AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説
AIプラクティショナー
問題文と選択肢
- Infrastructure as a Service (IaaS)
- Software as a Service (SaaS)
- Platform as a Service (PaaS)
- Function as a Service (FaaS)
A. Infrastructure as a Service (IaaS)
IaaS は仮想サーバー・ストレージ・ネットワークといった基盤リソースを提供するモデルで、Amazon EC2 や Amazon VPC が代表例です。
利用者は OS やミドルウェアのパッチ適用まで自分で管理する必要があり、AWS のモデルの中でも最も管理範囲が広い層になります。
設問は「インフラストラクチャの管理負担を最小限に抑えたい」と明言しているため、真っ先に外れます。
B. Software as a Service (SaaS)
SaaS はベンダーが実行・管理する完成したソフトウェアをそのまま利用するモデルで、エンドユーザーは「その業務ソフトをどう使うか」だけを考えます(Amazon QuickSight や Amazon Chime など)。
Amazon Lex はそのままでは何もしないサービスで、開発者がインテント・スロット・対話フローを設計し、自社アプリケーションに組み込んで初めて機能します。
「完成品を使う」のではなく「土台の上に作る」ため、SaaS ではなく PaaS に分類されます。
C. Platform as a Service (PaaS)
PaaS は AWS の定義で「基盤となるインフラストラクチャ(ハードウェアや OS)の管理を不要にし、アプリケーションのデプロイと管理に注力できる」モデルとされます。
Amazon Lex はサーバーもスケーリングも AWS が持ち、開発者は音声認識・自然言語理解を部品として使いながら、対話ロジックやビジネスルールの実装に集中できます。
設問が求める「インフラ管理は最小、開発者は処理ロジックに集中」という条件そのものであり、これが正解です。
D. Function as a Service (FaaS)
FaaS は AWS Lambda に代表される、イベントに応じて自分が書いたコードを実行するモデルです(サーバーレスの実行環境)。
Amazon Lex は利用者のコードを実行する場ではなく、音声認識・意図解釈・対話管理までを含む包括的なプラットフォームです(Lambda はフルフィルメント用に連携できますが、Lex 自体は関数実行環境ではありません)。
そもそも FaaS は PaaS の一形態として扱われることが多く、Lex の説明としては不適です。
作る土台が PaaS、使う完成品が SaaS。Lex は開発者がボットを作る土台。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| インフラストラクチャの管理負担を最小限に抑えたい | OS・ミドルウェアまで利用者が管理する IaaS は要件に反する →選択肢(A)を消す |
| 開発者が処理ロジックやビジネスルールを実装して組み込む | 完成品をそのまま使う SaaS ではない。作り込みの土台を提供するのが PaaS →選択肢(B)を消す |
| Amazon Lex が提供するのは音声認識・自然言語理解の「部品」 | 利用者のコードを走らせる実行環境(FaaS=Lambda 型)とは役割が異なる →選択肢(D)を消す |
| インフラは AWS 任せ、アプリの実装に集中できる環境 | AWS の定義どおりの PaaS(Platform as a Service) →選択肢(C)が正解 |
ひっかけポイント
- 「マネージドサービス=SaaS」と短絡しないこと。SaaS は「完成した製品をそのまま使う」もの。Lex は開発者がボットを設計して初めて動く土台なので PaaS
- 設問の「インフラ管理を最小限に」「ビジネスロジックの実装に集中」という 2 つの言い回しは、AWS 公式の PaaS の定義文とほぼ同じ。この 2 文が出たら PaaS を疑う
- FaaS(AWS Lambda)は「自分のコードを実行する」モデル。Lex に Lambda を連携させられることと、Lex 自体が FaaS であることは別問題
- 金融機関・チャットボットといったシナリオの装飾は判断に無関係。問われているのはサービスモデルの分類だけ
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「Amazon EC2 はどのモデルか」 | OS 以上を利用者が管理するため IaaS が正解に変わる。 |
| 「エンドユーザーがそのまま使う業務アプリ(メール・BI ダッシュボード)はどのモデルか」 | SaaS が正解に変わる。 |
| 「イベント駆動で自作コードだけを実行したい」 | FaaS(AWS Lambda)が正解軸に。 |
| 「モデルを自分で学習・デプロイしたい(Amazon SageMaker)」 | ML の開発プラットフォームとして、やはり PaaS 寄りの位置づけで問われる。 |
リファレンス
この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。| 知識項目 | 公式ドキュメント |
|---|---|
| IaaS / PaaS / SaaS の定義とサービスモデルの区別 | SaaS vs PaaS vs IaaS - クラウドコンピューティングのタイプ - AWS |
- Infrastructure as a Service (IaaS)
- Software as a Service (SaaS)
- Platform as a Service (PaaS)
- Function as a Service (FaaS)