Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説
AZ-104:Microsoft Azure Administrator
問題文と選択肢
・License-P2: Microsoft Entra ID P2 のライセンスが割り当て済み
・Contractors: License-P2 のメンバー(入れ子)
ユーザー Sato は Contractors のメンバーですが、License-P2 には直接所属していません。
Sato のライセンス状態について、正しい記述はどれですか。
- Sato は Contractors 経由で自動的に License-P2 の P2 ライセンスを取得する
- Microsoft Entra のグループベースライセンスは入れ子になったグループへ伝播しないため、Sato は P2 ライセンスを取得しない
- 入れ子は 1 階層までサポートされるため Sato には P2 ライセンスが割り当てられるが、Contractors にさらに入れ子になったグループのメンバーには割り当てられない
- Sato は P2 ライセンスを取得しない。グループベースライセンスは Microsoft 365 グループにのみ有効で、セキュリティグループである License-P2 への割り当ては反映されないため
A. Sato は Contractors 経由で自動的に License-P2 の P2 ライセンスを取得する
「グループの中のグループのメンバーにも自動で届く」という直感どおりの選択肢ですが、グループベースライセンスは入れ子になったグループをサポートしていません。
License-P2 にライセンスを割り当てた場合に対象となるのはLicense-P2 の第 1 レベルのユーザーだけで、Contractors の中にいる Sato には P2 ライセンスは割り当てられません。
B. Microsoft Entra のグループベースライセンスは入れ子になったグループへ伝播しないため、Sato は P2 ライセンスを取得しない
Microsoft の公式ドキュメントは、グループベースライセンスでは入れ子になったグループ(他のグループを含むグループ)は現在サポートされておらず、入れ子のグループにライセンスを割り当てると第 1 レベルのグループのユーザーにのみ割り当てられると明記しています。
Sato は License-P2 の直接のメンバーではなく、Contractors を経由した第 2 レベルにいるため、P2 ライセンスを取得しません。結論と理由の両方が仕様に一致しているので、これが正解です。Sato に P2 を使わせるには、Sato を License-P2 に直接追加する、Contractors 自体にライセンスを割り当てる、Sato に直接割り当てる、のいずれかが必要です。
C. 入れ子は 1 階層までサポートされるため Sato には P2 ライセンスが割り当てられるが、Contractors にさらに入れ子になったグループのメンバーには割り当てられない
「入れ子は 1 階層まで有効」という部分的に正しそうな理解を突いた誤答です。
公式の「第 1 レベルのグループのユーザー」とは、ライセンスを割り当てたグループ(License-P2)の直接メンバーのユーザーのことです。Contractors はその第 1 レベルにある「グループ」であり、Contractors のメンバーである Sato は 1 段下(第 2 レベル)に当たります。入れ子を 1 段たどってライセンスが届くわけではないため、Sato に P2 が割り当てられるとする点が誤りです。
D. Sato は P2 ライセンスを取得しない。グループベースライセンスは Microsoft 365 グループにのみ有効で、セキュリティグループである License-P2 への割り当ては反映されないため
結論(Sato は P2 を取得しない)は正解と同じですが、理由が誤っている選択肢です。
グループベースライセンスは、セキュリティグループ・メールが有効なグループ・Microsoft 365 グループのいずれにも割り当てられます。セキュリティグループである License-P2 への割り当ても有効で、License-P2 の直接メンバーには P2 が割り当てられます。Sato が取得しない本当の理由は「入れ子に伝播しないこと」であり、結論だけで選ぶと引っかかります。
グループライセンスは「直属のメンバー」まで。入れ子の孫には届かない。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| License-P2(セキュリティグループ)に P2 ライセンスを割り当て済み | グループベースライセンスはセキュリティグループにも割り当てられる。グループの種類は理由にならない →選択肢(D)を消す |
| Contractors は License-P2 のメンバー(入れ子) | グループベースライセンスは入れ子のグループをサポートしない。入れ子経由で自動的に届くことはない →選択肢(A)を消す |
| Sato は Contractors のメンバーで License-P2 には直接所属していない | ライセンスが割り当てられるのはLicense-P2 の第 1 レベルのユーザーだけ。Sato は第 2 レベルなので対象外 →選択肢(C)を消す |
| Sato のライセンス状態として正しい記述(結論と理由の両方) | 「取得しない」という結論に加え、理由が「入れ子に伝播しない」になっている選択肢を選ぶ →選択肢(B)が正解 |
ひっかけポイント
- 選択肢 D は結論が正解と同じ「取得しない」。結論だけで選ぶと誤答になる。「理由も含めて正しいか」を必ず確認する
- 選択肢 C の「1 階層まで」は、公式の「第 1 レベルのグループのユーザーにのみ」を入れ子を 1 段だけたどれると読み違えたもの。第 1 レベルとは「ライセンスを割り当てたグループの直接メンバー」のこと
- 問題文の「Contractors は License-P2 のメンバー」という書き方から、組織図のように上位グループの割り当てが下位へ流れると思い込みやすい。グループベースライセンスに関しては入れ子は展開されないと切り分けて覚える
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「管理者がSato を License-P2 に直接追加した」 | Sato は License-P2 の第 1 レベルのユーザーになり、Sato に P2 ライセンスが割り当てられる。 |
| 「管理者がContractors グループ自体に P2 ライセンスを割り当てた」 | Contractors の直接メンバーであるSato に P2 ライセンスが割り当てられる(入れ子を経由しないため)。 |
| 「License-P2 の直接メンバーであるユーザー Suzukiのライセンス状態を問う」 | Suzuki は第 1 レベルのユーザーなので、Suzuki には P2 ライセンスが割り当てられる。 |
| 「License-P2 がMicrosoft 365 グループだった」 | グループの種類にかかわらずライセンスは割り当てられ、入れ子に伝播しない点も同じ。Sato の結論は変わらない。 |
| 「契約社員を入れ子に頼らず、属性に基づいて自動的にライセンス対象にしたい」 | 部署などのユーザー属性で動的メンバーシップのグループを作り、そのグループにライセンスを割り当てる構成が正解軸になる。 |
リファレンス
この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。| 知識項目 | 公式ドキュメント |
|---|---|
| グループベースライセンスの対象グループの種類と入れ子グループ非対応(Microsoft Entra のグループベースライセンスの解説はこの記事へ統合され、旧 Entra の記事 URL からは本記事へ転送される) | Microsoft 365 管理センターでグループへのライセンスの割り当てまたは割り当て解除 |
・License-P2: Microsoft Entra ID P2 のライセンスが割り当て済み
・Contractors: License-P2 のメンバー(入れ子)
ユーザー Sato は Contractors のメンバーですが、License-P2 には直接所属していません。
Sato のライセンス状態について、正しい記述はどれですか。
- Sato は Contractors 経由で自動的に License-P2 の P2 ライセンスを取得する
- Microsoft Entra のグループベースライセンスは入れ子になったグループへ伝播しないため、Sato は P2 ライセンスを取得しない
- 入れ子は 1 階層までサポートされるため Sato には P2 ライセンスが割り当てられるが、Contractors にさらに入れ子になったグループのメンバーには割り当てられない
- Sato は P2 ライセンスを取得しない。グループベースライセンスは Microsoft 365 グループにのみ有効で、セキュリティグループである License-P2 への割り当ては反映されないため
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