Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説
DP-900:Microsoft Azure Data Fundamentals
問題文と選択肢
次の作業のうち、Power BI サービス(クラウド上のオンラインサービス)を通じてのみ実行でき、Power BI Desktop 単体では実行できないものを2つ選べ。
- 複数のレポートから選んだビジュアルを1つの画面にピン留めしてまとめるダッシュボードの作成
- Power Query エディターを使用した外部データソースの接続とデータクレンジング
- 作成済みのレポートを組織内外のユーザーと共有し、閲覧やインタラクションの権限を設定すること
- ビジュアルの種類選択やページレイアウトの調整を伴うレポートの作成
- テーブル間のリレーションシップや DAX メジャーの定義によるデータモデリング
A. 複数のレポートから選んだビジュアルを1つの画面にピン留めしてまとめるダッシュボードの作成
ダッシュボードは Power BI サービス(クラウド)だけに存在する成果物です。複数のレポートから選んだビジュアルを「タイル」としてピン留めし、1 ページのキャンバスにまとめて全体像を俯瞰できます。
Power BI Desktop で作れるのは複数ページを持つレポートであり、ダッシュボードという概念自体がありません。したがってサービスでのみ実行できる作業であり、正解の 1 つです。
B. Power Query エディターを使用した外部データソースの接続とデータクレンジング
Power Query エディターによる外部データソースへの接続とデータクレンジング(列の削除・型変換・不要行の除去など)は、Power BI Desktop の中核機能です。
サービス側にもデータフローという形で Power Query は用意されていますが、本問が問うているのは「サービスでのみ実行でき、Desktop 単体ではできない作業」です。Desktop 単体で問題なく実行できるため該当しません。
C. 作成済みのレポートを組織内外のユーザーと共有し、閲覧やインタラクションの権限を設定すること
作成したレポートを他ユーザーと共有し、閲覧やインタラクションの権限を設定する作業は、ワークスペースやアプリ、共有リンクといった Power BI サービスの仕組みによって実現します。アクセス権は Microsoft Entra ID のユーザー/グループに対して付与します。
Power BI Desktop でできるのは .pbix ファイルそのものを渡すことだけで、閲覧権限やインタラクションの制御はできません。したがってサービスでのみ実行できる作業であり、正解の 1 つです。
D. ビジュアルの種類選択やページレイアウトの調整を伴うレポートの作成
ビジュアルの種類を選び、ページレイアウトを整えてレポートを作成する作業は、まさに Power BI Desktop の主用途です。
Power BI サービス側でもブラウザーでレポートを作成・編集できますが、「Desktop 単体では実行できない作業」ではないため、本問の答えにはなりません。
E. テーブル間のリレーションシップや DAX メジャーの定義によるデータモデリング
テーブル間のリレーションシップ定義や DAX メジャーの作成といったデータモデリングは、Power BI Desktop で行うのが基本であり、Desktop が最も機能豊富な環境です。
Desktop 単体で完結できる作業なので、「サービスでのみ実行できる」という条件に当てはまりません。
作るのは Desktop、配る・ダッシュボード化はサービス。共有と権限はクラウド側の仕事。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| 複数のレポートのビジュアルを 1 画面にピン留めしてまとめる | ダッシュボードはサービスにしか存在しない成果物。Desktop が作るのはレポート(複数ページ)まで →選択肢(A)が正解 |
| 経営層や他部門とインサイトを共有する | 共有・アクセス権限はワークスペース/アプリなどクラウド側の仕組み。Desktop はファイルを渡すことしかできない →選択肢(C)が正解 |
| データの接続・整形(Power Query)とモデリング(リレーションシップ・DAX) | いずれも Desktop で行う「作る」工程。サービス限定の作業ではない →選択肢(B・E)を消す |
| ビジュアル選択とページレイアウトによるレポート作成 | Desktop の主用途そのもの。サービスでも編集はできるが「Desktop でできない」には当たらない →選択肢(D)を消す |
| 設問は「サービスを通じてのみ実行できる」作業を 2 つ選ぶ | 両方でできる作業は不正解。「Desktop 単体で完結するか」を 1 つずつ確認するのが解法 →選択肢(B・D・E)を消す |
ひっかけポイント
- 「レポート」と「ダッシュボード」を同義に扱うと選択肢 A を落とす。レポート=複数ページで Desktop でも作れる/ダッシュボード=1 ページのタイル集約でサービス限定という区別が本問の核心
- 選択肢 B の Power Query は、サービス側にもデータフローとして存在するため「サービスの機能」に見えてしまう。しかし Desktop 単体でも実行できる以上、「サービスでのみ」には該当しない
- 選択肢 D は「サービスのブラウザー上でもレポートを作れる」ことを知っていると迷うが、問われているのはDesktop 単体でできないこと。両方でできる作業はすべて不正解になる
- .pbix ファイルをメールで送れば「共有」できたように見えるが、それはファイルのコピーを渡しただけで、閲覧権限やインタラクションの制御にはならない(選択肢 C が正解である理由)
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「Power BI Desktop でのみ実行できる作業はどれか」 | Power Query による整形・リレーションシップや DAX のモデリングが正解軸に変わる。 |
| 「レポートやダッシュボードを組織全体へまとめて配布したい」 | ワークスペースの内容をパッケージ化するアプリ(Power BI アプリ)が正解軸に。 |
| 「オンプレミスのデータベースを参照するレポートを、サービス上で定期的に自動更新したい」 | オンプレミスデータゲートウェイの構成が正解軸に変わる。 |
| 「レポートを組織内のサーバーでホストし、クラウドに置きたくない」 | Power BI Report Server が正解軸に変わる。 |
| 「スマートフォンアプリで主要 KPI を一目で確認したい」 | サービスで作成したダッシュボード(モバイルレイアウト)が正解軸に。 |
次の作業のうち、Power BI サービス(クラウド上のオンラインサービス)を通じてのみ実行でき、Power BI Desktop 単体では実行できないものを2つ選べ。
- 複数のレポートから選んだビジュアルを1つの画面にピン留めしてまとめるダッシュボードの作成
- Power Query エディターを使用した外部データソースの接続とデータクレンジング
- 作成済みのレポートを組織内外のユーザーと共有し、閲覧やインタラクションの権限を設定すること
- ビジュアルの種類選択やページレイアウトの調整を伴うレポートの作成
- テーブル間のリレーションシップや DAX メジャーの定義によるデータモデリング
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