AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説

AIプラクティショナー

AWS Budgets の概要と試験出題ポイントは?

AWSサービスの一つであるAWS Budgetsはどんな内容なのでしょうか?また、AWS認定資格のAIプラクティショナー(AIF)に合格するためには、サービスのどんなポイントを押さえておけばよいのでしょうか?
ここでは、そんなあなたの疑問に回答していきたいと思います

AWS Budgets 徹底解説 | AWS認定試験の頻出ポイントまとめ

1. サービス概要

AWS Budgetsは、AWSの利用コスト・使用量・RI/Savings Plansのカバレッジと使用率に対して予算(Budget)を設定してアラートを受け取るサービスです。設定した閾値(例: 月間予算の80%・100%)を超えたときにメール・SNSで通知します。

AWS Budgetsを活用することで、コストの予期しない超過を事前に察知し、財務ガバナンスを強化できます。

2. 主な特徴と機能

2.1 予算タイプ(4種類)

  • コスト予算(Cost Budget): 月間・四半期・年間のコストに上限を設定。例: 月間コストが500 USDを超えたらアラート。
  • 使用量予算(Usage Budget): EC2インスタンス時間・S3ストレージ容量等の使用量に上限を設定。
  • RI使用率予算(RI Utilization Budget): 購入済みRIの使用率が設定値(例: 80%)を下回ったらアラート(RI活用不足の警告)。
  • RI/SPカバレッジ予算(Coverage Budget): 使用量のうちRI/SPがカバーしている割合が設定値を下回ったらアラート(コスト最適化の機会)。

2.2 アラートの仕組み

  • 実績アラート: 実際のコストが閾値を超えたときに通知。
  • 予測アラート: 月末の予測コストが閾値を超えると見込まれる時点で早期通知(実際に超過する前に対応可能)。
  • 通知先: メールアドレス(最大10件)・SNSトピック。

2.3 Budgets Actions(予算アクション)

予算超過時に自動でAWSリソースの操作を実行できます。

  • IAMポリシーの適用: 特定ユーザーのリソース作成権限を自動で剥奪。
  • SCPの適用: Organizations全体またはOUにSCPを自動適用してリソース作成を防止。
  • EC2/RDSインスタンスの停止: 指定したEC2・RDSインスタンスを自動停止。

2.4 Organizations統合

管理アカウントから全メンバーアカウントに予算ポリシーを配布・管理。アカウント横断の統合コスト予算も設定可能。

3. アーキテクチャおよび技術要素

  1. Budgetsコンソールで予算を作成(期間・金額・フィルター(サービス/タグ等)を指定)。
  2. アラート条件を設定(実績: 80%超で早期警告、100%超で超過通知。予測: 100%見込みで事前通知)。
  3. 通知先(メール・SNS)を設定→閾値超過でアラート発動。
  4. Budgets Actionsでリソース操作(IAMポリシー適用/インスタンス停止等)を自動実行。

4. セキュリティと認証・認可

  • IAMアクセス制御: 予算の作成・変更はbudgets:CreateBudget等のIAMアクションで制御。閲覧のみに制限も可能。
  • Budgets Actions実行ロール: 自動アクション実行時にIAMロールを使って最小権限でリソース操作。

5. 料金形態

  • 予算: 月2件まで無料。3件目以降は1予算あたり月額固定料金(低価格)。
  • Budgets Actions: アクションの実行数に応じた課金。

6. よくあるアーキテクチャ・設計パターン

  • 月次コスト管理(基本構成): 月間コスト予算を設定(80%でSNS警告・100%でSNS超過通知)→財務担当者がメール受信→コスト超過の原因をCost Explorerで調査。
  • コスト超過の自動遮断(Budgets Actions): 月間予算を超えたら自動でSCPを適用してメンバーアカウントのリソース作成を停止。開発環境の予算超過を自動制御。
  • RI活用監視: RI使用率予算(閾値: 70%)を設定してRIの使用率低下をアラート。使用率低下時にRIマーケットプレイスで売却またはConvertible RIで変更を検討。

7. 設定・デプロイ手順(ハンズオン例)

  1. AWS Billingコンソール→「Budgets」→「予算の作成」。
  2. 予算タイプを選択(コスト予算)→期間(月次)・予算額(例: 500 USD)を設定。
  3. フィルターを追加(特定サービス・タグ・アカウントに絞ることも可能)。
  4. アラート条件を追加(80%超で予測通知・100%超で実績通知)→メールアドレスまたはSNSトピックを設定。
  5. (オプション)Budgets Actionsで超過時の自動アクション(インスタンス停止等)を設定。

8. 試験で問われやすいポイント

8.1 予算タイプ

  • Q: AWS Budgetsで設定できる4種類の予算タイプは?
    A: コスト予算(金額上限)・使用量予算(リソース使用量上限)・RI使用率予算(RI活用不足の警告)・RI/SPカバレッジ予算(RI/SPカバー率の下限警告)。

8.2 予測アラートの活用

  • Q: 月末に予算を超えそうな場合に事前に通知するBudgetsの機能は?
    A: 予測アラート(Forecasted Amount)。実際に超過する前に予測値が閾値を超えた時点で通知するため、早期対応が可能。

8.3 Budgets Actions

  • Q: 予算超過時にEC2インスタンスを自動停止するには?
    A: AWS Budgets Actions(予算超過時にEC2インスタンス停止・IAMポリシー適用・SCP適用等の自動アクションを実行)。

8.4 Cost ExplorerとBudgetsの違い

  • Q: Cost ExplorerとAWS Budgetsの使い分けは?
    A: Cost Explorerは過去〜現在のコスト分析・予測・RI/SP推奨(分析ツール)。AWS Budgetsは設定した予算に対するアラート・自動アクション(予算管理ツール)。両方を組み合わせて使う。