AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説

AIプラクティショナー

AWS Cost Explorer の概要と試験出題ポイントは?

AWSサービスの一つであるAWS Cost Explorerはどんな内容なのでしょうか?また、AWS認定資格のAIプラクティショナー(AIF)に合格するためには、サービスのどんなポイントを押さえておけばよいのでしょうか?
ここでは、そんなあなたの疑問に回答していきたいと思います

AWS Cost Explorer 徹底解説 | AWS認定試験の頻出ポイントまとめ

1. サービス概要

AWS Cost Explorerは、AWSのコストと使用量を視覚的に分析・把握するためのツールです。過去13ヶ月のコストデータを日次・月次単位でグラフ表示し、フィルタリング・グルーピングによって費用の内訳を詳細に分解できます。

コストの可視化だけでなく、将来のコスト予測リザーブドインスタンス(RI)・Savings Plans(SP)の購入推奨も提供し、AWSコスト最適化の出発点となるサービスです。

2. 主な特徴と機能

2.1 コスト・使用量の可視化

  • 期間: 過去最大13ヶ月のコストデータを参照可能。日次・月次の粒度で表示。
  • フィルタリング: サービス別・リージョン別・アカウント別・タグ別・インスタンスタイプ別等で絞り込み。
  • グルーピング: 複数のディメンション(サービス×リージョン等)で集計してコストの内訳を把握。

2.2 コスト予測

過去の使用パターンを機械学習で分析し、翌月・翌3ヶ月のコストを予測します。予算計画や事前のコスト最適化対策に活用できます。

2.3 RI/SP購入推奨

現在のオンデマンド使用量を分析して、リザーブドインスタンス(RI)またはSavings Plansの購入推奨を自動提示。推奨内容には予想節約額・ペイバック期間・推奨カバレッジが含まれます。

2.4 RI/SPのカバレッジ・使用率レポート

  • RI使用率(Utilization): 購入済みRIが実際にどれだけ使われているか(使用率が低いRIは無駄)。
  • RIカバレッジ(Coverage): 使用量のうちRIでカバーされている割合(カバレッジが低ければRI追加購入を検討)。

2.5 Cost Anomaly Detection(コスト異常検知)

機械学習で通常のコストパターンを学習し、異常なコスト増加を自動検出してSNS/メール通知します。リソースの誤設定・予期しない利用増加を早期発見できます。

2.6 EC2リソース最適化推奨

CloudWatchのCPU・メモリ使用率データから、過少利用EC2インスタンスの停止やインスタンスタイプのダウンサイズ推奨を提供。

3. アーキテクチャおよび技術要素

  1. Cost Explorerは有効化(初回設定)後、過去のコストデータが最大13ヶ月分利用可能になる(データ反映に24時間かかる場合あり)。
  2. タグを活用してコストを部門/プロジェクト/環境別に配分(コスト配分タグの有効化が必要)。
  3. Cost Anomaly Detectionでサービス・アカウント・コストカテゴリごとの異常検知モニターを設定。

4. セキュリティと認証・認可

  • IAMアクセス制御: Cost ExplorerへのアクセスはIAMポリシーで制御。ce:GetCostAndUsage 等のアクションを許可/拒否。
  • Organizations統合: 管理アカウントから全メンバーアカウントの統合コストを閲覧可能。メンバーアカウントに個別のコスト閲覧権限を付与することも可能。

5. 料金形態

  • Cost Explorerのコンソール利用: 無料。
  • Cost Explorer API: APIリクエスト1件あたり固定料金(大量のAPI呼び出しには注意)。
  • Cost Anomaly Detection: モニター数・評価数に応じた課金(無料枠あり)。

6. よくあるアーキテクチャ・設計パターン

  • コスト配分タグによる部門別チャージバック: EC2・RDS等全リソースに「Department」「Project」タグを付与→Cost Explorerでタグ別コストを集計→部門へのコスト配分レポートを作成。
  • Cost Anomaly Detection + SNS: 異常なコスト増加をCost Anomaly Detectionで自動検出→SNSメール/Slackへ即時通知。予算超過を数時間以内に察知。
  • RI/SP最適化サイクル: Cost Explorerでカバレッジを確認→RI/SP購入推奨を参照→追加購入または不要RIを売却(RIマーケットプレイス経由)。

7. 設定・デプロイ手順(ハンズオン例)

  1. AWS Billingコンソール→「Cost Explorer」→「Cost Explorerを有効にする」(初回のみ)。
  2. 「コスト配分タグ」で使用中のタグを有効化(タグの反映に24時間かかる場合あり)。
  3. Cost Explorerコンソールでサービス別・月別のコストグラフを確認。フィルターで特定サービスを絞り込み。
  4. Cost Anomaly Detection→「モニターの作成」→サービス/アカウント/タグを指定→SNS通知先を設定。
  5. 「Savings Plansの推奨」タブでSPの推奨を確認して購入判断。

8. 試験で問われやすいポイント

8.1 Cost Explorerの基本

  • Q: AWSのコストを部門別・サービス別に詳細分析するツールは?
    A: AWS Cost Explorer(過去13ヶ月・日次/月次・フィルタリング/グルーピング・コスト予測)。
  • Q: Cost Explorerでコストを部門別に分けるには?
    A: コスト配分タグを有効化(Department等のタグをリソースに付与→タグ別でフィルタリング/グルーピング)。

8.2 コスト異常検知

  • Q: AWSのコストが予期せず急増した場合に自動で通知する機能は?
    A: Cost Anomaly Detection(機械学習でコスト異常を自動検出→SNS/メールで通知)。

8.3 RI/SPの最適化

  • Q: 購入済みRIが十分に使われているか確認するCost Explorerの機能は?
    A: RI使用率レポート(Utilization Report)。使用率が低ければRIを売却またはConvertible RIで変更検討。

8.4 Budgets・Cost and Usage Reportとの違い

  • Q: Cost Explorer・AWS Budgets・Cost and Usage Report(CUR)の違いは?
    A: Cost Explorerは過去コストの可視化・分析・予測ツール。Budgetsは予算超過アラートの設定。CURはrawデータをS3に出力する最も詳細なコストレポート(Athenaで分析可)。