AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説
セキュリティ-専門知識
問題文と選択肢
この要件を最も確実に満たす対応はどれか。
- VPCにAmazon S3用のゲートウェイエンドポイントを作成し、エンドポイントポリシーで対象バケットへのアクセスのみを許可する。バケットポリシーは設定しない
- バケットポリシーにaws:PrincipalOrgID条件を設定し、自社のAWS Organizationsに所属するプリンシパルからのリクエストのみを許可する
- VPCにAmazon S3用のゲートウェイエンドポイントを作成し、バケットポリシーでaws:SourceVpce条件を用いて当該エンドポイントを経由しないリクエストをすべて拒否する
- VPCのルートテーブルからインターネットゲートウェイ向けのデフォルトルートを削除し、Amazon S3のプレフィックスリスト宛のルートだけを残す
A. VPCにAmazon S3用のゲートウェイエンドポイントを作成し、エンドポイントポリシーで対象バケットへのアクセスのみを許可する。バケットポリシーは設定しない
ゲートウェイエンドポイントとエンドポイントポリシーは、そのエンドポイントを通るトラフィックに対して何を許すかを決めるだけの仕組みです。
エンドポイントを経由しないリクエスト(インターネット経由・別 VPC・オフィス端末)には一切影響しないため、バケット側で拒否しない限り従来どおりアクセスできてしまいます。設問の「専用 VPC 以外の経路からの取得は一切許さない」を満たせません。
B. バケットポリシーにaws:PrincipalOrgID条件を設定し、自社のAWS Organizationsに所属するプリンシパルからのリクエストのみを許可する
aws:PrincipalOrgID は、リクエスト元のプリンシパルが自組織(AWS Organizations)に属しているかを判定する条件キーです。
制限できるのは「誰が」であって「どこから」ではありません。同じ組織内であれば別 VPC のインスタンスからでも、オフィス端末の IAM ユーザーからでもアクセスでき、経路の限定という要件にまったく答えていません。
C. VPCにAmazon S3用のゲートウェイエンドポイントを作成し、バケットポリシーでaws:SourceVpce条件を用いて当該エンドポイントを経由しないリクエストをすべて拒否する
まず S3 用のゲートウェイエンドポイントを作成して、専用 VPC からの正規経路を用意します。そのうえでバケットポリシーに、aws:SourceVpce が当該エンドポイント ID と一致しないリクエストをすべて Deny する明示的拒否を書きます。
明示的な Deny は IAM ポリシーの Allow よりも常に優先されるため、同じインスタンスプロファイルの権限を流用しても、別 VPC やオフィス端末からは取得できなくなります。
アイデンティティではなくリクエストの経路そのものを条件にできるため、ライセンス条件を最も確実に担保できる構成です。
D. VPCのルートテーブルからインターネットゲートウェイ向けのデフォルトルートを削除し、Amazon S3のプレフィックスリスト宛のルートだけを残す
ルートテーブルの変更はその VPC 内から外へ出る経路を制御するだけで、バケット側の受け入れ条件は何も変わりません。
別 VPC やオフィスのネットワークは自分たちのルーティングで S3 のパブリックエンドポイントへ到達できるため、要件を満たしません。
なお、S3 のプレフィックスリスト宛のルートはゲートウェイエンドポイント作成時に自動的に追加されるものであり、これ自体はアクセス制御の手段ではありません。
構成図
専用 VPC の EC2 ──ゲートウェイエンドポイント(vpce-xxxx)──▶ Amazon S3(許可) 別 VPC / オフィス端末 ──インターネット経由(SourceVpce 無し)──▶ Amazon S3(バケットポリシーで拒否)
経路を縛るのはバケットポリシーの Deny。エンドポイントを作るだけでは他の経路が開いたまま。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| 同じ IAM 権限を流用すれば他の経路からも取得できてしまう | アイデンティティベースの制御では経路を縛れない。リソースポリシー側の条件が必要 →選択肢(B)を消す |
| 専用 VPC 以外の経路からの取得は一切許さない | 「一切許さない」=明示的 Deny で書く。Allow の絞り込みでは他経路が残る →選択肢(A)を消す、選択肢(C)が正解 |
| 経路を識別する条件キーは何か | aws:SourceVpce(特定の VPC エンドポイント経由か)。VPC 単位なら aws:SourceVpc →選択肢(C)が正解 |
| エンドポイントポリシーの効果範囲 | そのエンドポイントを通る通信にしか効かない。バケットの入口を塞ぐ機能ではない →選択肢(A)を消す |
| ルーティング変更で代替できるか | 自 VPC の出口を変えるだけで、他ネットワークからの到達は止められない →選択肢(D)を消す |
ひっかけポイント
- 選択肢(A)は「ゲートウェイエンドポイント+エンドポイントポリシー」で正解に見えるが、「バケットポリシーは設定しない」と明記されている点が決定打。経路の限定はバケット側の Deny がなければ成立しない
- aws:PrincipalOrgID は頻出の条件キーだが、判定するのはプリンシパルの所属。「どこから来たか」を問う本問とは制御軸が違う
- ルートテーブルや NACL などネットワーク設定で S3 を守ろうとするのは典型的な誤り。S3 はリージョンのサービスエンドポイントであり、守るべき入口はバケットポリシー
- 明示的 Deny を書くときは、コンソール操作や他 AWS サービスからのアクセスも巻き込んで自分自身を締め出す(ロックアウト)危険がある。管理用ロールの除外条件を入れるのが実務の定石
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「特定の VPC 単位(複数エンドポイントを含む)で限定したい」 | 条件キーが aws:SourceVpc に変わる。 |
| 「オンプレミスの固定 IP からのアクセスだけ許可したい」 | aws:SourceIp 条件(Deny 併用)が正解軸に。 |
| 「特定の組織・OU に属するアカウントのみ許可したい」 | aws:PrincipalOrgID / aws:PrincipalOrgPaths が正解軸に変わる(本問では誤答)。 |
| 「逆に、VPC から自社バケット以外の S3 へデータを持ち出せないようにしたい」 | VPC エンドポイントポリシーで自社バケットのみ許可する構成が正解軸に。 |
| 「S3 をプライベート IP でオンプレミスからも使いたい」 | ゲートウェイエンドポイントではなく インターフェイスエンドポイント(AWS PrivateLink) が正解軸に。 |
この要件を最も確実に満たす対応はどれか。
- VPCにAmazon S3用のゲートウェイエンドポイントを作成し、エンドポイントポリシーで対象バケットへのアクセスのみを許可する。バケットポリシーは設定しない
- バケットポリシーにaws:PrincipalOrgID条件を設定し、自社のAWS Organizationsに所属するプリンシパルからのリクエストのみを許可する
- VPCにAmazon S3用のゲートウェイエンドポイントを作成し、バケットポリシーでaws:SourceVpce条件を用いて当該エンドポイントを経由しないリクエストをすべて拒否する
- VPCのルートテーブルからインターネットゲートウェイ向けのデフォルトルートを削除し、Amazon S3のプレフィックスリスト宛のルートだけを残す
次の問題前の問題
会員機能
お役立ち情報
- プレミアム会員のご紹介
- 「徹底解説」のご紹介
- 「模擬試験」のご紹介
- 収録問題と試験ガイドの対応
- 会員機能のご紹介
- おすすめの勉強方法
- AWSサービスの解説
- AWS認定資格の種類・対象者・受験料・合格ライン
- スマホのホーム画面に登録する方法
姉妹サイト
- CLF:AWS 認定クラウドプラクティショナー
- SAA:AWS 認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト
- AIF:AWS 認定AIプラクティショナー
- SOA:AWS 認定CloudOpsエンジニア-アソシエイト
- DVA:AWS 認定デベロッパー-アソシエイト
- DEA:AWS 認定データエンジニア-アソシエイト
- MLA:AWS 認定機械学習エンジニア-アソシエイト
- SAP:AWS 認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル
- DOP:AWS 認定DevOpsエンジニア-プロフェッショナル
- AIP:AWS 認定生成AIデベロッパー-プロフェッショナル
- SCS:AWS 認定セキュリティ-専門知識
- AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals
- AI-900:Microsoft Azure AI Fundamentals