Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説
DP-900:Microsoft Azure Data Fundamentals
問題文と選択肢
次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- Windows、Linux、macOS のいずれのクライアントからも、SMB プロトコル経由でファイル共有を同時にマウントできる。
- Azure File Sync を使用すると、オンプレミスの Windows Server にキャッシュを保持しながら、ファイル共有の内容をクラウドと同期できる。
- HDD(Standard)層のファイル共有は、業界標準の NFS (Network File System) プロトコルでもマウントできる。
- ストレージアカウントの作成後、Azure ポータルや AzCopy ユーティリティを使って、ファイル共有にファイルをアップロードできる。
A. Windows、Linux、macOS のいずれのクライアントからも、SMB プロトコル経由でファイル共有を同時にマウントできる。
正しい記述です。Learn は、SMB ファイル共有は Windows・Linux・macOS の複数の OS で一般的に使用されると説明しています。Azure Files はクラウド上にネットワーク共有を作るサービスで、ファイルやディレクトリごとに最大 2,000 個の同時実行ハンドルをサポートしており、複数のクライアントから同時に共有を利用できます。オンプレミスのファイルサーバーと同じ使い方ができることが、リフト&シフト先に選ばれる理由です。
B. Azure File Sync を使用すると、オンプレミスの Windows Server にキャッシュを保持しながら、ファイル共有の内容をクラウドと同期できる。
正しい記述です。Azure File Sync を使うと、オンプレミスのサーバーにローカルにキャッシュされた共有ファイルのコピーを置いたまま、Azure Files 内のデータと同期できます。よく使うファイルは社内から高速に開きつつ、データをクラウドに集約できるため、ファイルサーバー移行で定番の構成です。
C. HDD(Standard)層のファイル共有は、業界標準の NFS (Network File System) プロトコルでもマウントできる。
これが誤っている記述(正解)です。Azure Files は SMB と NFS の 2 つのプロトコルをサポートしますが、Learn は「NFS 共有を作成するには、SSD 層を使用し、仮想ネットワーク内のプライベート エンドポイントまたはサービス エンドポイントを介して共有へのアクセスを制御する必要がある」と説明しています。
つまり HDD(Standard)層のファイル共有は NFS ではマウントできず、SMB で利用します。「Azure Files は NFS にも対応している」という知識だけで、どの層でも使えると考えると誤ります。
D. ストレージアカウントの作成後、Azure ポータルや AzCopy ユーティリティを使って、ファイル共有にファイルをアップロードできる。
正しい記述です。Learn は「ストレージ アカウントを作成したら、Azure portal または AzCopy ユーティリティなどのツールを使用して、Azure File Storage にファイルをアップロードできる」と説明しています。HDD 層の共有でもそのまま使える基本的な手段で、既存ファイルをクラウドへ移す初期移行にも利用できます。
NFS は SSD 層だけ(Linux 向け)。HDD(Standard)層の共有は SMB で使う。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| Windows・Linux・macOS から SMB で同時にマウント | SMB 共有は複数の OS で一般的に使用され、複数のクライアントから同時に利用できる(正しい記述) →選択肢(A)を消す |
| オンプレミスにキャッシュを保持してクラウドと同期 | Azure File Sync の機能そのもの(正しい記述) →選択肢(B)を消す |
| ストレージ アカウント作成後のファイルのアップロード | Azure portal や AzCopy でアップロードできる(正しい記述) →選択肢(D)を消す |
| HDD(Standard)層での NFS マウント | NFS 共有の作成にはSSD 層が必須で、HDD 層では NFS を使えない(誤った記述) →選択肢(C)が正解 |
ひっかけポイント
- 「Azure Files は SMB と NFS の両方に対応」は正しいが、NFS はSSD 層限定。サービス全体の機能と層ごとの機能を混同させるのがこの問題の狙い
- 「誤っているもの」を選ぶ否定形の設問。正しい記述を見つけて安心して選ばないよう、設問の向きを最後にもう一度確認する
- 層の呼び方に注意。現在は HDD 層/SSD 層と呼び、HDD 層は旧称 Standard、SSD 層は旧称 Premium。古い教材の「NFS は Premium 層のみ」も同じ制約を指している
- NFS 共有はLinux クライアント向けで、Windows ではサポートされない。「NFS も使えるならどの OS からでも」とは考えない
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「Linux クライアントから NFS でマウントするファイル共有を作成したい」 | SSD 層を選び、プライベート エンドポイントまたはサービス エンドポイントでアクセスを制御する。 |
| 「料金が高くなってもより高いスループットが必要」 | SSD 層が正解軸に。 |
| 「1 つのストレージ アカウントでペタバイト規模のファイルを従量課金で保存したい」 | HDD 層(最大 5 PiB)が候補に。SSD 層(プロビジョニング v2)は最大 256 TiB。 |
| 「ファイル共有ではなく、画像や動画などの非構造化データをオブジェクトとして大量に保存したい」 | Azure Blob Storage が正解に変わる。 |
リファレンス
この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。| 知識項目 | 公式ドキュメント |
|---|---|
| Azure Files のメディア層(HDD/SSD)、SMB と NFS、NFS 共有には SSD 層が必要、Azure File Sync と AzCopy | Azure Files を探索する - Training | Microsoft Learn |
次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- Windows、Linux、macOS のいずれのクライアントからも、SMB プロトコル経由でファイル共有を同時にマウントできる。
- Azure File Sync を使用すると、オンプレミスの Windows Server にキャッシュを保持しながら、ファイル共有の内容をクラウドと同期できる。
- HDD(Standard)層のファイル共有は、業界標準の NFS (Network File System) プロトコルでもマウントできる。
- ストレージアカウントの作成後、Azure ポータルや AzCopy ユーティリティを使って、ファイル共有にファイルをアップロードできる。
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