Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説
AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals
Azureサービスの一つであるAzure CDNはどんな内容なのでしょうか?また、Azure認定資格の AZ-900:Azure Fundamentals に合格するためには、サービスのどんなポイントを押さえておけばよいのでしょうか?
ここでは、そんなあなたの疑問に回答していきたいと思います
1. サービス概要
Azure CDN (Content Delivery Network) は、ユーザーにコンテンツをより効率的に配信するために使用される、グローバル分散型のネットワークです。 Azure CDN は、コンテンツを世界中の戦略的な場所にキャッシュし、ユーザーが地理的に最も近い場所からコンテンツにアクセスできるようにすることで、Web サイトやアプリケーションのパフォーマンスを向上させます。 Azure CDN は、静的コンテンツ (イメージ、ビデオ、JavaScript、CSS など) の配信に最適ですが、動的コンテンツの配信にも使用できます。 Azure CDN は、Akamai、Verizon、および Microsoft などの複数のプロバイダーをサポートしています。
Azure CDN は、Web サイトやアプリケーションのパフォーマンスを最適化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させるための、強力なツールです。
2. 主な特徴と機能
2.1 グローバル分散
Azure CDN は、世界中の戦略的な場所にコンテンツをキャッシュし、ユーザーが地理的に最も近い場所からコンテンツにアクセスできるようにします。
2.2 高パフォーマンス
Azure CDN は、コンテンツ配信を高速化し、Web サイトやアプリケーションの応答時間を短縮します。
2.3 スケーラビリティ
Azure CDN は、アプリケーションの需要に基づいて、自動的にスケールアウトまたはスケールインできます。
2.4 セキュリティ
Azure CDN は、HTTPS、カスタムドメインのサポート、およびジオフィルタリングなどのセキュリティ機能を提供します。
2.5 キャッシュ制御
Azure CDN は、キャッシュの有効期限、クエリ文字列の処理、およびカスタムキャッシュキーなどのキャッシュ制御オプションを提供します。
2.6 複数のプロバイダー
Azure CDN は、Akamai、Verizon、および Microsoft などの複数のプロバイダーをサポートしており、ニーズに最適なプロバイダーを選択できます。
2.7 診断と分析
Azure CDN は、コンテンツ配信のパフォーマンスを監視するための、診断と分析機能を提供します。
2.8 ルールエンジン
Azure CDN Premiumでは、コンテンツの配信方法を細かく制御できるルールエンジンが利用できます。
3. アーキテクチャおよび技術要素
- ユーザーが Azure Portal、CLI、PowerShell、または SDK を介して CDN プロファイルと CDN エンドポイントを作成/管理。
- ユーザーは、CDN プロバイダー、価格レベル、配信元サーバー、およびキャッシュルールなどの CDN 構成を指定。
- Azure が、CDN プロファイルと CDN エンドポイントをプロビジョニングし、管理。
- ユーザーがコンテンツを配信元サーバーにアップロード。
- ユーザーが CDN エンドポイント URL を使用してコンテンツにアクセス。
- CDN が、コンテンツを世界中のエッジサーバーにキャッシュ。
- ユーザーが CDN エンドポイント URL を使用してコンテンツにアクセスすると、CDN はユーザーに最も近いエッジサーバーからコンテンツを配信。
- Azure CDN は、Azure Resource Manager (ARM) を使用して管理され、Azure の他のサービス (Storage Account、Web Apps など) と統合できます。
4. セキュリティと認証・認可
- HTTPS: HTTPS を使用して、CDN エンドポイントとユーザー間のトラフィックを暗号化できます。
- カスタムドメイン: カスタムドメインを使用して、CDN エンドポイントをカスタマイズできます。
- ジオフィルタリング: ジオフィルタリングを使用して、特定の国または地域からのアクセスを制限できます。
- Shared Access Signatures (SAS): SAS を使用して、特定のストレージアカウントコンテナへのアクセスを制限できます。
- トークン認証: トークン認証を利用することで、特定のユーザーのみにコンテンツへのアクセスを許可できます。
5. 料金形態
Azure CDN は主に以下に基づく料金体系です:
- データ転送: CDN エンドポイントから配信されるデータ転送量に応じて課金 (GB/月)。
- リクエスト: CDN エンドポイントに対して行われるリクエスト数に応じて課金。
- プロバイダー: 利用するプロバイダーによって料金が異なります。
6. よくあるアーキテクチャ・設計パターン
- Web サイトの高速化: Azure CDN を使用して、Web サイトの静的コンテンツ (イメージ、JavaScript、CSS など) を高速に配信できます。
- ストリーミングメディアの配信: Azure CDN を使用して、ストリーミングメディアを効率的に配信できます。
- ソフトウェアダウンロード: Azure CDN を使用して、ソフトウェアダウンロードを高速に配信できます。
- モバイルアプリケーション: Azure CDN を使用して、モバイルアプリケーションのコンテンツを高速に配信できます。
- グローバル展開: Azure CDN を使用して、世界中のユーザーにコンテンツを高速に配信できます。
7. 設定・デプロイ手順(ハンズオン例)
- Azure Portal、CLI、または PowerShell を使用して、リソースグループを作成。
- CDN プロファイルを作成 (名前、価格レベルなどを指定)。
- CDN エンドポイントを作成 (名前、配信元サーバーなどを指定)。
- カスタムドメインを設定。
- キャッシュルールを構成。
- コンテンツを配信元サーバーにアップロード。
- CDN エンドポイントをテスト。
8. 試験で問われやすいポイント
8.1 Azure CDN の基本的な概念
- Q: Azure CDN とは何ですか?
A: ユーザーにコンテンツをより効率的に配信するために使用される、グローバル分散型のネットワークです。 - Q: Azure CDN の主な利点は何ですか?
A: 高パフォーマンス、スケーラビリティ、グローバル分散。
8.2 プロバイダー
- Q: Azure CDN でサポートされているプロバイダーは何ですか?
A: Akamai、Verizon、および Microsoft。
8.3 キャッシュ制御
- Q: キャッシュの有効期限を制御する方法は何ですか?
A: キャッシュ制御ヘッダーを使用するか、Azure CDN のキャッシュルールを使用。 - Q: クエリ文字列を処理する方法を制御する方法は何ですか?
A: Azure CDN のクエリ文字列の処理設定を使用。
8.4 セキュリティ
- Q: Azure CDN を使用してコンテンツを保護する方法は何ですか?
A: HTTPS、カスタムドメイン、ジオフィルタリング、SAS トークン認証を使用。
8.5 料金
- Q: Azure CDN の料金はどのように計算されますか?
A: データ転送とリクエストに基づいて計算。
8.6 その他細かな試験ポイント
- CDN プロファイル
- CDN エンドポイント
- 配信元サーバー
- ルールエンジン (Premium)
- キャッシュ無効化
- Geo-filtering