Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説
AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals
問題集で学習していて、こんな経験はありませんか?
「解説を読んで分かったつもりだったのに、本番で少し条件を変えられたら解けなかった」
「正解の理由は書いてあるけど、なぜ他の選択肢がダメなのかが分からない」
本サイトの問題には、正解の根拠だけでなく「どう考えれば正解にたどり着けるか」「本番でどうひねられて出題されるか」まで踏み込んだ徹底解説を用意しています。
このページでは、実際の画面を交えて徹底解説の中身をご紹介します。
徹底解説の3つの特徴
徹底解説の構成
1つの問題に対して、以下の要素で解説を構成しています(頻出度メーターも表示されるため、優先すべき問題が一目で分かります)。
実際の画面で見る「徹底解説」
ここからは実際の問題を例に、解説の各パーツをそのままの見た目でご紹介します。
※ 例は AZ-900 の問題ですが、解説の構成は各資格で共通です。
まずは例題(問題文と選択肢)
以下が、この後の各解説パーツが対象とする問題です。実際のページでは解説の冒頭に開閉式で表示され、いつでも問題文を見返しながら解説を読めます。
- Availability Set を使用して Virtual Machines を複数の障害ドメインと更新ドメインに分散配置する
- Azure Load Balancer を構成してトラフィックを複数の Virtual Machines に分散する
- Azure Backup を有効化して定期的なバックアップスケジュールを設定する
- Virtual Machines を異なるリージョンに配置してグローバルな冗長性を確保する
1.要点サマリー — まず「問題の狙い」をつかむ
解説の冒頭で「この問題は何を試しているのか」を一文で示します。長い問題文を読み解くときの軸が最初に手に入ります。あわせて頻出度(★)も表示します。
2.選択肢ごとの解説 — 不正解の理由まで明示
正解の選択肢だけでなく、不正解の選択肢がなぜダメなのかも個別に解説します。本番では「確実に消せる選択肢」を見抜けるかどうかが得点を左右します。
A. Availability Set を使用して Virtual Machines を複数の障害ドメインと更新ドメインに分散配置する
正解です。可用性セットは VM を障害ドメイン(Fault Domain)と更新ドメイン(Update Domain)に分散配置します。
障害ドメインは電源とネットワークスイッチを共有する VM のグループ(実質ラック単位)で、既定で最大 3 つに分散されます。これにより物理ハードウェアの障害・ネットワークの停止・停電が発生しても、影響を受けるのは一部の VM だけで済みます。
更新ドメインは同時に再起動される VM のグループで、計画的メンテナンス時は一度に 1 つの更新ドメインしか再起動されないため、サービス全体の停止を避けられます。
「単一の物理的な障害点からの保護」と「計画メンテナンスの影響最小化」という 2 つの要件を、これ 1 つで同時に満たします(2 台以上の VM で 99.95% の SLA 対象)。
B. Azure Load Balancer を構成してトラフィックを複数の Virtual Machines に分散する
Azure Load Balancer は受信トラフィックを複数の VM へ振り分ける(L4 の負荷分散)機能であり、VM がどの物理ラック・どの更新ドメインに配置されるかには一切関与しません。
可用性セットに入れずに VM を並べた場合、それらが偶然同じラック(同じ障害ドメイン)に載る可能性があり、ラックの電源障害で全滅し得ます。その状態では負荷分散しても振り分け先が全て落ちます。
実際の構成では可用性セットと Load Balancer を組み合わせて使いますが、本問が問う「物理的な障害点からの保護」を提供するのは可用性セットの側です。
C. Azure Backup を有効化して定期的なバックアップスケジュールを設定する
Azure Backup はデータを定期的に取得して保管し、障害後に復旧するためのサービスです。
復旧にはリストア操作と相応の時間が必要で、ハードウェア障害の瞬間にアプリケーションを動かし続ける(可用性を維持する)ことはできません。
本問の要件は「障害が発生した際にも可用性を維持する」ことであり、バックアップはデータ保護の手段であって高可用性の手段ではありません。
D. Virtual Machines を異なるリージョンに配置してグローバルな冗長性を確保する
複数リージョンへの分散はリージョン全体の災害に備えるディザスターリカバリー(DR)の構成です。
本問の要件は「データセンター内のハードウェア障害やネットワーク障害」からの保護であり、リージョン分散は過剰なうえ、リージョン間のデータレプリケーション・Traffic Manager / Front Door によるルーティング・コスト・遅延といった大きな負担を伴います。
また、リージョンを分けただけでは計画的メンテナンス時の再起動グループ(更新ドメイン)の分離という要件には直接答えていません。
3.構成図 — アーキテクチャを図で理解する
文章だけでは伝わりにくい構成は、図で示します。「どのサービスがどこで登場するのか」が一目で分かります。
構成図
可用性セット(同一データセンター内) 障害ドメイン0(電源/NWスイッチA) … VM1(更新ドメイン0) 障害ドメイン1(電源/NWスイッチB) … VM2(更新ドメイン1) 障害ドメイン2(電源/NWスイッチC) … VM3(更新ドメイン2) ラック障害・停電・NWスイッチ故障 ──▶ 1 つの障害ドメインのみ停止(他は稼働継続) 計画メンテナンス(ホスト再起動) ──▶ 一度に 1 つの更新ドメインのみ再起動
4.これだけ覚える(記憶フック)— 復習が速くなる
問題のエッセンスを「ひとこと」に凝縮。2周目以降の復習では、記憶フックを見るだけで知識を呼び起こせます。
障害ドメイン=ハード障害、更新ドメイン=計画メンテ。この 2 つが出てきたら可用性セット。
5.正解への思考ルート — "解き方"を表で再現
問題文からどの要件を抽出し、それによってどの選択肢を消し、どれを残すのか。合格者が頭の中で行っている判断のプロセスを表で再現します。この「解き方」は初見の問題にもそのまま使えます。
| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| データセンター内のハードウェア障害・ネットワーク障害から保護したい | 障害ドメイン(電源とネットワークスイッチを共有するグループ)に分散すれば、ラック単位の障害で全滅しない →選択肢(A)が正解 |
| 計画的メンテナンス時の影響を最小化したい | 更新ドメインにより、一度に再起動されるのは 1 グループのみ。この 2 つのドメインを同時に扱えるのは可用性セットだけ →選択肢(A)が正解 |
| トラフィックの振り分けと物理配置は別物 | Load Balancer は負荷分散のみで、VM の物理配置や障害ドメインの分離は保証しない(併用はするが単独では要件を満たさない) →選択肢(B)を消す |
| 「可用性を維持する」=止めないこと | Azure Backup は復旧(RTO を伴うリストア)の手段であり、稼働を継続させる仕組みではない →選択肢(C)を消す |
| 保護対象は「単一リージョン内・データセンター内」の障害 | 複数リージョン配置はDR 向けで過剰。要件はリージョン災害ではなくラック単位の物理障害 →選択肢(D)を消す |
6.ひっかけポイント — 出題者の"罠"を言語化
もっともらしく見える不正解には、出題者の意図が隠れています。「どこにひっかけが仕掛けられているか」を言語化することで、同じパターンの罠を回避できるようになります。
- 選択肢 B の Load Balancer は「複数 VM に分散」という語感が正解に見えるが、トラフィックを分散するだけで VM の物理配置は制御しない。可用性セットと併用するものであって代替ではない
- 「バックアップがあれば安心」に見える選択肢 C の罠。バックアップは復旧手段であって可用性の手段ではない(RTO がゼロにならない)
- 選択肢 D は「より強力な冗長化」に見えるが、設問は「データセンター内」の障害と明示している。要件に対して過剰な構成は不正解
- 可用性セットは同一データセンター内での分散。データセンター全体の障害(電源・冷却・ネットワークの喪失)から守るのは可用性ゾーン。設問がどのレベルの障害を問うているかで正解が変わる
7.出題バリエーション — 本番の"ひねり"に対応する
同じ知識でも、本番では条件を変えて出題されます。「問題文がこう変わったら、正解はこう変わる」まで押さえることで、1問の学習で複数パターンに対応できるようになります。
| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「データセンター全体の障害(1 つの建物の電源・冷却の喪失)にも耐えたい」 | 可用性ゾーン(Availability Zones)が正解に。可用性セットでは不十分。 |
| 「リージョン全体の災害に備えたい/地理的な冗長性が要件」 | 複数リージョン+ Azure Site Recovery / Traffic Manager・Front Door が正解に。 |
| 「負荷に応じてVM 台数を自動で増減させたい」 | Virtual Machine Scale Sets(フレキシブル オーケストレーション)が正解軸に。 |
| 「ランサムウェア対策や誤削除からの復元が要件」 | Azure Backup が正解に浮上する(可用性ではなくデータ保護の問題になる)。 |
| 「可用性セットの利用に追加料金はかかるか」 | 「かからない」(課金は VM インスタンス分のみ)が問われることがある。 |
8.関連サービス解説・リファレンス — さらに深く学べる
問題に登場するサービスの解説ページへのリンクと、根拠となる公式ドキュメントへのリンクを掲載しています。 「解説を読んで終わり」ではなく、疑問が湧いたその場で一次情報まで確認できます。(掲載していない問題もあります)
Azure Load Balancer
Azure Backup
| 知識項目 | 公式ドキュメント |
|---|---|
| 可用性セットの障害ドメイン・更新ドメインと保護範囲 | 可用性セットの概要 - Azure Virtual Machines |
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