AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説
セキュリティ-専門知識
問題文と選択肢
セキュリティスペシャリストとして、この要件を満たすために組み合わせるべき構成はどれか。(3つ選択)
- マネージド対象インスタンスにSSM Agentがインストール済みであることを確認する
- Systems Manager用のIAMインスタンスプロファイルを作成し、そのロールをプライベートサブネット内のEC2インスタンスにアタッチする
- サービス名がcom.amazonaws.[region].ssm、com.amazonaws.[region].ec2messages、com.amazonaws.[region].ssmmessagesである3つのインターフェイスVPCエンドポイントを作成する
- マネージド対象インスタンスにアウトバウンドのインターネットアクセスを許可し、ssm.[region].amazonaws.com等の外部エンドポイントへHTTPS(443番ポート)で通信できるように構成する
- サービス名がcom.amazonaws.[region].ssmのみのインターフェイスVPCエンドポイントを1つ作成する
- 各インターフェイスVPCエンドポイントに関連付けるセキュリティグループのインバウンドルールを、443番ポートではなく22番ポートを許可するように設定する
A. マネージド対象インスタンスにSSM Agentがインストール済みであることを確認する
正解の 1 つです。インスタンスを Systems Manager のマネージドノードにする大前提が、SSM Agent がインストールされ稼働していることです。
Amazon Linux や Windows Server の AWS 提供 AMI にはプリインストールされていますが、独自に持ち込んだ AMI や古いイメージでは導入・起動状態の確認が必要です。
エージェントが動いていなければ、権限やエンドポイントを整えても管理対象として現れません。
B. Systems Manager用のIAMインスタンスプロファイルを作成し、そのロールをプライベートサブネット内のEC2インスタンスにアタッチする
正解の 1 つです。インスタンスから Systems Manager の API を呼ぶ権限は、IAM ロールをインスタンスプロファイルとしてアタッチして渡します(マネージドポリシー AmazonSSMManagedInstanceCore が定番)。
これにより長期のアクセスキーをインスタンスに置く必要がなくなり、一時的な認証情報が自動配布・自動ローテーションされます。
権限が無いとエージェントは起動していても Systems Manager に登録されません。
C. サービス名がcom.amazonaws.[region].ssm、com.amazonaws.[region].ec2messages、com.amazonaws.[region].ssmmessagesである3つのインターフェイスVPCエンドポイントを作成する
正解の 1 つです。インターネットに出られない環境では、AWS PrivateLink のインターフェース VPC エンドポイントで Systems Manager への到達性を確保します。
必要なのは ssm(API の呼び出し先)、ssmmessages(Session Manager や Run Command の制御チャネル)、ec2messages(SSM Agent から Systems Manager サービスへの呼び出し)の 3 つです。
エンドポイントに関連付けるセキュリティグループでは、マネージドインスタンスからの HTTPS(443 番)の着信を許可します。
D. マネージド対象インスタンスにアウトバウンドのインターネットアクセスを許可し、ssm.[region].amazonaws.com等の外部エンドポイントへHTTPS(443番ポート)で通信できるように構成する
アウトバウンドのインターネットアクセスを開ければ確かに Systems Manager には接続できますが、「インターネットアクセスのないプライベートサブネットに移行する」という要件そのものを壊します。
NAT ゲートウェイ経由であっても通信はいったん AWS ネットワークの外に出るため、閉じた経路を求める本問の設計方針に反します。
技術的に動くかどうかではなく、要件に合致するかで切る選択肢です。
E. サービス名がcom.amazonaws.[region].ssmのみのインターフェイスVPCエンドポイントを1つ作成する
ssm エンドポイントだけでは不十分です。Session Manager や Run Command のセッションは ssmmessages エンドポイントを経由し、SSM Agent から Systems Manager サービスへの呼び出しには ec2messages も使われます。
1 つに減らすとインスタンスがマネージドノードとして登録できない、あるいはセッションを開始できないという症状になります。
「エンドポイントは少ないほど安く済む」という発想に引っ張られてはいけません。
F. 各インターフェイスVPCエンドポイントに関連付けるセキュリティグループのインバウンドルールを、443番ポートではなく22番ポートを許可するように設定する
インターフェース VPC エンドポイントとの通信は HTTPS(443 番)で行われるため、22 番だけを許可したセキュリティグループでは一切通信できません。
そもそも Session Manager を使う最大の利点はSSH(22 番)のインバウンドを開けずに済むことであり、22 番を持ち出す発想自体が設計思想に反します。
踏み台サーバーや SSH 鍵の管理を無くすための構成だと理解しておきましょう。
構成図
IAM インスタンスプロファイル(AmazonSSMManagedInstanceCore) │ 権限を付与 ▼ Amazon EC2(プライベートサブネット・SSM Agent 稼働) │ HTTPS 443 ▼ インターフェース VPC エンドポイント ├ com.amazonaws.region.ssm ├ com.amazonaws.region.ec2messages └ com.amazonaws.region.ssmmessages │ AWS ネットワーク内で完結(インターネット経由なし) ▼ AWS Systems Manager
プライベートで SSM は「エージェント+ロール+3 つのエンドポイント」。通信は 443、22 番は不要。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| EC2 を Systems Manager のマネージドノードにする | 大前提は SSM Agent の導入と稼働。AWS 提供 AMI はプリインストール済みだが独自 AMI では確認が必要 →選択肢(A)が正解 |
| インスタンスから Systems Manager の API を呼ぶ権限が要る | 長期のアクセスキーではなく IAM インスタンスプロファイル(AmazonSSMManagedInstanceCore)で渡す →選択肢(B)が正解 |
| インターネットアクセスなしで AWS のエンドポイントに到達する | ssm / ec2messages / ssmmessages の 3 つのインターフェース VPC エンドポイントが必要。ssm だけでは Session Manager が成立しない →選択肢(C)が正解・選択肢(E)を消す |
| プライベートサブネットへ移行する(インターネットに出さない) | 外部エンドポイントへの HTTPS 通信を許可する案は要件そのものに反する →選択肢(D)を消す |
| エンドポイントに関連付けるセキュリティグループの設定 | インターフェースエンドポイントは HTTPS(443 番)で通信する。22 番の許可では到達できない →選択肢(F)を消す |
ひっかけポイント
- 選択肢 E の「ssm だけで十分」は最頻出のひっかけ。Session Manager / Run Command の制御チャネルは ssmmessages で、エンドポイントを減らすとセッションを確立できない
- 選択肢 D はエージェントが確実につながる正攻法だが、「インターネットアクセスのない」という設問の前提を自ら壊す。動くかどうかではなく要件に合うかで判断する
- 選択肢 F の「22 番を許可」は、SSH のインバウンドを開けずに済むという Session Manager の最大の利点を否定している。エンドポイントとの通信はあくまで 443 番
- SSM Agent 3.3.40.0 以降は可能な場合に ssmmessages を優先して使うが、ec2messages も互換性のため作成しておくのが公式手順。「2 つで足りる」と早合点しない
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「Session Manager のセッションログを S3 や CloudWatch Logs に保存したい」 | S3 のゲートウェイエンドポイントや logs / kms のインターフェースエンドポイントが追加で必要に。 |
| 「オンプレミスのサーバーも同じ仕組みで管理したい」 | ハイブリッドアクティベーションによるマネージドノード登録と、そのための IAM サービスロールが正解軸に。 |
| 「踏み台サーバー(Bastion)を廃止したい」 | Session Manager のシェルアクセスとポート転送が正解に。SSH ポートの開放も鍵管理も不要になる。 |
| 「誰がどのインスタンスに接続できるかを細かく制御したい」 | IAM ポリシー+タグ条件(ssm:resourceTag)による制御が正解軸に。 |
| 「パッチ適用状況を一元的に可視化・修復したい」 | Patch Manager とパッチベースライン(および Systems Manager Inventory)が正解に。 |
リファレンス
この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。| 知識項目 | 公式ドキュメント |
|---|---|
| Systems Manager のためのインターフェース VPC エンドポイント(ssm / ec2messages / ssmmessages) | Systems Manager のために VPC エンドポイントを使用して EC2 インスタンスのセキュリティを強化する |
セキュリティスペシャリストとして、この要件を満たすために組み合わせるべき構成はどれか。(3つ選択)
- マネージド対象インスタンスにSSM Agentがインストール済みであることを確認する
- Systems Manager用のIAMインスタンスプロファイルを作成し、そのロールをプライベートサブネット内のEC2インスタンスにアタッチする
- サービス名がcom.amazonaws.[region].ssm、com.amazonaws.[region].ec2messages、com.amazonaws.[region].ssmmessagesである3つのインターフェイスVPCエンドポイントを作成する
- マネージド対象インスタンスにアウトバウンドのインターネットアクセスを許可し、ssm.[region].amazonaws.com等の外部エンドポイントへHTTPS(443番ポート)で通信できるように構成する
- サービス名がcom.amazonaws.[region].ssmのみのインターフェイスVPCエンドポイントを1つ作成する
- 各インターフェイスVPCエンドポイントに関連付けるセキュリティグループのインバウンドルールを、443番ポートではなく22番ポートを許可するように設定する
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