Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説
AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals
問題文と選択肢
- Azure Event Hubs
- Azure Event Grid
- Azure App Service
- Azure AI Services
A. Azure Event Hubs
Azure Event Hubs は、IoT テレメトリやログなど大量のデータを毎秒何百万件も取り込むビッグデータ ストリーミング基盤です。
受け取るのは「連続的に流れ込むデータ ストリーム」であり、Azure リソースの状態変化を検知してアプリへ通知する仕組みではありません。Event Grid のイベント ハンドラー(配信先)として Event Hubs を指定することはできますが、リソース イベントの発生元を購読する役割そのものは担いません。
B. Azure Event Grid
正解。Azure Event Grid は、発行 / サブスクライブ(pub-sub)型のフル マネージドなイベント配信サービスで、BLOB の作成やリソースの作成・削除といったAzure サービスの組み込みイベント(システム イベント)をそのまま購読できます。
サブスクライバー側は Webhook や Azure Functions、Logic Apps などをイベント ハンドラーとして登録するだけでよく、変化があったかをポーリングし続ける必要がありません。
イベントの種類や属性でのフィルター処理、指数バックオフによる再試行(24 時間)といった配信の信頼性機構も備え、イベント ドリブンなサーバーレス構成の中核となります。
C. Azure App Service
Azure App Service は、Web アプリや API をホストする PaaS の実行基盤です。
App Service 上のアプリがイベントの「受け手」になることはあっても、Azure リソースのイベントを収集してアプリに配信するサービスではありません。役割がまったく異なります。
D. Azure AI Services
Azure AI Services は、画像認識・音声・言語・生成 AI などの学習済み AI 機能を API として提供するサービス群です。
メッセージングやイベント配信の機能は持たず、本問の要件とは無関係です。
「起きたこと」の通知は Event Grid、「流れ続けるデータ」は Event Hubs。Azure リソースのイベント=Event Grid。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| Azure リソースで生成されたイベント(BLOB 作成、リソース作成・削除など) | リソースの状態変化は Event Grid の「システム イベント」として組み込みで発行される →選択肢(B)が正解 |
| イベントをアプリケーションに配信する(pub/sub の受け渡し) | Event Grid は Webhook・Functions・Logic Apps などをイベント ハンドラーとして登録し、プッシュ配信できる →選択肢(B)が正解 |
| 「大量のストリーミング データの取り込み」ではない | Event Hubs はテレメトリ / ログのストリーム取り込み用。個々のリソース イベントの購読用途ではない →選択肢(A)を消す |
| そもそもメッセージング系のサービスか | App Service は Web アプリのホスティング、AI Services は AI 機能の API。イベント配信の役割を持たない →選択肢(C・D)を消す |
ひっかけポイント
- Event Grid と Event Hubs は名前が似ているのが最大の罠。Grid=離散的な「イベント通知」、Hubs=連続的な「データ ストリーム」で覚える
- Event Hubs は Event Grid の配信先(イベント ハンドラー)にもなれるため「送信できる」と言えなくもない。だが本問が問うのはリソース イベントを購読・配信する設計目的のサービスで、それは Event Grid
- メッセージング系のもう一つ、Azure Service Bus はアプリ間のエンタープライズ メッセージング(キュー / トピック)用。「リソースのイベント」ではなく「アプリが送る業務メッセージ」を扱う点で区別する
- 選択肢に App Service や AI Services のような別ジャンルのサービスが混ざるのは、消去法を促すための定番パターン。まず「メッセージング系かどうか」で切る
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「IoT デバイスから毎秒数百万件のテレメトリを取り込みたい」 | Azure Event Hubs が正解に。ストリーム取り込みは Hubs の領域。 |
| 「注文処理のように順序保証・重複排除が必要なアプリ間メッセージを扱いたい」 | Azure Service Bus(キュー / トピック)が正解軸に。 |
| 「BLOB がアップロードされたらサーバーレス関数を起動したい」 | Event Grid + Azure Functions の組み合わせが正解。本問の典型的な実装形。 |
| 「MQTT で IoT クライアントと双方向通信したい」 | Event Grid の MQTT ブローカー機能が該当。Event Grid=HTTP イベントだけ、ではない点に注意。 |
リファレンス
この問題を解くために必要な知識を扱う公式ドキュメントです。| 知識項目 | 公式ドキュメント |
|---|---|
| Azure リソースのイベントをアプリへ配信する pub/sub サービス | Azure Event Grid の概要 |
- Azure Event Hubs
- Azure Event Grid
- Azure App Service
- Azure AI Services