Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説
DP-900:Microsoft Azure Data Fundamentals
問題文と選択肢
これらのデータは、データの構造の観点から一般的にどのように分類されるか。
- 半構造化データ
- リレーショナルデータ
- 構造化データ
- 非構造化データ
A. 半構造化データ
半構造化データは、JSON のようにフィールド名(タグ)と値を自分自身の中に持ち、エンティティごとに項目が多少異なってもよいデータです。Learn は「ある程度の構造を持つが、エンティティ インスタンス間の一部のバリエーションを可能にする」データとして、項目の異なる JSON の顧客ドキュメントを例に挙げています。
JPEG のピクセル、MP3 の音声、レイアウトされた PDF 文書は、属性名と値の組として中身を取り出せる形になっていないため、半構造化には当たりません。
「Blob Storage には JSON も置けるから半構造化かも」と、保管場所から分類を逆算するのは誤りです。分類はデータそのものの構造で決まります。
B. リレーショナルデータ
リレーショナルデータは、行と列から成るテーブルに格納し、キーの値で複数のテーブルを関連付けるデータで、構造化データの代表的な格納形態です。
画像・音声・PDF ファイルは行と列に分解されていないため該当しません。そもそも「リレーショナル」はデータモデル(格納の方式)の呼び名で、本問が問う「構造化/半構造化/非構造化」という分類の軸とは別物です。3 区分の問題で 3 区分以外の語が並んでいたら、まず疑ってかかる選択肢です。
C. 構造化データ
構造化データは、固定スキーマに従い、すべてのデータが同じフィールドとプロパティを持つ表形式のデータです。
「検査結果レポートは毎回同じ書式」という一文が構造化を連想させますが、揃っているのは人が読むときの見た目(レイアウト)であって、PDF ファイルの中身が行と列のフィールドとして定義されているわけではありません。画像・音声も同様で、構造化データには分類されません。
なお、PDF から患者 ID や検査値を抽出してテーブルに格納すれば、その抽出結果は構造化データになります(元の PDF は非構造化のまま)。
D. 非構造化データ
Learn は「ドキュメント、画像、オーディオおよびビデオ データ、バイナリ ファイル」を、特定の構造を持たない非構造化データの例として挙げています。
レントゲン画像(JPEG)、音声メモ(MP3)、検査結果レポート(PDF)はまさにこの典型で、いずれもファイル単位で丸ごと扱われ、中身をフィールドとして直接問い合わせることはできません。
こうしたファイルを大量に保管する先として Azure Blob Storage が選ばれるのも、非構造化データの格納に向いたオブジェクトストレージだからです(分類の根拠は保管場所ではなく、あくまでデータの中身です)。
画像・音声・動画・文書(PDF / Word)は非構造化。表にできれば構造化、JSON なら半構造化。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| レントゲン画像(JPEG)と音声メモ(MP3) | 画像・音声は Learn が挙げる非構造化データの代表例。行と列にも、フィールド名と値の組にもなっていない →選択肢(D)が正解 |
| 毎回同じ書式で作成される検査結果レポート(PDF) | 揃っているのは見た目のレイアウトだけ。固定スキーマのフィールドとして中身が定義されているわけではない →選択肢(C)を消す |
| データの構造の観点から分類する | 分類は構造化・半構造化・非構造化の 3 区分。リレーショナルは格納方式(データモデル)の名前で、軸が違う →選択肢(B)を消す |
| Azure Blob Storage のコンテナーに保管している | 保管場所から分類は決まらない。JSON のような自己記述的なタグ構造を持たないファイルは半構造化ではない →選択肢(A)を消す |
ひっかけポイント
- 「毎回同じ書式」は構造化データに見せかけるための一文。書式(見た目)が揃っていることと、固定スキーマ(行と列のフィールド)を持つことは別で、PDF 文書は非構造化のまま
- JPEG や PDF にもファイル内部にヘッダーやメタデータがあるため「ある程度の構造がある=半構造化」と考えがちだが、DP-900 では文書・画像・音声・バイナリファイルは非構造化として扱う
- 「リレーショナルデータ」は分類軸の外にある選択肢。構造化/半構造化/非構造化の 3 区分を問われたら、それ以外の語はデータモデルや格納方式の名前ではないかを疑う
- 改訂後の Learn では、テキストや画像の数値表現であるベクター データ(埋め込み)も紹介されている。画像ファイルそのもの(非構造化)と、画像から作った埋め込みを混同しない
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「顧客 ID・氏名・電話番号を決まった列を持つ表で管理している」 | 構造化データが正解に変わる(Azure SQL Database などのリレーショナルデータベースに格納)。 |
| 「顧客ごとに項目が異なるJSON ドキュメントで管理している」 | 半構造化データが正解に変わる(Azure Cosmos DB などに格納)。 |
| 「PDF から検査値を抽出し、患者 ID・検査日・数値の列を持つテーブルに格納した」 | 抽出後のデータは構造化データ。元の PDF ファイルは非構造化のまま。 |
| 「これらのファイルを保管するAzure のストレージサービスを選べ」 | Azure Blob Storage(非構造化データ向けのオブジェクトストレージ)が正解軸に。 |
リファレンス
この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。| 知識項目 | 公式ドキュメント |
|---|---|
| 構造化・半構造化・非構造化データの定義と例(文書・画像・音声は非構造化) | データ形式を識別する - Training | Microsoft Learn |
これらのデータは、データの構造の観点から一般的にどのように分類されるか。
- 半構造化データ
- リレーショナルデータ
- 構造化データ
- 非構造化データ
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