Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説

AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals

Azure DDoS Protection の概要と試験出題ポイントは?

Azureサービスの一つであるAzure DDoS Protectionはどんな内容なのでしょうか?また、Azure認定資格の AZ-900:Azure Fundamentals に合格するためには、サービスのどんなポイントを押さえておけばよいのでしょうか?
ここでは、そんなあなたの疑問に回答していきたいと思います

Azure DDoS Protection 徹底解説

1. サービス概要

Azure DDoS Protectionは、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃からAzureリソースを保護するための専用サービスです。 自動的な攻撃検出と軽減機能により、インフラストラクチャの可用性とパフォーマンスを維持しつつ、攻撃による影響を最小限に抑えます。

主なユースケースには、Webアプリケーション、API、その他インターネットに公開されたサービスのDDoS攻撃防御があり、企業の安全な運用を支援します。

2. 主な特徴と機能

2.1 自動攻撃検出と軽減

リアルタイムでDDoS攻撃を検出し、トラフィックを自動的にフィルタリングして攻撃影響を軽減します。

2.2 Azure ネットワークとの統合

仮想ネットワーク、アプリケーションゲートウェイ、パブリックIPアドレスなど、Azureリソースとシームレスに連携し、包括的な防御を実現します。

2.3 脅威インテリジェンスの活用

グローバルな脅威インテリジェンスに基づいて、攻撃パターンを学習し、最新の脅威に対応した保護を提供します。

2.4 カスタムポリシーとレポーティング

ユーザーは独自の防御ポリシーを設定でき、攻撃の詳細レポートや分析結果を活用して運用改善が可能です。

2.5 スケーラブルな防御能力

高度なスケーラビリティにより、大規模なDDoS攻撃にも対応できる防御基盤を提供します。

3. アーキテクチャおよび技術要素

  1. トラフィックモニタリング: Azureのグローバルネットワーク上でトラフィックを常時監視し、異常を検出。
  2. 自動軽減エンジン: 攻撃が検出された場合、トラフィックをリアルタイムでフィルタリングして軽減。
  3. 統合防御ポリシー: 各リソースに適用される統合されたセキュリティポリシーを管理。
  4. 防御結果や攻撃データを収集し、詳細なレポートと分析情報を生成。
  5. Azure ネットワークおよびその他のセキュリティサービスと連携し、総合的なセキュリティ対策を実現。

このアーキテクチャにより、DDoS攻撃時の影響を最小限に抑え、Azureリソースの高可用性を維持します。

4. セキュリティと認証・認可

  • データ暗号化: 攻撃検出やレポーティングで扱うデータは、保存時および転送時に暗号化されます。
  • アクセス管理: Azure Active Directoryを活用した厳格なアクセス制御が実施されます。
  • 監査ログ: 攻撃対応の履歴やポリシー変更を記録し、コンプライアンス遵守をサポート。
  • 自動修復: 攻撃軽減後、正常な状態への自動復旧が行われ、継続的なサービス提供を保証。

5. 料金形態

Azure DDoS Protectionは、保護対象のパブリックIPアドレス数と利用するプランに応じた従量課金制です。 基本プランと標準プランがあり、標準プランでは高度な防御機能とレポーティングが提供されます。 詳細はAzure公式料金ページをご確認ください。

6. よくあるアーキテクチャ・設計パターン

  • Webアプリケーション防御: パブリックIPを持つWebアプリケーションに対して、DDoS攻撃からの保護を実施。
  • APIゲートウェイ保護: APIエンドポイントへの攻撃を防ぐために、Azure DDoS Protectionを導入。
  • ハイブリッド環境での統合防御: オンプレミスとクラウドのリソースを統合し、全体のセキュリティ体制を強化。
  • 自動レポートとポリシー管理: 攻撃事例のレポートを活用し、セキュリティポリシーの改善と自動修復を実現。

7. 設定・デプロイ手順(ハンズオン例)

  1. Azure PortalでAzure DDoS Protectionのプラン(基本/標準)を選択し、保護対象のパブリックIPを登録。
  2. 防御ポリシーの設定とカスタムルールの作成を実施。
  3. テスト環境でシミュレーションを行い、攻撃検出と軽減の動作を確認。
  4. 統合ダッシュボードで攻撃レポートや推奨事項を確認し、必要な設定変更を実施。
  5. 定期的なレビューと更新により、最新の脅威に対応した防御体制を維持。

8. 試験で問われやすいポイント

8.1 サービスの基本構成

  • Q: Azure DDoS Protectionの主な機能は何か?
    A: DDoS攻撃の自動検出、トラフィック軽減、統合ダッシュボード、及びレポーティング機能。
  • Q: 基本プランと標準プランの違いは?
    A: 標準プランは高度な防御機能と詳細なレポート、カスタムポリシーが提供される。

8.2 攻撃検出と軽減機能

  • Q: 攻撃検出の仕組みは?
    A: リアルタイムでトラフィックを監視し、異常なパターンを自動検出する。
  • Q: 軽減機能の役割は?
    A: 攻撃トラフィックをフィルタリングして、正常な通信を維持する。

8.3 セキュリティとアクセス管理

  • Q: Azure DDoS Protectionでのデータ保護はどのように実施されるか?
    A: 転送時および保存時の暗号化、アクセス管理、監査ログにより実施される。
  • Q: アクセス管理の実装方法は?
    A: Azure Active Directoryとの連携による厳格な認証と権限管理が行われる。

8.4 データパイプライン設計と統合

  • Q: 防御ポリシーの重要なポイントは?
    A: 攻撃検出結果に基づいた動的なポリシー設定と自動修復の実施。
  • Q: 統合ダッシュボードのメリットは?
    A: 全リソースの防御状況を一元管理し、迅速な対応と改善策の提示が可能。

8.5 料金体系とコスト管理

  • Q: Azure DDoS Protectionの料金体系は?
    A: 保護対象パブリックIP数と利用プランに基づく従量課金制。
  • Q: コスト最適化のために留意すべき点は?
    A: 不要な保護リソースの管理、利用状況の定期モニタリング、最適なプラン選択。