AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説
AIプラクティショナー
問題文と選択肢
- Amazon TranscribeとAmazon Comprehend
- Amazon PollyとAmazon Rekognition
- Amazon LexとAmazon Translate
- Amazon SageMakerとAmazon Comprehend
A. Amazon TranscribeとAmazon Comprehend
Amazon Transcribe は音声をテキストに変換する自動音声認識(ASR)サービスで、Amazon Comprehend はテキストから感情・エンティティ・キーフレーズを抽出する自然言語処理(NLP)サービスです。
要件の「音声をテキストに変換し、そのテキストを分析して感情を判定する」という 2 つの工程に、それぞれのサービスがそのまま 1 対 1 で対応します。
どちらも学習済みモデルを API 経由で呼び出すだけで使えるため、モデルを自作せずに最も効率的に実現できる組み合わせです。
B. Amazon PollyとAmazon Rekognition
Amazon Polly はテキストを音声に変換する(音声合成)サービスで、本問とは変換の向きが逆です。音声からテキストを起こすことはできません。
Amazon Rekognition は画像・動画の分析サービスであり、動画中の顔から感情ラベルを推定できますが、音声やテキストの感情分析は行いません。
2 つとも要件の工程を 1 つも満たさないため不適です。
C. Amazon LexとAmazon Translate
Amazon Lex はチャットボット(対話型インターフェイス)を構築するサービスです。内部で音声認識と意図(インテント)理解を行いますが、目的は対話フローの実行であり、文字起こしテキストの感情判定を目的としたサービスではありません。
Amazon Translate はテキストの言語間翻訳に特化しており、感情分析の機能を持ちません。
結果として「感情を判定する」という要件を満たすサービスが 1 つも含まれていません。
D. Amazon SageMakerとAmazon Comprehend
Amazon Comprehend は感情分析を担えるため後半の要件は満たしますが、Amazon SageMaker は機械学習モデルを自分で構築・トレーニング・デプロイするためのプラットフォームであり、音声認識モデルを自作・運用する手間が発生します。
すでに Amazon Transcribe という学習済みの音声認識サービスがある以上、SageMaker を使うのは「最も効率的」という要件に反します。
実現不可能ではないが遠回り、という典型的なひっかけ選択肢です。
構成図
音声データ │ ▼ Amazon Transcribe(音声 → テキスト) │ テキスト ▼ Amazon Comprehend(テキスト → 感情判定) │ ▼ ポジティブ / ネガティブ / 中立 / 混在
音声→文字は Transcribe、文字→感情は Comprehend。「聞き取る人」と「読み解く人」のペア。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| 音声をテキストに変換する(文字起こし) | 音声認識(ASR)のマネージドサービスは Amazon Transcribe。Polly は逆方向(テキスト→音声)、Rekognition は画像・動画 →選択肢(B)を消す |
| テキストを分析して感情を判定する | テキストの感情分析は Amazon Comprehend の代表機能。Translate は翻訳のみで感情判定は不可 →選択肢(C)を消す |
| 「最も効率的に」達成する(開発・運用の手間を最小化) | 学習済みモデルを API で呼ぶだけの AI サービスを優先する。SageMaker はモデルを自作する前提で遠回り →選択肢(D)を消す |
| 2 つのサービスを組み合わせて 2 工程を実現する | Transcribe(音声→テキスト)→ Comprehend(テキスト→感情)のパイプラインが定石 →選択肢(A)が正解 |
ひっかけポイント
- Amazon Polly と Amazon Transcribe の向きを取り違えさせるのが最頻出の罠。Polly は「話す(テキスト→音声)」、Transcribe は「聞く(音声→テキスト)」
- 選択肢 D は Comprehend が入っているため半分正しく見えるが、SageMaker で音声認識モデルを自作するのは「最も効率的」の要件に反する。「使えるか」ではなく「最短か」で判断する
- Amazon Lex も内部的には音声を扱うため文字起こしができそうに見えるが、Lex はボットの対話実行が目的で、汎用の文字起こし+感情分析パイプラインの部品ではない
- Amazon Rekognition は動画の顔から感情を推定できるため「感情=Rekognition」と短絡しやすい。本問の入力は音声であり、対象メディアが違う
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「コールセンターの通話を録音し、文字起こしと感情分析をひとまとめに行いたい」 | Amazon Transcribe Call Analytics(通話分析)が正解軸に。1 サービスで文字起こし+感情が得られる。 |
| 「テキストではなく画像・動画から感情を推定したい」 | Amazon Rekognition の顔分析が正解に変わる。 |
| 「多言語の問い合わせテキストを日本語に翻訳してから分析したい」 | Amazon Translate + Amazon Comprehend の組み合わせが正解軸に。 |
| 「業界固有の用語を含む文書から独自ラベルで分類・抽出したい」 | Amazon Comprehend のカスタム分類 / カスタムエンティティ認識が登場する。 |
| 「テキストを読み上げて音声教材にしたい」 | Amazon Polly が正解に変わる(本問と逆方向)。 |
- Amazon TranscribeとAmazon Comprehend
- Amazon PollyとAmazon Rekognition
- Amazon LexとAmazon Translate
- Amazon SageMakerとAmazon Comprehend