Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説

AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals

Azure Queue Storage の概要と試験出題ポイントは?

Azureサービスの一つであるAzure Queue Storageはどんな内容なのでしょうか?また、Azure認定資格の AZ-900:Azure Fundamentals に合格するためには、サービスのどんなポイントを押さえておけばよいのでしょうか?
ここでは、そんなあなたの疑問に回答していきたいと思います

Azure Queue Storage 徹底解説

1. サービス概要

Azure Queue Storage は、Microsoft Azure クラウドプラットフォーム上の、信頼性の高い、スケーラブルなメッセージキューサービスです。 Queue Storage は、アプリケーションコンポーネント間の非同期メッセージングを可能にし、アプリケーションの結合度を下げ、スケーラビリティを高めることができます。 Queue Storage は、タスクキュー、ワークフローオーケストレーション、およびイベント駆動型アーキテクチャに適しています。 Queue Storage は、最大 64 KB のメッセージを格納でき、数百万のメッセージを処理できます。

Azure Queue Storage は、アプリケーションコンポーネント間の非同期メッセージングを実装するための、シンプルで信頼性の高いソリューションです。

2. 主な特徴と機能

2.1 非同期メッセージング

Azure Queue Storage は、アプリケーションコンポーネントが互いに直接通信する必要がない、非同期メッセージングをサポートしています。

2.2 スケーラビリティ

Azure Queue Storage は、アプリケーションの需要に基づいて、自動的にスケールアウトします。

2.3 耐久性

Azure Queue Storage は、メッセージの耐久性を保証し、メッセージが失われることを防ぎます。

2.4 コスト効率

Azure Queue Storage は、他のメッセージキューサービスと比較して、コスト効率の高いソリューションです。

2.5 HTTP/HTTPS ベースのアクセス

Azure Queue Storage は、HTTP/HTTPS プロトコルを使用して、メッセージの送受信をサポートしています。

2.6 可視性タイムアウト

Azure Queue Storage は、可視性タイムアウトをサポートしており、メッセージが処理中に他のコンポーネントから見えなくなるようにすることができます。

2.7 キューメタデータ

Azure Queue Storage は、キューメタデータをサポートしており、キューに関する追加情報を格納できます。

2.8 セキュリティ

Azure Queue Storage は、Azure Active Directory (Azure AD) 認証、ストレージアカウントキー、Shared Access Signatures (SAS) など、さまざまなセキュリティメカニズムを提供します。また、データは転送時および保存時に暗号化されます。

3. アーキテクチャおよび技術要素

  1. アプリケーションコンポーネント (プロデューサー) が、メッセージをキューに送信。
  2. Azure Queue Storage サービスが、メッセージをキューに格納。
  3. アプリケーションコンポーネント (コンシューマー) が、キューからメッセージを取得し、処理。
  4. Azure Queue Storage サービスが、メッセージの可視性タイムアウトを設定し、メッセージが処理中に他のコンポーネントから見えなくなるようにする。
  5. コンシューマーがメッセージを正常に処理した場合、メッセージをキューから削除。
  6. コンシューマーがメッセージを正常に処理できなかった場合、メッセージはキューに戻され、別のコンポーネントが処理を試みる。

Azure Queue Storage は、Azure Resource Manager (ARM) を使用して管理され、Azure の他のサービス (Azure Functions、Azure Logic Apps など) と統合できます。

4. セキュリティと認証・認可

  • Azure Active Directory (Azure AD): Azure AD を使用して、ストレージアカウントへのアクセスを制御できます。
  • Azure Role-Based Access Control (RBAC): RBAC を使用して、ストレージリソースへのアクセス権限を、ロールに基づいて付与/制限できます。
  • ストレージアカウントキー: ストレージアカウントキーを使用して、ストレージアカウントへのアクセスを認証できます。
  • Shared Access Signatures (SAS): SAS を使用して、キューへの制限付きアクセスを提供できます。
  • Azure Key Vault: Azure Key Vault を使用して、ストレージアカウントキーと SAS トークンを安全に管理できます。
  • 転送時の暗号化: Azure Queue Storage は、転送時にデータを暗号化します。
  • 保存時の暗号化: Azure Queue Storage は、保存時にデータを暗号化します。

5. 料金形態

Azure Queue Storage は主に以下に基づく料金体系です:

  • ストレージ容量: 格納されるメッセージのサイズに応じて課金 (GB/月)。
  • トランザクション: キューに対して実行されるトランザクションの数に応じて課金。
  • データ転送: ストレージアカウントとの間のデータ転送量に応じて課金。

6. よくあるアーキテクチャ・設計パターン

  • タスクキュー: Azure Queue Storage を使用して、バックグラウンドタスクを非同期的に処理できます。
  • ワークフローオーケストレーション: Azure Queue Storage を使用して、複数のステップで構成されるワークフローをオーケストレーションできます。
  • イベント駆動型アーキテクチャ: Azure Queue Storage を使用して、イベント駆動型アーキテクチャを実装できます。
  • 負荷平準化: Azure Queue Storage を使用して、アプリケーションへの負荷を平準化できます。
  • 信頼性の高いメッセージング: Azure Queue Storage を使用して、メッセージが失われることなく、確実に配信されることを保証できます。

7. 設定・デプロイ手順(ハンズオン例)

  1. Azure Portal、CLI、または PowerShell を使用して、リソースグループを作成。
  2. ストレージアカウントを作成 (名前、リージョン、パフォーマンスレベルなどを指定)。
  3. キューを作成。
  4. メッセージをキューに送信、取得、または削除。
  5. セキュリティ設定を構成 (アクセスキー、SAS など)。
  6. 可視性タイムアウトを設定。

8. 試験で問われやすいポイント

8.1 Azure Queue Storage の基本的な概念

  • Q: Azure Queue Storage とは何ですか?
    A: 信頼性の高い、スケーラブルなメッセージキューサービスです。
  • Q: Azure Queue Storage の主な利点は何ですか?
    A: 非同期メッセージング、スケーラビリティ、耐久性、コスト効率。

8.2 キューとメッセージ

  • Q: キューとは何ですか?
    A: メッセージを格納するためのコンテナです。
  • Q: メッセージとは何ですか?
    A: アプリケーションコンポーネント間で交換されるデータです。

8.3 可視性タイムアウト

  • Q: 可視性タイムアウトとは何ですか?
    A: メッセージが処理中に他のコンポーネントから見えなくなる時間の長さです。

8.4 料金

  • Q: Azure Queue Storage の料金はどのように計算されますか?
    A: ストレージ容量、トランザクション、データ転送に基づいて計算。

8.5 セキュリティ

  • Q: Azure Queue Storage へのアクセスを制御する方法は何ですか?
    A: Azure Active Directory (Azure AD) 認証、ストレージアカウントキー、Shared Access Signatures (SAS) を使用。

8.6 その他細かな試験ポイント

  • キューメタデータ
  • メッセージのエンキューとデキュー
  • エラー処理
  • ポーリングとプッシュ
  • Azure Storage Explorer の使用