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データエンジニア-アソシエイト

正解 B問題
分野2:データストアの管理 タスクステートメント2.3:データのライフサイクルの管理
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問題文と選択肢
ある地理空間解析企業では、衛星画像の前処理結果を Amazon S3 に保存しています。このデータはコンプライアンス上の年次・半期の再検証時にしか参照されず、年間で 2 回程度しかアクセスされませんが、参照する際には常にミリ秒単位で即座に取り出せる必要があります。データ量は合計で約 300 テラバイトに達し、いずれも再生成が困難な独自の観測データです。

このデータを取り出す抽出処理は AWS Step Functions で構築されており、一時的な取得失敗に対する Retry や Catch による再実行の仕組みが組み込まれています。

このユースケースにおいて、最もコスト効率の高いストレージクラスはどれですか。
  • Amazon S3 標準
  • Amazon S3 標準-IA
  • Amazon S3 One Zone-IA
  • Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval
解説 頻出度★★★★
この問題は、「年 2 回程度の超低頻度 × それでもミリ秒での即時取り出しが必須 × 再生成困難」という条件で、S3 標準-IAを選び、One Zone-IA と Glacier を条件違反として外せるかがポイント

A. Amazon S3 標準

S3 標準は、頻繁にアクセスされるデータのための既定のクラスで、ミリ秒アクセスと 3 つ以上のアベイラビリティーゾーンへの冗長化を提供します。要件そのものは満たします。
しかし本問のデータは年に 2 回程度しかアクセスされず、総量は約 300 テラバイトです。この規模で最も割高な保存料金を払い続けるのは、「最もコスト効率が高い」という設問の判断軸に反します
「要件は満たすが最適ではない」典型的な誤答です。

正解

B. Amazon S3 標準-IA

正解です。S3 標準-IA はアクセス頻度は低いが、必要なときにはミリ秒単位で即座に取り出したいデータのためのクラスです。保存料金は S3 標準より大幅に安く、耐久性・可用性は3 つ以上のアベイラビリティーゾーンに支えられています。
公式ドキュメントでも標準-IA は「プライマリデータ、または再作成できないデータ」に使うクラスと位置付けられており、再生成困難な観測データという本問の条件に合致します。
GB 単位の取り出し料金は発生しますが、アクセスが年 2 回であれば保存料金の削減額が大きく上回ります。

C. Amazon S3 One Zone-IA

S3 One Zone-IA は標準-IA より約 20% 安く、ミリ秒アクセスも可能なため一見魅力的です。
しかしデータは単一のアベイラビリティーゾーンにしか保存されず、そのゾーンが失われるとデータも失われます。公式ドキュメントでも「再作成可能なデータ」向けと明記されています。
本問のデータは再生成が困難な独自の観測データであり、300 テラバイトを単一 AZ に置くのは許容できません。コストの安さで飛びつかせる誤答です。

D. Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval

S3 Glacier Flexible Retrieval は年 1 回程度しかアクセスしないアーカイブ向けで、保存料金は最も安い部類です。アクセス頻度「年 2 回」だけを見ると条件に合うように思えます。
しかしオブジェクトはアーカイブ状態で保管され、取り出しには復元(restore)操作と数分〜数時間が必要です。本問は「参照する際には常にミリ秒単位で即座に取り出せる必要がある」と明記しており、この時点で失格です。
問題文の「Step Functions に Retry や Catch がある」という記述に引きずられて選ばせる作りになっていますが、再試行は一時的なエラーへの対処であって、復元完了まで待つ仕組みではありません

これだけ覚える(記憶フック)
「ミリ秒で即時」と書かれた時点で Glacier は全滅。再生成できないなら One Zone-IA も選べない。
正解への思考ルート 問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。
要件 判断ポイント
参照時には常にミリ秒単位で即座に取り出す必要がある 復元操作が必要なアーカイブ系クラスは即失格。取り出しに数分〜数時間かかる
→選択肢(D)を消す
再生成が困難な独自の観測データ(約 300 テラバイト) 単一 AZ の One Zone-IA は「再作成可能なデータ」向け。消失時に復旧手段がない
→選択肢(C)を消す
アクセスは年 2 回程度と極めて低頻度 常時アクセス前提の標準は保存料金が最も高く、300 テラバイト規模では差が決定的になる
→選択肢(A)を消す
低頻度 × ミリ秒アクセス × 複数 AZ の耐久性 × 最小コスト この 4 条件を同時に満たすのが S3 標準-IA。取り出し料金は年 2 回なら十分に元が取れる
→選択肢(B)が正解
ひっかけポイント
  • 「Step Functions に Retry / Catch がある」という記述は、Glacier の復元待ちを許容できる根拠に見せかけた囮。再試行は一時的エラーへの対処で、非同期の復元時間を吸収する仕組みではない
  • 「年 2 回しかアクセスしない」だけを読むと Glacier Flexible Retrieval が最適に見えるが、「常にミリ秒単位で即座に」の一文が取り出し方式を縛っている
  • 300 テラバイトという規模は One Zone-IA の 20% 割引を魅力的に見せる。しかし判断基準は割引率ではなくデータが再生成できるか否か
  • S3 標準-IA には最低保存期間 30 日と 128 KB の最小課金オブジェクトサイズがある。細かいファイルを大量に置くケースでは、この制約でコストメリットが消えることがある
出題バリエーション 同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。
問題文がこう変わったら 正解はこう変わる
「選択肢に S3 Glacier Instant Retrieval が含まれている」 四半期に 1 回程度の超低頻度+ミリ秒取り出しならそちらが標準-IA より安く、正解が入れ替わる。
「前処理結果は元の衛星画像から再生成できる S3 One Zone-IA が最安の妥当解として正解になる。
「取り出しに数時間かかっても構わない/監査時のみ復元する」 S3 Glacier Flexible Retrieval や Glacier Deep Archive が正解軸に。
「アクセス頻度が読めない・時期によって変動する S3 Intelligent-Tiering が正解に浮上する。
「新規データは頻繁に、一定期間後に低頻度へ移したい」 S3 ライフサイクルルールによる段階的な移行の設計が問われる。
関連サービスの解説 Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)
AWS Step Functions
リファレンス この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。
知識項目 公式ドキュメント
S3 ストレージクラスごとの用途・取り出し時間・耐久性(AZ 数) Amazon S3 ストレージクラスの理解と管理
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No.1 解説
ある地理空間解析企業では、衛星画像の前処理結果を Amazon S3 に保存しています。このデータはコンプライアンス上の年次・半期の再検証時にしか参照されず、年間で 2 回程度しかアクセスされませんが、参照する際には常にミリ秒単位で即座に取り出せる必要があります。データ量は合計で約 300 テラバイトに達し、いずれも再生成が困難な独自の観測データです。

このデータを取り出す抽出処理は AWS Step Functions で構築されており、一時的な取得失敗に対する Retry や Catch による再実行の仕組みが組み込まれています。

このユースケースにおいて、最もコスト効率の高いストレージクラスはどれですか。
  • Amazon S3 標準
  • Amazon S3 標準-IA
  • Amazon S3 One Zone-IA
  • Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval

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