AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説
データエンジニア-アソシエイト
問題文と選択肢
この接続問題を解消する方法として最も適切なものはどれですか。
- Redshift クラスターの VPC 内に、ap-southeast-1 リージョンの QuickSight から到達可能な VPC 接続 (ENI ベース) を作成する
- Redshift の自動スナップショットを毎晩 ap-southeast-1 リージョンへコピーし、同リージョンでクラスターを復元した上で、シンガポールの QuickSight をその復元済みクラスターに接続する
- Redshift から UNLOAD コマンドで毎晩 Amazon S3 へデータをエクスポートし、シンガポールの QuickSight からは Amazon Athena 経由でその S3 データを参照する
- 東京リージョンの Redshift クラスターに新しいセキュリティグループを設定し、ap-southeast-1 リージョンの QuickSight サーバーが使用する CIDR アドレス範囲からのインバウンドアクセスを許可する
A. Redshift クラスターの VPC 内に、ap-southeast-1 リージョンの QuickSight から到達可能な VPC 接続 (ENI ベース) を作成する
Amazon QuickSight の VPC 接続は、QuickSight アカウントと同じリージョン内の VPC・サブネット・セキュリティグループを指定して作成するものです。ap-southeast-1 の QuickSight から ap-northeast-1 の VPC を直接指定して接続を作ることはできません。
そもそも本問のクラスターはパブリックアクセス可能な設定で運用されているため、プライベート接続用の ENI を用意する必要もありません。
リージョンをまたぐ前提が成立しない、実現不可能な選択肢です。
B. Redshift の自動スナップショットを毎晩 ap-southeast-1 リージョンへコピーし、同リージョンでクラスターを復元した上で、シンガポールの QuickSight をその復元済みクラスターに接続する
スナップショットをコピーして別リージョンにクラスターを復元すれば接続はできますが、クラスターが二重になり費用も運用も倍増します。
さらにデータは毎晩のコピー時点のものになるため、ダッシュボードは常に最大1日遅れになります。
「接続問題を解消する方法」として求められている対処に対し、明らかに過剰かつ副作用の大きい選択肢です。
C. Redshift から UNLOAD コマンドで毎晩 Amazon S3 へデータをエクスポートし、シンガポールの QuickSight からは Amazon Athena 経由でその S3 データを参照する
UNLOAD で Amazon S3 に書き出し、Amazon Athena から参照する構成自体は成立します。しかしデータパイプラインを1本増やす大掛かりな設計変更であり、接続できない原因を取り除く対処にはなっていません。
毎晩のエクスポートに依存するためデータの鮮度も落ち、変換済みデータを Redshift 上で参照したいという当初の狙いから外れます。
Redshift をやめて S3 とAthena に寄せる要件が別途あるなら有効ですが、本問の判断軸では最適ではありません。
D. 東京リージョンの Redshift クラスターに新しいセキュリティグループを設定し、ap-southeast-1 リージョンの QuickSight サーバーが使用する CIDR アドレス範囲からのインバウンドアクセスを許可する
QuickSight はリージョンごとに、データソースへ接続する際の送信元 IP アドレス範囲(CIDR)が公開されています。パブリックアクセス可能なデータストアに接続する場合は、その範囲からのインバウンドをファイアウォールやセキュリティグループで許可するのが AWS の定めた手順です。
本問では QuickSight が ap-southeast-1 にあるため、東京リージョンの Redshift クラスターのセキュリティグループで ap-southeast-1 の QuickSight の IP 範囲から Redshift のポート(既定5439)へのインバウンドを許可すれば接続できるようになります。
クラスターの複製もデータの再配置も不要で、接続できない原因そのものを最小の変更で取り除ける、最も適切な対処です。
QuickSight がつながらない=まずセキュリティグループ。パブリックなデータストアなら QuickSight のリージョン別 IP 範囲を許可する。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| Redshift クラスターはパブリックアクセス可能な設定 | 経路はインターネット側にあるため、必要なのはファイアウォール(セキュリティグループ)の許可。プライベート接続の作り込みは不要 →選択肢(D)が正解 |
| QuickSight は ap-southeast-1、Redshift は ap-northeast-1 | QuickSight の VPC 接続は同一リージョンの VPC にしか作成できない →選択肢(A)を消す |
| データソースの取得に失敗している(接続そのものが不成立) | QuickSight のリージョン別 IP 範囲を許可するのが公式の手順。原因に直接効く対処を選ぶ →選択肢(D)が正解 |
| 四半期プロモーションの効果を可視化したい(既存の変換済みデータを使う) | クラスター複製やエクスポートはデータの鮮度低下とコスト増を招く回避策にすぎない →選択肢(B・C)を消す |
ひっかけポイント
- 「リージョンが違う=VPC 接続で解決」と考えてしまうのが選択肢 A の罠。QuickSight の VPC 接続は同一リージョン限定で、しかも相手はパブリックアクセス可能なクラスター
- 選択肢 B・C は技術的には動くが、接続問題の解決ではなくアーキテクチャの作り直し。設問が「接続問題を解消する方法」と限定している点を読み落とさない
- 許可すべきなのはQuickSight が置かれているリージョン(ap-southeast-1)の IP 範囲であって、Redshift 側リージョンの範囲ではない
- QuickSight の IP 範囲はリージョンごとに公開されている固定の CIDR。「どこからの通信を許可するか」を調べれば解ける典型的な設定ミス問題
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「Redshift クラスターはプライベートサブネットに配置されている(同一リージョン)」 | QuickSight の VPC 接続(ENI ベース)を作成するのが正解軸に。 |
| 「接続はできるがダッシュボードの表示が遅い」 | SPICE へのインポートと更新スケジュールの設計が正解軸に。 |
| 「そもそもRedshift を常時稼働させたくない」 | S3 + Athena(または Redshift Serverless)が正解軸に(選択肢 C の構成が正解に浮上)。 |
| 「災害対策として別リージョンにも同じ分析環境が必要」 | スナップショットのクロスリージョンコピーが正解軸に(選択肢 B の構成が正解に浮上)。 |
| 「特定のユーザーにだけ行レベルで見せるデータを制限したい」 | QuickSight の行レベルセキュリティ (RLS) が問われる形に変わる。 |
リファレンス
この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。| 知識項目 | 公式ドキュメント |
|---|---|
| QuickSight がデータソース接続に使うリージョン別 IP アドレス範囲 | AWS リージョン、ウェブサイト、IP アドレス範囲、エンドポイント |
この接続問題を解消する方法として最も適切なものはどれですか。
- Redshift クラスターの VPC 内に、ap-southeast-1 リージョンの QuickSight から到達可能な VPC 接続 (ENI ベース) を作成する
- Redshift の自動スナップショットを毎晩 ap-southeast-1 リージョンへコピーし、同リージョンでクラスターを復元した上で、シンガポールの QuickSight をその復元済みクラスターに接続する
- Redshift から UNLOAD コマンドで毎晩 Amazon S3 へデータをエクスポートし、シンガポールの QuickSight からは Amazon Athena 経由でその S3 データを参照する
- 東京リージョンの Redshift クラスターに新しいセキュリティグループを設定し、ap-southeast-1 リージョンの QuickSight サーバーが使用する CIDR アドレス範囲からのインバウンドアクセスを許可する
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