Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説

AZ-104:Microsoft Azure Administrator

正解 B問題
分野1:Azure ID とガバナンスの管理 タスクステートメント1.3:Azure サブスクリプションとガバナンスの管理
合格に向けて、もっと深く学習する
豊富な問題と詳細なAzureサービス解説を、1 時間無料でお試しいただけます
プレミアム会員機能を無料で試す ❯
問題文と選択肢
物流企業のトーカイ物流は、Azure サブスクリプション内にリソースグループ LogisticsRG を保有しています。
LogisticsRG には、以前からデプロイされているストレージアカウント stlogaccount01 があり、このアカウントには次のタグが設定されています。
- 用途: 受注データ
その後、管理者は LogisticsRG を割り当てスコープとして、Modify 効果の Azure Policy を割り当てました。このポリシーは、LogisticsRG 内のリソースにタグ「環境: 本番」を追加するものです。割り当て時に修復タスクは作成していません。
続けて、管理者は LogisticsRG というリソースグループ自体に対して、直接タグ「部門: 物流部」を付与しました。
その後、管理者は同じ LogisticsRG 内に新しいストレージアカウント stlogaccount02 をデプロイしましたが、stlogaccount01 は一切変更していません。
この状態で、既存のストレージアカウント stlogaccount01 自体に設定されているタグはどれですか。
  • 環境: 本番 のみ
  • 用途: 受注データ のみ
  • 用途: 受注データ、および 部門: 物流部
  • 用途: 受注データ、および 環境: 本番
  • 用途: 受注データ、部門: 物流部、および 環境: 本番
解説 頻出度★★★★★
この問題は、「Modify 効果のポリシー割り当て × 修復タスクなし × 既存リソースは未変更 × リソースグループへのタグ付与」の条件で、既存リソースのタグは、ポリシーを割り当てても、リソースグループにタグを付けても変わらないと判断できるかがポイントです。

A. 環境: 本番 のみ

「Modify はタグを丸ごと書き換える」という誤解と、「割り当てた瞬間に既存リソースへ反映される」という誤解の 2 つが重なった選択肢です。
Modify の操作(add / addOrReplace / remove)は指定したタグ 1 つ単位で働くため、仮に修復タスクを実行したとしても、既存の「用途: 受注データ」が消えることはありません。
しかも本問では修復タスクを作成しておらず、stlogaccount01 も更新していないので、「環境: 本番」すら付いていません。

正解

B. 用途: 受注データ のみ

正解です。Modify 効果のポリシーがリソースを書き換えるのは、リソースの作成時・更新時の要求に対してか、修復タスクで既存の非準拠リソースを直すときだけです。評価サイクルで既存リソースを見つけても、「非準拠」とマークするだけで変更はしません。
また、リソースグループ LogisticsRG 自体に付けた「部門: 物流部」は、中のリソースへ自動的には継承されません。
stlogaccount01 は一切変更されていないので、元から設定されていた「用途: 受注データ」だけが残ります。

C. 用途: 受注データ、および 部門: 物流部

「リソースグループのタグは中のリソースに引き継がれる」という誤解に基づく選択肢です。
Azure のタグは親スコープから子リソースへ自動継承されません。RG のタグをリソースへ写したい場合は、組み込みポリシー「リソース グループからタグを継承する」などの Modify 効果のポリシーを割り当て、既存リソースには修復タスクを実行する必要があります。
本問ではそのような設定はしていないため、「部門: 物流部」は stlogaccount01 に付きません。

D. 用途: 受注データ、および 環境: 本番

最も典型的な誤り、「ポリシーを割り当てれば既存リソースにも即座にタグが付く」という思い込みに基づく選択肢です。
公式ドキュメントは、modify 効果のポリシーが評価サイクルの一部として実行される場合、既存のリソースに対する変更は行われず、非準拠としてマークされるだけで、修復タスクを通じて修復すると説明しています。
本問では「割り当て時に修復タスクは作成していません」と明記されているため、「環境: 本番」は付きません。修復タスクを実行していれば、この選択肢が正解になります。

E. 用途: 受注データ、部門: 物流部、および 環境: 本番

ポリシーの即時遡及と RG タグの継承という、2 つの誤解を両方とも採用した選択肢です。
「環境: 本番」は修復タスクが無いため付かず、「部門: 物流部」は RG から継承されないため付きません。
なお、ポリシー割り当て後に新しくデプロイした stlogaccount02 には、作成時にポリシーが働くので「環境: 本番」が付きます。その結果を既存の stlogaccount01 に当てはめないことが大切です。

これだけ覚える(記憶フック)
ポリシーが既存リソースを直すのは「更新時」と「修復タスク」だけ。RG のタグは子に降りてこない。
正解への思考ルート 問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。
要件 判断ポイント
既存の stlogaccount01 は一切変更していない(作成・更新の要求が発生していない) Modify 効果が要求を書き換えるのは作成時・更新時だけ。触れられていない既存リソースは変わらない
→選択肢(B)は候補
Modify 効果のポリシーを割り当てたが、修復タスクは作成していない 既存リソースは評価サイクルで非準拠とマークされるだけ。既存リソースへのタグ追加には修復タスクが必要
→選択肢(A・D・E)を消す
ポリシーの内容は「環境: 本番」というタグを 1 つ追加するもの Modify の操作はタグ単位。既存の「用途: 受注データ」を消して置き換えることはない
→選択肢(A)を消す
リソースグループ LogisticsRG 自体に「部門: 物流部」を付与 RG のタグは配下のリソースへ自動継承されない。継承させるには Modify ポリシーが別途必要
→選択肢(C・E)を消す
問われているのは stlogaccount01「自体に設定されている」タグ 元から持つ「用途: 受注データ」だけが残る。新規の stlogaccount02 の結果と区別する
→選択肢(B)が正解
ひっかけポイント
  • 「ポリシーを割り当てた=既存リソースにも反映済み」と考えると D を選んでしまう。割り当て時に修復タスクを同時作成するオプションはあるが、本問では「修復タスクは作成していません」と明記されている
  • 同じ RG に新規デプロイした stlogaccount02 には「環境: 本番」が付く。問題文にわざわざ新規デプロイの話が入っているのは、新規リソースの結果を既存リソースに当てはめさせるための誘い
  • Cost Management の「タグの継承」は、RG やサブスクリプションのタグを課金データ(使用量レコード)上で子リソースに適用する機能で、リソース自体のタグは変わらない。「タグは継承できると聞いたことがある」で C・E を選ばない(問題文の「自体に設定されている」はこの区別のため)
  • 「Modify=書き換え=既存タグは全部消える」と連想して A を選ぶのは誤り。addOrReplace でも置き換わるのは同じ名前のタグの値だけ
出題バリエーション 同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。
問題文がこう変わったら 正解はこう変わる
「割り当て後に修復タスクを作成・実行した」 既存タグを残したまま「環境: 本番」が追加され、D(用途: 受注データ、および 環境: 本番)が正解になる。修復タスクにはポリシー割り当てのマネージド ID が使われる。
「その後、stlogaccount01 の設定を変更した(更新要求が発生した)」 更新要求に Modify が働き、「環境: 本番」が追加される。
「既存リソースにも RG のタグ「部門: 物流部」を付けたい」 組み込みの「リソース グループからタグを継承する」(Modify)を割り当て、既存リソースには修復タスクを実行する。
「問われるのが新規の stlogaccount02」 作成時に Modify が働くので「環境: 本番」が付く(デプロイ時に指定したタグがあればそれも残る)。RG の「部門: 物流部」はやはり付かない。
「ポリシーの効果が Append だった」 Append も作成・更新時にしか働かず、修復タスクで既存リソースを直すこともできないため、既存の stlogaccount01 は変わらない。公式はタグ管理にはModify を推奨している。
関連サービスの解説 Azure Storage
Azure Policy
タグ
リソースグループ
リファレンス この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。
知識項目 公式ドキュメント
Modify 効果は評価サイクルでは既存リソースを変更せず、非準拠を修復タスクで直す Azure Policy 定義の modify 効果 - Azure Policy | Microsoft Learn
タグ用の組み込みポリシー(タグ追加・RG からのタグ継承と修復タスク) リソースにタグを付けするためのポリシー定義 - Azure Resource Manager | Microsoft Learn
+ 質問 / コメント
解答・解説に疑問がある場合や、よりよい解説がある場合など、お気軽にコメントください。ただし、短文コメントは表示されません。また、中傷などコメントの内容によっては、会員機能を停止させて頂きます。教え学び合える場になれば嬉しいです。(コメント投稿にはログインが必要です)
正答率 100%
No.3 解説
物流企業のトーカイ物流は、Azure サブスクリプション内にリソースグループ LogisticsRG を保有しています。
LogisticsRG には、以前からデプロイされているストレージアカウント stlogaccount01 があり、このアカウントには次のタグが設定されています。
- 用途: 受注データ
その後、管理者は LogisticsRG を割り当てスコープとして、Modify 効果の Azure Policy を割り当てました。このポリシーは、LogisticsRG 内のリソースにタグ「環境: 本番」を追加するものです。割り当て時に修復タスクは作成していません。
続けて、管理者は LogisticsRG というリソースグループ自体に対して、直接タグ「部門: 物流部」を付与しました。
その後、管理者は同じ LogisticsRG 内に新しいストレージアカウント stlogaccount02 をデプロイしましたが、stlogaccount01 は一切変更していません。
この状態で、既存のストレージアカウント stlogaccount01 自体に設定されているタグはどれですか。
  • 環境: 本番 のみ
  • 用途: 受注データ のみ
  • 用途: 受注データ、および 部門: 物流部
  • 用途: 受注データ、および 環境: 本番
  • 用途: 受注データ、部門: 物流部、および 環境: 本番

(会員限定)当問題の評価をお願いします。改善に活用します。