Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説
AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals
Azureサービスの一つであるAzure Information Protectionはどんな内容なのでしょうか?また、Azure認定資格の AZ-900:Azure Fundamentals に合格するためには、サービスのどんなポイントを押さえておけばよいのでしょうか?
ここでは、そんなあなたの疑問に回答していきたいと思います
1. サービス概要
Azure Information Protectionは、企業の機密情報を保護するための統合的な情報保護ソリューションです。 ドキュメント、電子メール、その他のファイルに対する分類、ラベリング、暗号化を提供し、データの漏洩や不正アクセスから守ります。
主なユースケースには、機密情報の分類とラベリング、データの暗号化、アクセス権限管理、コンプライアンス遵守があり、企業のセキュリティポリシーの実施をサポートします。
2. 主な特徴と機能
2.1 分類とラベリング
ドキュメントやメールに自動または手動でラベルを付与し、機密性に応じた保護ポリシーを適用します。
2.2 データの暗号化
ラベルに基づいてドキュメントやファイルを暗号化し、外部流出時にも情報の保護を実現します。
2.3 アクセス制御
ユーザーごとにアクセス権限を設定し、機密情報への不正アクセスを防止します。
2.4 コンプライアンス管理
セキュリティポリシーの実施状況を可視化し、各種規制や内部ポリシーの遵守を支援します。
2.5 統合と自動化
Microsoft 365やAzureの各種サービスと連携し、情報保護の自動化と統合管理を実現します。
3. アーキテクチャおよび技術要素
- 情報分類エンジン: ドキュメントやメールを解析し、自動的に分類・ラベル付けを行う。
- 暗号化モジュール: ラベルに基づいたデータの暗号化と、復号化の管理を行う。
- アクセス制御システム: ユーザー認証と権限付与により、データアクセスを厳格に管理。
- 監査ログやレポート機能により、保護状態の可視化とコンプライアンスの確認を支援。
- Microsoft 365や他のAzureサービスとのシームレスな統合を実現。
このアーキテクチャにより、企業は情報保護のポリシーを一元管理し、機密情報の保護とコンプライアンスの強化が可能になります。
4. セキュリティと認証・認可
- データ暗号化: 保存時および転送時にデータを暗号化し、情報漏洩リスクを低減。
- アクセス管理: Azure Active Directoryとの連携により、ユーザーごとに細かい権限設定を実施。
- 監査ログ: すべての操作が記録され、セキュリティインシデントの原因解析とコンプライアンス対応を支援。
- 自動ラベリング: ポリシーに基づく自動分類とラベリングで、一貫した情報保護を実現。
5. 料金形態
Azure Information Protectionは、使用する保護機能(暗号化、ラベリング、監査ログなど)および保護対象のドキュメント数に基づく従量課金制です。 利用規模や必要な機能に応じて柔軟な料金体系が用意されており、詳細はAzure公式料金ページで確認できます。
6. よくあるアーキテクチャ・設計パターン
- 企業内ドキュメント保護: すべての企業文書に対してラベルを付与し、暗号化とアクセス制御を一元管理。
- メールセキュリティ: 機密性の高いメールに自動ラベリングと暗号化を適用し、情報漏洩を防止。
- データ漏洩防止(DLP)統合: Azure Information ProtectionとDLPポリシーを連携させ、情報漏洩のリスクを軽減。
- コンプライアンス対応: 各種規制に基づいた情報分類と監査レポートを自動生成し、内部統制を強化。
7. 設定・デプロイ手順(ハンズオン例)
- Azure PortalでAzure Information Protectionのライセンスを有効化し、Key Vaultと連携。
- 保護対象となるドキュメントやメールの分類基準を設定し、ポリシーを作成。
- 自動ラベリングルールを構築し、既存ファイルに対して適用をテスト。
- アクセス制御と監査ログの設定を確認し、必要なレポートを作成。
- 実際の運用環境で保護ポリシーの動作を検証し、改善策をフィードバック。
8. 試験で問われやすいポイント
8.1 サービスの基本構成
- Q: Azure Information Protectionの主な機能は何か?
A: ドキュメントやメールの分類、ラベリング、暗号化、及びアクセス制御を統合的に実施すること。 - Q: 他のAzureサービスとの連携メリットは?
A: Microsoft 365やKey Vaultとの統合により、一貫した情報保護と自動化が実現される。
8.2 分類とラベリングの運用
- Q: 自動ラベリングの利点は?
A: 手動作業を削減し、一貫性のある情報分類と迅速な保護適用が可能になる。 - Q: ラベルの更新と管理のポイントは?
A: ポリシーの定期的な見直しと監査ログによる運用状況の確認が重要。
8.3 アクセス管理と監査ログ
- Q: Azure Active Directoryとの連携の意義は?
A: ユーザーごとの細かいアクセス権限管理により、不正アクセスを防止する。 - Q: 監査ログの活用方法は?
A: すべてのアクセス操作を記録し、セキュリティインシデントの原因解析とコンプライアンス対応に利用する。
8.4 暗号化とデータ保護
- Q: データ暗号化の重要性は?
A: 機密情報の漏洩リスクを低減し、外部攻撃から情報を保護するために不可欠である。 - Q: 暗号鍵管理のベストプラクティスは?
A: Key Vaultとの連携により、鍵の生成、保管、更新を一元管理する。
8.5 料金体系とコスト管理
- Q: Azure Information Protectionの料金体系は?
A: 登録するシークレット、暗号鍵、証明書、及び操作回数に基づく従量課金制。 - Q: コスト最適化のために重要なポイントは?
A: 利用状況の定期モニタリングと、不要なリソースの整理・削減が必要である。