Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説
AZ-104:Microsoft Azure Administrator
問題文と選択肢
・仮想マシン vm-app01(リージョン: 東日本)
・ストレージアカウント st-media01(リージョン: 西日本)。この中に、BLOB コンテナー ctnr-photos とファイル共有 share-catalog を作成済み
・Azure SQL Database sqldb-orders(リージョン: 東日本)
・Recovery Services コンテナー rsv-east(リージョン: 東日本)
rsv-east にバックアップ対象として登録できるリソースはどれですか。
- vm-app01 のみ
- vm-app01 と share-catalog のみ
- vm-app01 と ctnr-photos のみ
- vm-app01 と sqldb-orders のみ
- vm-app01、sqldb-orders、share-catalog のみ
A. vm-app01 のみ
vm-app01 はAzure VMで、Recovery Services コンテナーの代表的な対象ワークロードです。しかも rsv-east と同じ東日本にあるため登録できます。
残りの 3 つはいずれも登録できません。sqldb-orders(Azure SQL Database)は同じ東日本にあってもRecovery Services コンテナーの対象ワークロードではなく、ctnr-photos(BLOB)はバックアップ コンテナー (Backup vault) 側で扱うワークロード、share-catalog(Azure ファイル共有)は対象ワークロードではあるものの西日本のストレージアカウントにあり、別リージョンのコンテナーへはバックアップできません。よってvm-app01 のみが正解です。
B. vm-app01 と share-catalog のみ
Azure ファイル共有は Recovery Services コンテナーの対象ワークロードなので、「種類」の確認だけなら候補に見えます。
しかし share-catalog が属する st-media01 は西日本にあり、rsv-east は東日本です。Azure Backup のバックアップはリージョン内で行い、異なるリージョンのコンテナーにはバックアップできません。リージョンの確認を飛ばした場合の誤答です。
C. vm-app01 と ctnr-photos のみ
BLOB(ctnr-photos)のバックアップは、Recovery Services コンテナーではなくバックアップ コンテナー (Backup vault) で構成するワークロードです。Recovery Services コンテナーの対象ワークロードには含まれないため、rsv-east には登録できません。
加えて st-media01 は西日本にあり、リージョンも一致していません。「ストレージアカウントの中身なら同じように守れる」とファイル共有と BLOB を同一視すると引っかかります。
D. vm-app01 と sqldb-orders のみ
Recovery Services コンテナーが扱う SQL はAzure VM 上で動く SQL Server(SQL Server in Azure VM)であり、PaaS のAzure SQL Database は対象ワークロードに含まれません。
sqldb-orders は rsv-east と同じ東日本にあるので、リージョンは理由になりません。対象外の理由は「Recovery Services コンテナーの対象ワークロードではない」という一点です。Azure SQL Database は、サービスに組み込まれた自動バックアップ(ポイントインタイムリストア)と長期保有 (LTR) で保護します。
E. vm-app01、sqldb-orders、share-catalog のみ
「Recovery Services コンテナーは VM・SQL・ファイル共有を扱う」という名前レベルの知識だけで選んだ場合の答えで、2 つの見落としがあります。
1 つ目は、sqldb-orders は PaaS の Azure SQL Database であり、対象の「Azure VM 上の SQL Server」とは別物であること。2 つ目は、share-catalog は対象ワークロードでも西日本にあり、東日本の rsv-east にはバックアップできないこと。どちらか一方でも気づけば消せる選択肢です。
RSV は「種類が対象」かつ「同じリージョン」の 2 段チェック。PaaS の SQL と BLOB は RSV ではない。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| 仮想マシン vm-app01(東日本) | Azure VM は Recovery Services コンテナーの対象ワークロードで、rsv-east と同じリージョンなので登録できる →選択肢(A・B・C・D・E)は候補 |
| Azure SQL Database sqldb-orders(東日本) | リージョンは一致するが、Azure SQL Database は RSV の対象ワークロードではない(対象は Azure VM 上の SQL Server) →選択肢(D・E)を消す |
| BLOB コンテナー ctnr-photos(st-media01 内・西日本) | BLOB のバックアップはバックアップ コンテナー (Backup vault) で扱う。RSV には登録できない →選択肢(C)を消す |
| ファイル共有 share-catalog(st-media01 内・西日本) | Azure ファイル共有は RSV の対象だが、バックアップはリージョン内で行い、東日本の rsv-east には登録できない →選択肢(B・E)を消す |
| Recovery Services コンテナー rsv-east(東日本)に登録できるもの | 「対象ワークロードである」かつ「同じリージョンにある」の両方を満たすのは vm-app01 だけ →選択肢(A)が正解 |
ひっかけポイント
- sqldb-orders は rsv-east と同じ東日本に置かれているため、リージョンだけを見ると登録できそうに見える。判定の決め手はPaaS の Azure SQL Database と Azure VM 上の SQL Server の区別
- share-catalog は「Azure ファイル共有は RSV で守れる」という知識だけで選ぶと誤る。種類が正しくてもリージョンが違えば登録できない
- ストレージアカウント st-media01 の中にあっても、ファイル共有(RSV)と BLOB(Backup vault)でコンテナーの種類が異なる。同じストレージアカウント内のデータでもバックアップの仕組みは別
- 選択肢 E は「VM・SQL・ファイル共有」という RSV の看板ワークロードを並べた名前合わせの誤答。種類とリージョンの 2 段チェックを 1 つずつ当てる
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「st-media01 のリージョンが東日本だった」 | share-catalog も登録でき、vm-app01 と share-catalogが正解になる(ctnr-photos は引き続き Backup vault の担当)。 |
| 「sqldb-orders がAzure VM 上の SQL Server(東日本)だった」 | SQL Server in Azure VM は RSV の対象ワークロードなので、そのデータベースも rsv-east に登録できる。 |
| 「ctnr-photos(BLOB)をバックアップしたい」 | st-media01 と同じ西日本にバックアップ コンテナー (Backup vault) を作成して構成する。 |
| 「西日本の share-catalog をバックアップしたい」 | 西日本に Recovery Services コンテナーを作成して登録する(コンテナーのリージョン間の移動はサポートされない)。 |
| 「Azure SQL Database を数年単位で保管したい」 | Azure Backup ではなく、Azure SQL Database 自身の長期保有 (LTR) ポリシーを構成するのが正解軸。 |
リファレンス
この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。| 知識項目 | 公式ドキュメント |
|---|---|
| Recovery Services コンテナーの対象ワークロードとバックアップはリージョン内で行うこと | Azure Backup のサポート マトリックス |
・仮想マシン vm-app01(リージョン: 東日本)
・ストレージアカウント st-media01(リージョン: 西日本)。この中に、BLOB コンテナー ctnr-photos とファイル共有 share-catalog を作成済み
・Azure SQL Database sqldb-orders(リージョン: 東日本)
・Recovery Services コンテナー rsv-east(リージョン: 東日本)
rsv-east にバックアップ対象として登録できるリソースはどれですか。
- vm-app01 のみ
- vm-app01 と share-catalog のみ
- vm-app01 と ctnr-photos のみ
- vm-app01 と sqldb-orders のみ
- vm-app01、sqldb-orders、share-catalog のみ
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