Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説

AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals

料金計算ツール (Azure Pricing Calculator) の概要と試験出題ポイントは?

Azureサービスの一つである料金計算ツール (Azure Pricing Calculator)はどんな内容なのでしょうか?また、Azure認定資格の AZ-900:Azure Fundamentals に合格するためには、サービスのどんなポイントを押さえておけばよいのでしょうか?
ここでは、そんなあなたの疑問に回答していきたいと思います

Azure Pricing Calculator 徹底解説

1. サービス概要

Azure Pricing Calculatorは、Azureで利用する様々なリソースの料金を見積もるためのツールです。 Azure portal からアクセスでき、GUIベースで簡単に料金を算出できます。 仮想マシン、ストレージ、データベースなど、様々なサービスを選択し、構成を設定することで、月額料金を予測できます。

主なユースケースには、クラウド移行前のコスト見積もり、新規サービス導入時の費用検討、既存環境のコスト最適化などがあります。

2. 主な特徴と機能

2.1 簡単な料金見積もり

GUIベースでサービスを選択し、必要なインスタンス数、サイズ、リージョンなどを指定するだけで、簡単に料金を見積もることができます。

2.2 詳細な構成設定

CPU数、メモリサイズ、ストレージ容量、ネットワーク帯域幅など、細かいパラメータを設定することで、より正確な料金を算出できます。

2.3 割引オプションの適用

Azure Hybrid Benefit、リザーブドインスタンス(Reserved Instances)、Savings Plan for computeなどの割引オプションを適用することで、料金を大幅に削減できます。

2.4 見積もりの保存と共有

作成した見積もりは保存したり、チームメンバーや関係者と共有したりすることができます。 Excel形式でのエクスポートも可能です。

2.5 様々なAzureサービスに対応

仮想マシン、ストレージ、データベース、ネットワーク、AI + Machine Learning、コンテナ、DevOps、IoTなど、幅広いAzureサービスに対応しています。

3. アーキテクチャおよび技術要素

  1. ユーザーがAzure Pricing Calculatorにアクセスし、必要なサービスを選択します。
  2. インスタンス数、サイズ、リージョンなどの構成パラメータを入力します。
  3. 割引オプション(Azure Hybrid Benefit、リザーブドインスタンス、Savings plan)を適用します。
  4. 料金計算エンジンが、入力された構成と割引オプションに基づいて月額料金を算出します。
  5. ユーザーは、見積もりを保存したり、共有したり、エクスポートしたりできます。

Azure Pricing Calculatorは、Azureのグローバルインフラストラクチャ上で動作しており、高い可用性とスケーラビリティを確保しています。

4. Pricing Calculator の使い方

  • Pricing Calculatorへアクセス: ブラウザでAzure Portalにアクセスし、Pricing Calculatorを開きます。
  • 製品の選択: 見積もりたい製品(例:Virtual Machines)を選択します。
  • リージョンの選択: リソースをデプロイするリージョンを選択します。
  • インスタンスの構成: 必要なインスタンスのサイズ、OS、数などを設定します。
  • その他の設定: ストレージ、ネットワークなどの関連リソースを設定します。
  • 割引オプションの適用: Azure Hybrid Benefitやリザーブドインスタンスなどの割引を適用します。
  • 料金の確認: 設定が完了したら、月額見積もり料金を確認します。
  • 見積もりの保存: 見積もりを保存し、後で参照できるようにします。

5. 料金形態

Azure Pricing Calculator自体は無料で利用できます。 料金は、見積もり対象となるAzureサービスごとに異なります。

  • 従量課金: 仮想マシン、ストレージ、データベースなど、使用したリソース量に応じて課金されます。
  • 予約: リザーブドインスタンスを購入することで、大幅な割引を受けることができます。
  • Azure Hybrid Benefit: オンプレミスのWindows ServerライセンスをAzureに持ち込むことで、仮想マシンの料金を削減できます。

詳細は公式料金ページをご確認ください。

6. よくある活用例

  • クラウド移行のコスト見積もり: オンプレミス環境からAzureへの移行にかかるコストを見積もります。
  • 新規サービス導入時の費用検討: 新しいAzureサービスを導入する際の費用を事前に把握します。
  • 既存環境のコスト最適化: 既存のAzure環境の構成を見直し、コストを削減する方法を検討します。
  • 予算策定: クラウド環境の予算を策定する際に、正確な見積もりを提供します。
  • 料金比較: 異なる構成やリージョンにおける料金を比較検討します。

7. 設定・デプロイ手順(ハンズオン例)

  1. Azure portalにサインインします。
  2. Pricing Calculatorを検索して開きます。
  3. [製品の選択]から、見積もりたいAzureサービス(例:Virtual Machines)を選択します。
  4. リージョン、インスタンスサイズ、OSなどの構成パラメータを入力します。
  5. Azure Hybrid Benefit、リザーブドインスタンスなどの割引オプションを適用します。
  6. [見積もり]ボタンをクリックして、月額料金を確認します。
  7. [保存]ボタンをクリックして、見積もりを保存します。

8. 試験で問われやすいポイント

8.1 Pricing Calculatorの基本

  • Q: Pricing Calculatorの主な目的は?
    A: Azureリソースのコストを見積もること。
  • Q: Pricing Calculatorはどこからアクセスできるか?
    A: Azure Portalからアクセスできる。

8.2 見積もりの要素

  • Q: 見積もりに影響を与える主な要素は?
    A: リージョン、リソースの種類、インスタンスサイズ、使用量、割引オプション。
  • Q: 割引オプションにはどのようなものがあるか?
    A: Azure Hybrid Benefit、リザーブドインスタンス、Savings Plan for computeなど。

8.3 各種割引オプション

  • Q: Azure Hybrid Benefitとは?
    A: オンプレミスのWindows ServerライセンスをAzureに持ち込むことで、料金を削減できる。
  • Q: リザーブドインスタンスの利点は?
    A: 1年または3年の期間でインスタンスを予約することで、大幅な割引を受けることができる。
  • Q: Savings plan for computeの利点は?
    A: 特定のリージョンにおける特定のコンピューティング ファミリのコンピューティング リソースに対する 1 年または 3 年間の時間単位のコミットメントを行うことで、従量課金料金と比較してコストを節約できる。

8.4 シナリオベースの問題

  • Q: オンプレミス環境からAzureへの移行コストを見積もるには?
    A: Pricing Calculatorで、移行に必要なAzureサービスを選択し、構成パラメータを入力する。
  • Q: 既存のAzure環境のコストを最適化するには?
    A: Pricing Calculatorで現在の構成を再現し、よりコスト効率の高いオプションを検討する。

8.5 その他細かな試験ポイント

  • Pricing Calculatorは、あくまで見積もりであり、実際の料金とは異なる場合がある。
  • Pricing Calculatorの利用は無料である。
  • 見積もりは保存、共有、エクスポートできる。