Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説
AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals
問題文と選択肢
Microsoft Entra ID(旧 Azure Active Directory)を活用することで、シングルサインオンや多要素認証などの機能を提供し、安全性と利便性を両立できます。
このディレクトリ サービスの主要な特徴はどれでしょうか?
- オンプレミス環境のみでユーザー認証が実行される
- すべてのID管理は手動で行われるため、自動化が難しい
- クラウドベースのID管理によりシングルサインオンを実現できる
- 多要素認証は外部サービスを追加購入しないと利用できない
A. オンプレミス環境のみでユーザー認証が実行される
Microsoft Entra ID はクラウドベースの ID およびアクセス管理サービスであり、認証はクラウド側(Entra ID テナント)で実行される。
オンプレミスの Active Directory と Microsoft Entra Connect で同期・連携するハイブリッド構成は取れるが、それは「オンプレミスのみで認証する」という意味ではない。
オンプレミス限定という記述は Entra ID の本質と正反対で、誤り。
B. すべてのID管理は手動で行われるため、自動化が難しい
Entra ID にはグループベースのライセンス割り当て・動的グループ・セルフサービスパスワードリセット(SSPR)・ユーザープロビジョニングなど、ID 管理を自動化する機能が備わっている。
Microsoft Graph API や PowerShell による一括操作も可能で、「すべて手動」という前提が成り立たない。
集中管理と自動化こそがディレクトリサービスを導入する理由であり、明確な誤り。
C. クラウドベースのID管理によりシングルサインオンを実現できる
Entra ID はクラウドベースの ID 管理を提供し、Microsoft 365 や Azure、SaaS アプリへのシングルサインオン(SSO)を実現する。
ユーザーは一度サインインすれば連携済みの複数アプリを再認証なしに利用でき、管理者はアカウントと権限を 1 か所(テナント)で集中管理できる。
問題文の「安全性と利便性の両立」に直結する説明であり、これが正解。
D. 多要素認証は外部サービスを追加購入しないと利用できない
多要素認証(MFA)は Entra ID に統合された機能で、外部サービスを別途購入しなくても利用できる(無料レベルでもセキュリティの既定値群により MFA を有効化できる)。
より細かい制御を行う条件付きアクセスには Microsoft Entra ID P1 以上が必要だが、これは「外部サービスの追加購入」ではなく上位ライセンスの話。
「外部サービスがなければ MFA を使えない」という記述は誤り。
Entra ID=クラウドの ID の入口。SSO と MFA は“標準装備”。オンプレ専用の AD とは別物。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| ユーザーアカウントと権限を集中管理したい | Entra ID はクラウド上のテナントで ID を一元管理するディレクトリサービス。認証はクラウド側で実行される →選択肢(A)を消す |
| シングルサインオン(SSO)を提供する | SSO は Entra ID の中核機能。Microsoft 365 や多数の SaaS アプリへ一度のサインインでアクセスできる →選択肢(C)が正解 |
| 多要素認証(MFA)も利用できる | MFA は Entra ID に統合済み。外部サービスの追加購入は不要(条件付きアクセスは P1 以上) →選択肢(D)を消す |
| 安全性と利便性の両立=運用の効率化 | 動的グループ・SSPR・プロビジョニングなど自動化機能が前提。「すべて手動」は成り立たない →選択肢(B)を消す |
ひっかけポイント
- 「Active Directory」の名前からオンプレミスの Windows Server AD と混同させるのが選択肢 A の罠。Entra ID はクラウドのサービスで、両者は別物(この混同を避けることが名称変更の理由の 1 つ)
- 選択肢 D は「MFA=有償オプション」という思い込みを突く。MFA 自体は Entra ID の統合機能で、外部製品の購入は不要
- ハイブリッド構成(Microsoft Entra Connect でオンプレ AD と同期)を知っていると A に引っ張られやすいが、「オンプレミス環境のみ」という限定が誤りの本体
- 現行の AZ-900 では Azure AD ではなく Microsoft Entra ID と表記される。旧称のまま覚えていると、選択肢や設問文で名称が変わったときに戸惑う
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「オンプレミスの AD のユーザーをクラウドと同期したい」 | Microsoft Entra Connect によるハイブリッド ID が正解軸に。 |
| 「場所やデバイスの状態に応じてアクセス可否を制御したい」 | Microsoft Entra 条件付きアクセス(P1 以上)が正解に変わる。 |
| 「Azure のリソースに対する操作権限を役割ごとに割り当てたい」 | Azure RBAC が正解軸に(ID の認証ではなくリソースの認可)。 |
| 「クラウドでドメイン参加や LDAP/Kerberos を使いたい」 | Microsoft Entra Domain Services が正解に変わる。 |
| 「取引先の外部ユーザーに自社アプリを使わせたい」 | Microsoft Entra 外部 ID(B2B)が正解軸に。 |
リファレンス
この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。| 知識項目 | 公式ドキュメント |
|---|---|
| Azure AD から Microsoft Entra ID への名称変更 | Azure Active Directory の新しい名称 - Microsoft Entra |
| AZ-900 における ID・アクセス・セキュリティの出題範囲 | 試験 AZ-900: Microsoft Azure の基礎の学習ガイド |
Microsoft Entra ID(旧 Azure Active Directory)を活用することで、シングルサインオンや多要素認証などの機能を提供し、安全性と利便性を両立できます。
このディレクトリ サービスの主要な特徴はどれでしょうか?
- オンプレミス環境のみでユーザー認証が実行される
- すべてのID管理は手動で行われるため、自動化が難しい
- クラウドベースのID管理によりシングルサインオンを実現できる
- 多要素認証は外部サービスを追加購入しないと利用できない