Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説
AZ-104:Microsoft Azure Administrator
問題文と選択肢
その後、Subscription-Log のスコープに Azure Policy の割り当て「geo-tag-policy」を作成しました。設定は次のとおりです。
- 除外: なし
- ポリシー定義: リソースにタグとその値を追加する(Append 効果)
- パラメーター: タグ名 = リージョン管理、タグ値 = 東日本
このポリシー割り当ての後、担当者は rg-hokuriku-dc の中に仮想ネットワーク vnet-hokuriku-01 を新規作成し、作成時にタグ「用途:検証」を指定しました。
このとき、vnet-hokuriku-01 に適用されているタグの組み合わせとして正しいものはどれですか。
- 用途:検証 のみ
- リージョン管理:東日本 と 用途:検証 のみ
- コスト部門:物流 と 用途:検証 のみ
- コスト部門:物流、リージョン管理:東日本、用途:検証 の 3 つ
A. 用途:検証 のみ
作成時に指定したタグだけが残るとする選択肢ですが、サブスクリプションスコープに割り当てた Append ポリシーの効果を見落としています。
ポリシーの割り当てはスコープ配下のすべてのリソースグループ・リソースに及び、本問では除外も設定されていません。
vnet-hokuriku-01 はポリシー割り当ての後に新規作成されたので、作成要求の時点で「リージョン管理:東日本」が追記されます。
B. リージョン管理:東日本 と 用途:検証 のみ
正解です。Append 効果は、リソースの作成時・更新時に、要求内容へ不足しているフィールドを追記します。vnet-hokuriku-01 は割り当て後に作成されたため、作成時に指定した「用途:検証」に加えて「リージョン管理:東日本」が付きます。
一方、リソースグループ rg-hokuriku-dc に設定した「コスト部門:物流」は、配下のリソースに自動継承されません。
したがって、付いているタグは「リージョン管理:東日本」と「用途:検証」の 2 つです。
C. コスト部門:物流 と 用途:検証 のみ
「新規リソースは作成先のリソースグループのタグを引き継ぐ」という誤解と、ポリシーの見落としが重なった選択肢です。
Azure のタグはリソースグループからリソースへ継承されません。RG のタグを子リソースに付けたい場合は、組み込みポリシー「リソース グループからタグを継承する」などの Modify 効果のポリシーを割り当てる必要があり、既に存在するリソースには修復タスクの実行も必要です。
また、Append ポリシーによる「リージョン管理:東日本」が抜けている点でも誤りです。
D. コスト部門:物流、リージョン管理:東日本、用途:検証 の 3 つ
Append ポリシーの効果は正しく捉えているものの、RG のタグも継承されると考えた点が誤りです。
リソースグループに設定した「コスト部門:物流」は RG というリソース自身のタグであり、新しく作った仮想ネットワークへ自動でコピーされることはありません。
本問では RG のタグを継承させる Modify ポリシーは割り当てられていないため、付くタグは 2 つにとどまります。
タグは親から降ってこない。子に付けたいならポリシーで「作成時に付ける」。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| サブスクリプション Subscription-Log のスコープに割り当て、除外なし | ポリシーの割り当ては配下の全リソースグループ・全リソースに及ぶ。rg-hokuriku-dc 内の新規リソースも対象 →選択肢(A)を消す |
| ポリシー割り当ての後に vnet-hokuriku-01 を新規作成 | Append は作成・更新の要求に追記する。割り当て後の新規作成なので確実に効く →選択肢(B・D)は候補 |
| rg-hokuriku-dc にタグ「コスト部門:物流」を設定済み | RG のタグは子リソースへ自動継承されない。継承には Modify 効果のポリシーが別途必要 →選択肢(C・D)を消す |
| 作成時にタグ「用途:検証」を指定 | Append は不足分の追記であり、指定済みの別のタグを消さない →選択肢(B)が正解 |
ひっかけポイント
- 「サブスクリプションに割り当てたポリシーがリソースグループ配下にも効く」のは正しい(ポリシー割り当てはスコープ配下に及ぶ)。しかしタグ自体は継承されない。「継承」という言葉を 2 つの意味で混同すると D を選んでしまう
- 「RG のタグはリソースに引き継がれる」は定番の誤解。RG のタグを付けたいなら Modify 効果の「リソース グループからタグを継承する」を割り当て、既存リソースには修復タスクを実行する
- 「ポリシーが付けたタグで、作成時に指定したタグが上書きされる」と考えて「用途:検証」を外さない。Append は不足しているタグを追記する効果で、別名のタグには触れない
- Append 効果の組み込みポリシー「タグとその値をリソースに追加する」は現在も使えるが、作成・更新時にしか働かない。公式はタグ管理には既存リソースを修復できる Modify を推奨している
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「vnet-hokuriku-01 がポリシー割り当て前から存在していた」 | Append は既存リソースを遡って変更しないため「用途:検証」のみ。そのリソースが更新されたときに追記される。 |
| 「ポリシー定義が Modify 効果の「リソース グループからタグを継承する」だった」 | 新規作成時に「コスト部門:物流」が付く。割り当て前からある既存リソースに付けるには修復タスクが必要。 |
| 「割り当てで rg-hokuriku-dc を除外していた」 | ポリシーが働かないため「用途:検証」のみ(A)が正解になる。 |
| 「ポリシーの効果が Modify(タグを追加)で、既存リソースにも付けたい」 | 割り当て後に修復タスクを作成・実行する(Append には修復の仕組みが無い)。 |
| 「RG のタグでコストを集計したいだけ」 | Cost Management のタグの継承を有効にすれば、課金データ上で RG のタグを子リソースに適用できる(リソース自体のタグは変わらない)。 |
リファレンス
この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。| 知識項目 | 公式ドキュメント |
|---|---|
| タグ用の組み込みポリシー(Append によるタグ追加・RG からのタグ継承は Modify と修復タスク) | リソースにタグを付けするためのポリシー定義 - Azure Resource Manager | Microsoft Learn |
| タグ管理は Append より Modify を推奨(既存リソースの修復が可能) | Azure Policy 定義の modify 効果 - Azure Policy | Microsoft Learn |
その後、Subscription-Log のスコープに Azure Policy の割り当て「geo-tag-policy」を作成しました。設定は次のとおりです。
- 除外: なし
- ポリシー定義: リソースにタグとその値を追加する(Append 効果)
- パラメーター: タグ名 = リージョン管理、タグ値 = 東日本
このポリシー割り当ての後、担当者は rg-hokuriku-dc の中に仮想ネットワーク vnet-hokuriku-01 を新規作成し、作成時にタグ「用途:検証」を指定しました。
このとき、vnet-hokuriku-01 に適用されているタグの組み合わせとして正しいものはどれですか。
- 用途:検証 のみ
- リージョン管理:東日本 と 用途:検証 のみ
- コスト部門:物流 と 用途:検証 のみ
- コスト部門:物流、リージョン管理:東日本、用途:検証 の 3 つ
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