AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説
機械学習エンジニア–アソシエイト
問題文と選択肢
- Amazon SageMakerの組み込みアルゴリズムである線形学習器モデルを選択し、顧客の購買履歴、平均購入金額、初回購入からの経過日数といった主要な構造化データに基づいてCLV予測のベースラインを構築する。
- Amazon SageMaker Autopilotを活用し、自動で最適なモデルやハイパーパラメータを探索させ、最も性能の良いモデルをCLV予測のベースラインとして採用する。
- Amazon SageMaker JumpStartを利用して、既存の顧客属性データに基づいたセグメンテーション用の事前学習済みモデルをデプロイし、その結果をCLV予測のベースラインとして用いる。
- Amazon SageMaker BlazingTextモデルを用いて顧客レビューから特徴ベクトルを生成し、これをCLV予測のベースラインモデルの主要な入力特徴量として利用する。
A. Amazon SageMakerの組み込みアルゴリズムである線形学習器モデルを選択し、顧客の購買履歴、平均購入金額、初回購入からの経過日数といった主要な構造化データに基づいてCLV予測のベースラインを構築する。
ベースラインモデルの役割は、後から作る高度なモデルが「本当に価値を上乗せしているか」を測る基準線を用意することにある。したがって求められるのは精度の高さではなく、シンプルさ・解釈しやすさ・素早く作れること。
SageMaker 組み込みアルゴリズムの Linear Learner は回帰・分類に対応し、購買履歴・平均購入金額・経過日数といった構造化データから CLV(連続値)を予測する回帰モデルを短時間で構築できる。係数から各特徴量の寄与も読み取れるため解釈性が高い。
組み込みアルゴリズムなので分散トレーニングにも対応し、大規模データと計算リソースを効率的に使えるという要件も満たす。正解。
B. Amazon SageMaker Autopilotを活用し、自動で最適なモデルやハイパーパラメータを探索させ、最も性能の良いモデルをCLV予測のベースラインとして採用する。
SageMaker Autopilot は複数のアルゴリズムとハイパーパラメータを自動探索し、最高性能のモデルを選ぶ AutoML サービス。強力だが、生成されるのはアンサンブル等の複雑なモデルであり、「シンプルで解釈が容易」というベースラインの要件から外れる。
そもそもベースラインが高度・高精度になってしまうと、後から評価したい深層学習モデルとの比較で「何がどれだけ効いたのか」を切り分けられない。
Autopilot はベースラインと比較される候補モデル側で使うのが本来の位置づけ。
C. Amazon SageMaker JumpStartを利用して、既存の顧客属性データに基づいたセグメンテーション用の事前学習済みモデルをデプロイし、その結果をCLV予測のベースラインとして用いる。
JumpStart で提供される事前学習済みモデルは、主に画像・テキストなど汎用ドメインのタスク向け。
さらにこの選択肢が挙げるのは顧客セグメンテーション(クラスタリング/分類)であり、CLV 予測は連続値を当てる回帰タスク。解こうとしている問題そのものが違うため、セグメンテーション結果を CLV のベンチマークにはできない。
タスク種別が一致しない時点で、ベースライン以前に選択肢として成立しない。
D. Amazon SageMaker BlazingTextモデルを用いて顧客レビューから特徴ベクトルを生成し、これをCLV予測のベースラインモデルの主要な入力特徴量として利用する。
BlazingText は Word2Vec や高速テキスト分類のためのアルゴリズムで、テキスト(顧客レビュー)から埋め込みベクトルを作る用途に使う。
レビュー由来の特徴量は CLV 予測の精度向上に寄与する可能性はあるが、それは特徴量エンジニアリングの高度化であって、ベースライン作りではない。
CLV は購買履歴などの構造化データで説明できる部分が大きく、初期ベンチマークにテキスト処理を持ち込むのは不要な複雑さを増やすだけで「シンプル・解釈容易」という要件に反する。
ベースライン=一番シンプルで説明できるモデル。構造化データの回帰なら Linear Learner。Autopilot は「比較される側」。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| 高度な深層学習モデルと比較するためのベースラインを確立する | ベースラインは精度ではなくシンプルさ・比較基準としての明快さが価値。高度な AutoML では役割が果たせない →選択肢(B)を消す |
| シンプルで解釈が容易なモデル | Linear Learner は係数から特徴量の寄与が読めるため解釈性が高い。テキスト埋め込みは解釈性を下げる →選択肢(A)は候補/選択肢(D)を消す |
| 顧客生涯価値(CLV)を予測する = 連続値の予測 | 回帰タスクである。セグメンテーション(クラスタリング/分類)モデルでは目的が違う →選択肢(C)を消す |
| 購買履歴・平均購入金額・経過日数といった構造化データ | 表形式データの回帰は Linear Learner(組み込みアルゴリズム)の得意分野。テキスト処理は不要 →選択肢(A)が正解 |
| 大規模データセットと計算リソースを効率的に活用する | 組み込みアルゴリズムは分散トレーニングに最適化されており、大規模データでも効率よく学習できる →選択肢(A)が正解 |
ひっかけポイント
- 選択肢 B の Autopilot は「最も性能の良いモデル」を作るため一見魅力的だが、ベースラインは「最高性能」ではなく「最低限の基準線」。高性能=ベースラインとして適切、ではない点が最大のひっかけ
- 選択肢 C は「事前学習済みモデルをすぐデプロイできる」という手軽さで惹きつけるが、セグメンテーション(クラスタリング)と CLV 予測(回帰)はタスクが別物。タスク種別の不一致に気付けるかが分かれ目
- 選択肢 D の「レビューを特徴量に使う」は精度向上の施策としては筋が通るが、問われているのはベースラインの構築。要件(シンプル・解釈容易)から逸脱している
- 「ベースライン」という語が出たら、最もシンプルなアルゴリズム(線形回帰・ロジスティック回帰)を第一候補にする、と覚えておく
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「ベースラインではなく、とにかく最高精度のモデルを短期間で得たい」 | SageMaker Autopilot(AutoML)が正解軸に。 |
| 「構造化データで精度を最優先し、非線形な関係も捉えたい」 | XGBoost(組み込みアルゴリズム)が定番の正解に。 |
| 「顧客をラベルなしでグループ分けしたい」 | K-Means(教師なしクラスタリング)が正解に。 |
| 「モデルがなぜその予測をしたのか説明を求められている」 | SageMaker Clarify(特徴量の寄与度・SHAP)が正解軸に浮上する。 |
| 「顧客レビューの感情分析をしたい」 | Amazon Comprehend や BlazingText によるテキスト分類が正解に。 |
- Amazon SageMakerの組み込みアルゴリズムである線形学習器モデルを選択し、顧客の購買履歴、平均購入金額、初回購入からの経過日数といった主要な構造化データに基づいてCLV予測のベースラインを構築する。
- Amazon SageMaker Autopilotを活用し、自動で最適なモデルやハイパーパラメータを探索させ、最も性能の良いモデルをCLV予測のベースラインとして採用する。
- Amazon SageMaker JumpStartを利用して、既存の顧客属性データに基づいたセグメンテーション用の事前学習済みモデルをデプロイし、その結果をCLV予測のベースラインとして用いる。
- Amazon SageMaker BlazingTextモデルを用いて顧客レビューから特徴ベクトルを生成し、これをCLV予測のベースラインモデルの主要な入力特徴量として利用する。
次の問題前の問題
会員機能
お役立ち情報
- プレミアム会員のご紹介
- 「徹底解説」のご紹介
- 「模擬試験」のご紹介
- 収録問題と試験ガイドの対応
- 会員機能のご紹介
- おすすめの勉強方法
- AWSサービスの解説
- AWS認定資格の種類・対象者・受験料・合格ライン
- スマホのホーム画面に登録する方法
姉妹サイト
- CLF:AWS 認定クラウドプラクティショナー
- SAA:AWS 認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト
- AIF:AWS 認定AIプラクティショナー
- SOA:AWS 認定CloudOpsエンジニア-アソシエイト
- DVA:AWS 認定デベロッパー-アソシエイト
- DEA:AWS 認定データエンジニア-アソシエイト
- MLA:AWS 認定機械学習エンジニア-アソシエイト
- SAP:AWS 認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル
- DOP:AWS 認定DevOpsエンジニア-プロフェッショナル
- AIP:AWS 認定生成AIデベロッパー-プロフェッショナル
- SCS:AWS 認定セキュリティ-専門知識
- AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals
- AI-900:Microsoft Azure AI Fundamentals