、ロール割り当ての作成・削除だけを担うロールです(読み取りとサポートチケットの権限は持つ)。条件 (Condition) を付けて「割り当ててよいロールの種類」を絞れるため、アクセス権付与を最小権限で委任したいときに使います。
リソースの作成・変更・削除の権限は含まれないため、リーダーに rg-manufacturing の運用を任せる要件を満たしません。名前に「管理者」と付いていてもリソースの管理者ではなくアクセス権の管理者です。
作るだけなら共同作成者、配るだけなら UAA/RBAC 管理者、作る+配るなら所有者。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| rg-manufacturing 内でリソースを自由にデプロイ・変更・削除させたい | リソースの書き込み・削除の権限が必要。UAA と RBAC 管理者はリソースを読み取りしかできない →選択肢(B・D)を消す |
| プロジェクトのメンバーへ rg-manufacturing のアクセス権を自分で付与させたい | ロール割り当て(roleAssignments/write)の権限が必要。Contributor はロール割り当てが除外されている →選択肢(A)を消す |
| カスタムロールも複数ロールの併用もしない(単一の組み込みロール) | 「Contributor + RBAC 管理者」のような組み合わせは禁止。リソース操作とロール割り当てを 1 つで持つ組み込みロールを探す →選択肢(C)が正解 |
| rg-manufacturing スコープで割り当てる | Owner でも権限は割り当てたスコープ(とその配下)に限定されるため、他のリソースグループへの影響はない →選択肢(C)が正解 |
ひっかけポイント
- Contributor は「すべてのリソースを管理できる」と説明されるため万能に見えるが、ロール割り当てだけはできない。この 1 点の差が Owner との違いで、AZ-104 で最も問われる対比
- User Access Administrator と RBAC 管理者は、名前の「管理者 (Administrator)」から運用まで任せられると誤解しやすい。どちらもアクセス権の管理者であり、リソースは読み取りしかできない
- 実務の最小権限の観点では「Contributor + RBAC 管理者(条件付き)」の併用が望ましい場面もある。本問は「単一の組み込みロール」という条件が付いているから Owner が正解になる点を読み落とさない
- 要件が「完全な操作権限」「ロールの委任」のような RBAC 用語ではなく業務の言葉(デプロイ・変更・削除/アクセス権を付与)で書かれている。権限の 2 軸に読み替えてから選択肢を見る
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「アクセス権の付与は不要で、リソースの運用だけを任せたい」 | Contributor(共同作成者)が最小権限の正解になる。Owner は過剰。 |
| 「リソースは操作させず、メンバーへのアクセス権付与だけを任せたい」 | RBAC 管理者(または User Access Administrator)が正解。割り当てられるロールを条件で絞りたいなら RBAC 管理者。 |
| 「複数ロールの併用を許可し、最小権限で運用とアクセス権付与を任せたい」 | Contributor + RBAC 管理者の組み合わせが正解軸に(付与できるロールを条件で制限できる)。 |
| 「仮想マシンの運用だけを任せたい」 | 仮想マシン共同作成者 (Virtual Machine Contributor) など、リソース種類別の組み込みロールが正解になる。 |
| 「Microsoft Entra ID のユーザーやグループの作成を任せたい」 | Azure RBAC ではなくMicrosoft Entra のロール(ユーザー管理者など)の問題になる。Owner をリソースグループに割り当てても Entra のユーザーは作れない。 |
このリーダーには、rg-manufacturing 内で仮想マシンやストレージアカウントなどのリソースを自由にデプロイ・変更・削除させるとともに、プロジェクトに参加するメンバーへ rg-manufacturing のアクセス権を自分で付与させたいと考えています。
カスタムロールの作成や複数ロールの併用は行わず、単一の組み込みロールを rg-manufacturing スコープで割り当てるだけで目的を達成するには、どのロールを選ぶべきですか。
- Contributor(共同作成者)
- User Access Administrator(ユーザーアクセス管理者)
- Owner(所有者)
- Role Based Access Control Administrator(ロールベースのアクセス制御管理者)
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