AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説
AIプラクティショナー
問題文と選択肢
ファインチューニングジョブが参照する学習用データセットの格納先として、最も適した AWS サービスはどれですか。
- Amazon RDS
- AWS CloudTrail
- Amazon S3 Glacier
- Amazon S3
A. Amazon RDS
Amazon RDS はリレーショナルデータベースのマネージドサービスで、業務トランザクションの保存に使います。
Amazon Bedrock のモデルカスタマイズジョブは、学習データをS3 の URI(s3://...)で指定する仕様であり、RDS のテーブルを直接読み込む機能はありません。
数百 GB のテキストファイル群を保持する用途としてもコスト・スケーラビリティの両面で不向きです。
B. AWS CloudTrail
AWS CloudTrail は、AWS アカウント内のAPI 呼び出しを記録する監査・ガバナンス用のサービスです。
「誰がいつ Bedrock を呼び出したか」を追跡する用途では登場しますが、利用者が任意のデータセットを置く汎用ストレージではありません。
ファインチューニングの入力データ置き場としては役割がまったく異なります。
C. Amazon S3 Glacier
Amazon S3 Glacier は、めったにアクセスしない長期アーカイブ向けのストレージクラスです。
低コストな反面、オブジェクトを読むには復元(リストア)操作と待ち時間が必要で、学習ジョブがそのまま読み出せる状態ではありません。
「S3 系だから正解に見える」ものの、アクティブに読み書きする学習データの置き場としては不適です。保守マニュアルの原本を数年後まで保管する、といった要件なら候補になります。
D. Amazon S3
Amazon S3 は、Amazon Bedrock のモデルカスタマイズ(ファインチューニング/継続的事前トレーニング)で学習データセットと検証データセットの置き場所として指定する標準のストレージです。
ジョブ作成時に s3:// の URI で入力データと出力先を指定し、Bedrock のサービスロールにそのバケットへの読み書き権限を与えます。
容量が事実上無制限でオブジェクト単位に安価に保管でき、数百 GB のテキスト(JSONL 形式)を扱う本要件に合致する、唯一の正解です。
Bedrock の学習データ置き場は S3 一択。DB でもアーカイブでもなく「S3 の JSONL」。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| Amazon Bedrock のファインチューニングジョブが参照する | Bedrock のカスタマイズジョブは入力データも出力先も S3 の URI で指定する。DB やログサービスは指定できない →選択肢(A・B)を消す |
| 数百 GB 規模のテキストデータ(保守マニュアル・修理報告書) | 大量の非構造化テキストはオブジェクトストレージが定石。リレーショナル DB に入れる対象ではない →選択肢(A)を消す |
| 学習ジョブが即座に読み出せる必要がある | アーカイブ階層は復元操作と待ち時間が必要で、ジョブから直接読める状態ではない →選択肢(C)を消す |
| マネージドサービスから直接読み込める標準的な保存先 | Amazon S3 は Bedrock だけでなく SageMaker など AI/ML 系サービス共通のデータ置き場 →選択肢(D)が正解 |
ひっかけポイント
- 「Amazon S3 Glacier」は名前に S3 が入っているだけのアーカイブ用途。ファインチューニングの入力に指定しても即座には読めない
- AWS CloudTrail は「AWS のログを貯めるもの」という連想で選ばせる罠。実体はAPI 呼び出しの監査記録であり、利用者がデータセットを置く場所ではない
- 「数百 GB のテキスト」と聞いて DB を連想しないこと。非構造化データはまず S3、が AWS の型
- 学習データだけでなく出力(カスタムモデルのアーティファクト)の保存先も S3。「入力だけ S3」と覚えると設問の言い換えで迷う
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「ファインチューニングしたカスタムモデルの出力先はどこか」 | こちらも Amazon S3。入力・出力とも S3 バケットを指定する。 |
| 「学習データはどのような形式で用意するか」 | JSONL(1 行 1 レコードの JSON)が正解軸に。prompt / completion のペアで記述する。 |
| 「モデルを再学習せず、社内文書を検索して回答の根拠にしたい」 | RAG(ナレッジベース)が正解軸に。この場合もドキュメントのソースは S3。 |
| 「使い終わった学習データを数年間、低コストで保管したい」 | S3 Glacier 系のストレージクラス(ライフサイクルルールでの移行)が正解に浮上する。 |
リファレンス
この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。| 知識項目 | 公式ドキュメント |
|---|---|
| Amazon Bedrock のモデルカスタマイズ(ファインチューニング) | モデルをカスタマイズしてユースケースのパフォーマンスを向上させる - Amazon Bedrock |
ファインチューニングジョブが参照する学習用データセットの格納先として、最も適した AWS サービスはどれですか。
- Amazon RDS
- AWS CloudTrail
- Amazon S3 Glacier
- Amazon S3