AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説
CloudOpsエンジニア -アソシエイト
問題文と選択肢
- ドメインのルートゾーンのAAAAレコード
- ドメインのルートゾーンのAレコード
- ドメインのルートゾーンのCNAMEレコード
- ドメインのルートゾーンのエイリアスレコード
A. ドメインのルートゾーンのAAAAレコード
AAAA レコードは IPv6 アドレスを直接指定するレコードです。Application Load Balancer は AWS 側でスケールに応じてノードが入れ替わり、IP アドレスが動的に変化するため、IP を固定値で書くレコードでは追随できません。
(なお、ALB を IPv6 で公開する場合も、実際には「AAAA タイプのエイリアスレコード」を使います。単なる AAAA レコードとして IP を手書きする本選択肢は誤りです。)
B. ドメインのルートゾーンのAレコード
A レコードは IPv4 アドレスを直接指定するレコードです。ALB の IP アドレスは固定されず AWS 側で変更されるため、A レコードに IP を書き込む運用はいずれ必ず名前解決が壊れます。
ALB に対して固定 IP を割り当てることはできず(固定 IP が要件なら Network Load Balancer)、この選択肢は要件を満たしません。
C. ドメインのルートゾーンのCNAMEレコード
CNAME はホスト名から別のホスト名への別名ですが、DNS の仕様上 Zone Apex(example.com のようなルートドメイン)には CNAME を設定できません。ルートには SOA / NS レコードが必ず存在し、CNAME は他のレコードと共存できないためです。
「www.example.com」のようなサブドメインなら CNAME で ALB の DNS 名を指せますが、本問はルートゾーンを向けたいので不可です。
D. ドメインのルートゾーンのエイリアスレコード
Route 53 のエイリアスレコードは AWS 独自の拡張で、Zone Apex でも ALB・CloudFront・S3 静的ウェブサイト等の AWS リソースを直接ターゲットにできます。
ALB の IP が変わっても Route 53 が自動的に追随するため、レコードの手動更新は不要です。さらにエイリアスレコードへのクエリは無料で、AWS リソースへのルーティングにおける定石となります。したがってこれが正解です。
ルートドメイン → AWS リソースは「エイリアス」一択。Apex に CNAME は張れない。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| ドメインのルートゾーン(Zone Apex)を向けたい | DNS 仕様上、Apex に CNAME は設定できない →選択肢(C)を消す |
| 向き先が Application Load Balancer | ALB は固定 IP を持たず、IP が動的に変わる。IP を書き込むレコードは破綻する →選択肢(A・B)を消す |
| Amazon Route 53 で DNS を管理している | Route 53 独自のエイリアスレコードなら、Apex から AWS リソースへ直接マッピングでき、IP 変動にも自動追随する →選択肢(D)が正解 |
| 追加のコスト・運用負荷を増やしたくない | エイリアスレコードはクエリ料金が無料で、レコードの手動メンテナンスも不要 →選択肢(D)が正解 |
ひっかけポイント
- 「ALB の DNS 名を指すのだから CNAME だろう」と反射的に選ばせるのが狙い。サブドメインなら CNAME で正しいが、ルートゾーンでは使えないのがこの問題の急所
- エイリアスレコードは内部的には A / AAAA タイプとして作成されるが、単に「A レコード」を選ぶと IP を手書きする通常の A レコードを指すことになり誤り
- 「固定 IP が欲しいから ALB に Elastic IP を付ける」は不可。固定 IP が要件なら Network Load Balancer という別問題にすり替わる
- エイリアスレコードは Route 53 限定の機能。他社 DNS を使う構成の問題文になったら成立しない点にも注意
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「www.example.com(サブドメイン)を ALB に向けたい」 | CNAME でも可になる(エイリアスも引き続き可・無料な分だけ有利)。 |
| 「向き先が Amazon CloudFront ディストリビューション/S3 静的ウェブサイト」 | いずれもエイリアスレコードが正解。Apex から AWS リソースへの定石は変わらない。 |
| 「ロードバランサーに静的な固定 IP が必要」 | Network Load Balancer(AZ ごとに Elastic IP を割当可)が正解軸に。 |
| 「オンプレミスのサーバー(固定 IP)にルートドメインを向けたい」 | 通常の A レコードで IP を指定するのが正解。 |
- ドメインのルートゾーンのAAAAレコード
- ドメインのルートゾーンのAレコード
- ドメインのルートゾーンのCNAMEレコード
- ドメインのルートゾーンのエイリアスレコード