AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説

ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル

正解 C問題
要復習(もう一度解きたい問題) 1 2 3 4
合格に向けて、もっと深く学習する
豊富な問題と詳細なAWSサービス解説を、24時間無料でお試しいただけます
プレミアム会員機能を無料で試す ❯
問題文と選択肢
あなたはAWS Direct Connectを導入しており、このリンクを通じてAmazon S3などのAWSパブリックサービスエンドポイントへアクセスする予定です。一方、その他の一般的なインターネットトラフィックは、既存のインターネットサービスプロバイダー(ISP)のリンクを引き続き使用させたいと考えています。この要件を満たすために、AWS Direct Connectを正しく設定する方法はどれですか?
  • AWS Direct Connectリンクにパブリック仮想インターフェイス(Public VIF)を作成します。Amazon S3などのAWSパブリックサービス宛の静的ルートをDirect Connect経由で設定し、BGPを使用してAWSにデフォルトルート(0.0.0.0/0)をアドバタイズします。
  • AWS Direct Connectリンクにプライベート仮想インターフェイス(Private VIF)を作成します。VPC内にAmazon S3を指す静的ルートを設定し、オンプレミスネットワーク宛の特定ルートをVPC側に設定します。
  • AWS Direct Connectリンクにパブリック仮想インターフェイス(Public VIF)を作成します。AWSからアドバタイズされたBGPルートを既存のルーティングインフラストラクチャに再配布し、オンプレミスネットワークの特定ルートのみをAWSにアドバタイズします。
  • AWS Direct Connectリンクにプライベート仮想インターフェイス(Private VIF)を作成します。AWSからアドバタイズされたBGPルートを既存のルーティングインフラストラクチャに再配布し、デフォルトルート(0.0.0.0/0)をAWSにアドバタイズします。
解説 頻出度★★★★
この問題は、「S3 などの AWS パブリックサービスは Direct Connect 経由 × その他のインターネットは既存 ISP 経由」の要件で、パブリック VIF を使い、AWS へは特定ルートのみをアドバタイズする(デフォルトルートは流さない)設計を選べるかがポイント

A. AWS Direct Connectリンクにパブリック仮想インターフェイス(Public VIF)を作成します。Amazon S3などのAWSパブリックサービス宛の静的ルートをDirect Connect経由で設定し、BGPを使用してAWSにデフォルトルート(0.0.0.0/0)をアドバタイズします。

パブリック VIF を使う点は正しいが、Direct Connect の仮想インターフェイスは BGP セッションが前提で、静的ルートで構成するものではない
さらに致命的なのは AWS 側へデフォルトルート(0.0.0.0/0)をアドバタイズする点で、これは「AWS から見た全インターネット宛の戻り/発信トラフィックを自社経由に引き込む」ことを意味し、そもそもパブリック VIF では自社が所有するパブリック IP プレフィックスのアドバタイズが必須で 0.0.0.0/0 は受け付けられない。
「一般的なインターネットトラフィックは既存 ISP を使い続ける」という要件にも反する。

B. AWS Direct Connectリンクにプライベート仮想インターフェイス(Private VIF)を作成します。VPC内にAmazon S3を指す静的ルートを設定し、オンプレミスネットワーク宛の特定ルートをVPC側に設定します。

プライベート VIF は仮想プライベートゲートウェイ/Direct Connect ゲートウェイ経由で VPC 内のプライベート IP リソースに到達するためのもので、S3 などの AWS パブリックサービスエンドポイントへは到達できない。
「VPC 内に Amazon S3 を指す静的ルートを設定」という記述自体が成立せず(S3 は VPC 内のリソースではない)、構成として誤り。
プライベート VIF で S3 へ到達したい場合は、VPC 内の S3 用インターフェイスエンドポイント(AWS PrivateLink)を経由させる設計が別途必要になる。

正解

C. AWS Direct Connectリンクにパブリック仮想インターフェイス(Public VIF)を作成します。AWSからアドバタイズされたBGPルートを既存のルーティングインフラストラクチャに再配布し、オンプレミスネットワークの特定ルートのみをAWSにアドバタイズします。

S3 などの AWS パブリックサービスエンドポイントに Direct Connect 経由で到達するにはパブリック仮想インターフェイス(Public VIF)を使う。AWS はパブリック VIF 上の BGP で AWS のパブリック IP プレフィックスをアドバタイズしてくるため、これを既存のルーティングインフラに再配布すれば、S3 宛のトラフィックだけが Direct Connect に乗る。
一方、オンプレミスから AWS へは自社のパブリックプレフィックス(特定ルート)だけをアドバタイズし、デフォルトルートは流さない。
結果として、AWS 宛は DX・それ以外のインターネット宛は既存 ISP という宛先ベースの経路分離が成立し、要件を過不足なく満たす。

D. AWS Direct Connectリンクにプライベート仮想インターフェイス(Private VIF)を作成します。AWSからアドバタイズされたBGPルートを既存のルーティングインフラストラクチャに再配布し、デフォルトルート(0.0.0.0/0)をAWSにアドバタイズします。

プライベート VIF では S3 などのパブリックサービスエンドポイントに到達できないという点で、まず誤り。
加えて AWS へデフォルトルート(0.0.0.0/0)をアドバタイズすると、本来 ISP に流したいトラフィックまで Direct Connect に引き込むことになり、「その他のインターネットトラフィックは既存 ISP リンクを使う」という要件に反する。
VIF の種類とアドバタイズするルートの2点が同時に誤っている選択肢。

構成図

オンプレミスルーター
   ├─ パブリック VIF(BGP でAWSのプレフィックスを受信)──▶ AWS Direct Connect ──▶ Amazon S3 等のパブリックサービス
   └─ それ以外の宛先 ─────────────────────────▶ 既存 ISP リンク ──▶ インターネット
これだけ覚える(記憶フック)
S3 など AWS のパブリックサービスへ DX で行くならパブリック VIF。0.0.0.0/0 を流した瞬間、ISP 併用は破綻。
正解への思考ルート 問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。
要件 判断ポイント
Amazon S3 など AWS パブリックサービスへ DX 経由でアクセスしたい パブリックサービスのエンドポイントに到達できるのはパブリック VIF だけ。プライベート VIF は VPC 内のプライベート IP 向け
→選択肢(B・D)を消す
その他のインターネットトラフィックは既存 ISP を使い続けたい AWS へ 0.0.0.0/0 をアドバタイズしないこと。デフォルトルートを流すと経路が DX に寄ってしまう
→選択肢(A)を消す
AWS 側からどの経路情報を受け取るか パブリック VIF では AWS が自身のパブリックプレフィックスを BGP でアドバタイズする。これを既存ルーティングに再配布すれば宛先ベースで DX に振り分けられる
→選択肢(C)が正解
オンプレミス側から AWS へ何をアドバタイズするか 自社が所有するパブリック IP の特定ルートのみ。パブリック VIF はパブリックプレフィックスのアドバタイズが必須で、静的ルート構成もできない
→選択肢(C)が正解
ひっかけポイント
  • 選択肢 A は「パブリック VIF」まで合っているため正解に見えるが、デフォルトルート(0.0.0.0/0)を AWS にアドバタイズする一点で失格。VIF の種類だけでなくどちらの方向に何を広告するかまで読む
  • 「S3 は VPC の外にあるパブリックサービス」という基本を外すと、プライベート VIF + 静的ルート(選択肢 B)がもっともらしく見える。プライベート VIF が届くのは VPC まで
  • パブリック VIF は静的ルートではなく BGPで構成し、自社所有のパブリック IP プレフィックスをアドバタイズする必要がある。「静的ルート」という語が出たら疑う
  • 「DX 経由にしたい宛先だけを DX に乗せる」=宛先ベースの経路分離。DX を引いたら全部 DX 経由になる、という思い込みが最大の罠
出題バリエーション 同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。
問題文がこう変わったら 正解はこう変わる
「オンプレミスから S3 にプライベート IP で(インターネットの IP を使わず)接続したい」 プライベート VIF + VPC の S3 インターフェイスエンドポイント(AWS PrivateLink)経由の構成が正解軸に。
複数の VPC・複数アカウントへ 1 本の DX でつなぎたい」 Direct Connect ゲートウェイ(+Transit VIF と Transit Gateway)の構成が正解軸に。
「AWS からのアドバタイズが多すぎるので、特定リージョンのプレフィックスだけ受け取りたい」 BGP コミュニティタグによるルートフィルタリングが正解軸に。
「オンプレミスのインターネット出口も AWS 側に寄せたい AWS 側へデフォルトルートを流す/AWS 側の NAT ゲートウェイや検査 VPC を経由させる設計(選択肢 A に近い構成)が正解になり得る。
DX 障害時のバックアップ経路がほしい」 Site-to-Site VPN をバックアップにする構成(BGP の AS_PATH / MED による優先度制御)が問われる。
関連サービスの解説 Amazon EC2
Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)
Amazon VPC
AWS Direct Connect
リファレンス この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。
知識項目 公式ドキュメント
Direct Connect の仮想インターフェイス種別(パブリック VIF とプライベート VIF の到達範囲) AWS Direct Connect 仮想インターフェイス
+ 質問 / コメント
解答・解説に疑問がある場合や、よりよい解説がある場合など、お気軽にコメントください。ただし、短文コメントは表示されません。また、中傷などコメントの内容によっては、会員機能を停止させて頂きます。教え学び合える場になれば嬉しいです。(コメント投稿にはログインが必要です)
正答率 51%
No.19 解説
あなたはAWS Direct Connectを導入しており、このリンクを通じてAmazon S3などのAWSパブリックサービスエンドポイントへアクセスする予定です。一方、その他の一般的なインターネットトラフィックは、既存のインターネットサービスプロバイダー(ISP)のリンクを引き続き使用させたいと考えています。この要件を満たすために、AWS Direct Connectを正しく設定する方法はどれですか?
  • AWS Direct Connectリンクにパブリック仮想インターフェイス(Public VIF)を作成します。Amazon S3などのAWSパブリックサービス宛の静的ルートをDirect Connect経由で設定し、BGPを使用してAWSにデフォルトルート(0.0.0.0/0)をアドバタイズします。
  • AWS Direct Connectリンクにプライベート仮想インターフェイス(Private VIF)を作成します。VPC内にAmazon S3を指す静的ルートを設定し、オンプレミスネットワーク宛の特定ルートをVPC側に設定します。
  • AWS Direct Connectリンクにパブリック仮想インターフェイス(Public VIF)を作成します。AWSからアドバタイズされたBGPルートを既存のルーティングインフラストラクチャに再配布し、オンプレミスネットワークの特定ルートのみをAWSにアドバタイズします。
  • AWS Direct Connectリンクにプライベート仮想インターフェイス(Private VIF)を作成します。AWSからアドバタイズされたBGPルートを既存のルーティングインフラストラクチャに再配布し、デフォルトルート(0.0.0.0/0)をAWSにアドバタイズします。

(会員限定)当問題の評価をお願いします。改善に活用します。