AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説
AIプラクティショナー
問題文と選択肢
この要件に最も適した AWS のサービスまたは機能はどれか。
- Amazon Bedrock のプレイグラウンドを使用し、複数の基盤モデルからの応答を比較する
- Amazon Comprehend を使用し、社内ドキュメントを解析して開発者からの質問に回答する材料にする
- Amazon Q Business を使用し、社内の各種ナレッジソースに基づいて社員からの質問に回答する
- Amazon Q Developer を使用し、IDE 内でのコード提案や AWS のサービス活用に関する開発支援を受ける
A. Amazon Bedrock のプレイグラウンドを使用し、複数の基盤モデルからの応答を比較する
Amazon Bedrock のプレイグラウンドは、コンソール上で基盤モデルにプロンプトを投げて応答を比較・検証する実験用の画面です。
モデル選定やプロンプトの試行には有効ですが、IDE に統合されてコードを補完したり、脆弱性をスキャンしたりする機能はありません。
同じことを実現するには Bedrock の API を使ってアシスタントを自作することになり、本要件のような「すぐ使える開発支援」には遠回りです。
B. Amazon Comprehend を使用し、社内ドキュメントを解析して開発者からの質問に回答する材料にする
Amazon Comprehend は、テキストからエンティティ・キーフレーズ・感情などを抽出する自然言語処理(NLP)のサービスです。
文書の分類や分析には向きますが、コードの提案も脆弱性スキャンも提供しません。
「ドキュメントを解析して質問回答の材料にする」という説明自体、要件の中心である IDE 内でのコーディング支援に届いていません。
C. Amazon Q Business を使用し、社内の各種ナレッジソースに基づいて社員からの質問に回答する
Amazon Q Business は、社内の各種データソース(SharePoint、S3、Salesforce など)を横断して業務上の質問に答える従業員向けアシスタントです。
用途は業務ナレッジの検索・要約であり、IDE 内でのインラインコード補完やコードのセキュリティスキャンは対象外です。
「Amazon Q」という名前が共通なため最も紛らわしい選択肢ですが、相手が「社員」か「開発者のコード」かで切り分けます。
D. Amazon Q Developer を使用し、IDE 内でのコード提案や AWS のサービス活用に関する開発支援を受ける
Amazon Q Developer は、IDE でインラインのコード補完・コードに関するチャット・新しいコードの生成を行える生成 AI アシスタントです。
AWS のアーキテクチャやリソース、ベストプラクティス、ドキュメントについて質問でき、セキュリティ上の脆弱性のスキャンや言語バージョンのアップグレード、デバッグ、最適化にも対応します。
設問が挙げた 3 つの要件(コード提案・AWS の API 利用支援・脆弱性スキャン)をすべて 1 サービスで満たす、唯一の正解です。
Q は用途で 2 種類。コードを書くなら Developer、社内文書に答えるなら Business。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| 統合開発環境(IDE)内でコード提案を受けたい | IDE 拡張として動作するのは Amazon Q Developer。プレイグラウンドや NLP サービスは IDE に入らない →選択肢(A・B)を消す |
| AWS のサービスの API 利用方法について支援を得たい | AWS のドキュメント・ベストプラクティスに基づく回答は Q Developer の中核機能 →選択肢(D)が正解 |
| コードに含まれる一般的な脆弱性をスキャンしたい | コードのセキュリティスキャンを持つのは Q Developer のみ。Q Business は文書検索が本分 →選択肢(C)を消す |
| 支援を受ける相手は「開発者」 | 開発者=Q Developer / 一般社員の業務質問=Q Business という切り分けで一発で決まる →選択肢(C)を消す/選択肢(D)が正解 |
ひっかけポイント
- 最大の罠は Amazon Q Business と Amazon Q Developer の混同。「社内の各種ナレッジソースに基づいて回答」という文言は魅力的だが、IDE でのコード補完も脆弱性スキャンも含まない
- 「Amazon Bedrock のプレイグラウンド」は生成 AI らしく見えるが、モデルを試すための画面であって開発支援ツールではない。ここから IDE 統合まで持っていくには自前実装が必要
- Amazon Comprehend は「テキストを扱う AI」という点だけが共通の従来型 NLP サービス。生成 AI アシスタントではない
- 設問が並べた要件(コード提案・AWS の API 支援・脆弱性スキャン)はすべて 1 サービスで満たす必要がある。1 つでも満たせない選択肢は落とす
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「社内規程や議事録について社員が自然文で質問できるようにしたい」 | Amazon Q Business が正解に入れ替わる。 |
| 「複数ベンダーの基盤モデルを API で呼び分けてアプリに組み込みたい」 | Amazon Bedrock が正解軸に。 |
| 「顧客レビューの感情分析やエンティティ抽出を行いたい」 | Amazon Comprehend が正解に浮上する。 |
| 「レガシーな Java アプリのバージョンアップを自動化したい」 | Amazon Q Developer の変換(コードアップグレード)機能が正解軸に。 |
リファレンス
この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。| 知識項目 | 公式ドキュメント |
|---|---|
| Amazon Q Developer の機能(IDE 支援・脆弱性スキャン) | Amazon Q Developer とは? - Amazon Q Developer |
この要件に最も適した AWS のサービスまたは機能はどれか。
- Amazon Bedrock のプレイグラウンドを使用し、複数の基盤モデルからの応答を比較する
- Amazon Comprehend を使用し、社内ドキュメントを解析して開発者からの質問に回答する材料にする
- Amazon Q Business を使用し、社内の各種ナレッジソースに基づいて社員からの質問に回答する
- Amazon Q Developer を使用し、IDE 内でのコード提案や AWS のサービス活用に関する開発支援を受ける