AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説
クラウドプラクティショナー
問題文と選択肢
- Amazon RDS
- Amazon DynamoDB
- Amazon S3
- Amazon Redshift
A. Amazon RDS
Amazon RDS は MySQL や PostgreSQL などのリレーショナルデータベースをマネージドで提供するサービスで、行と列に整理された構造化データを扱うためのものです。
画像や動画をバイナリとして格納することは技術的には不可能ではありませんが、ストレージ単価はオブジェクトストレージより高く、大量のファイルを低コストで保管する用途には設計されていません。
また、URL でファイルに直接 HTTPS アクセスさせる機能も持ちません。
B. Amazon DynamoDB
Amazon DynamoDB はキーバリュー型・ドキュメント型の NoSQL データベースで、1 項目あたり 400KB というサイズ上限があります。
そのため動画や高解像度画像といった大きなファイル本体を格納する用途には向きません。
実際のアーキテクチャではファイル本体を S3 に置き、その所在や属性(メタデータ)を DynamoDB で管理するのが定番の組み合わせです。
C. Amazon S3
Amazon S3 はオブジェクトストレージで、まさに画像・動画・ドキュメントのような非構造化データを、容量の上限を意識せず大量に保管するために設計されています。
99.999999999%(イレブンナイン)の耐久性を持ち、ストレージ単価も低く、アクセス頻度に応じたストレージクラスでさらにコストを下げられます。
各オブジェクトは URL を持ち、HTTPS 経由で直接アクセスできるため、ウェブアプリケーションからの配信にもそのまま使えます。要件(大量・低コスト・高耐久性・HTTPS 直接アクセス)をすべて満たす唯一の選択肢です。
D. Amazon Redshift
Amazon Redshift はデータウェアハウスサービスで、大量の構造化データに対する集計・分析クエリ(BI 用途)に最適化されています。
列指向で SQL 分析を高速化する仕組みであり、ファイルの保管・配信を行うストレージサービスではありません。
分析対象のデータそのものはむしろ S3 に置き、Redshift や Amazon Athena から参照するのが一般的です。
ファイル(画像・動画・ドキュメント)を大量に置くなら Amazon S3。データベースはファイル置き場ではない。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| 画像・動画・ドキュメントなどのファイル(非構造化データ) | 非構造化データの受け皿はオブジェクトストレージ。データベース製品(RDS・DynamoDB・Redshift)はいずれも本来の用途が異なる →選択肢(A・B・D)を消す |
| 世界中のユーザーから大量に保存する(容量が読めない) | DynamoDB は1 項目 400KB の上限があり大きなファイルを置けない。S3 は容量無制限でオブジェクトは最大 5TB →選択肢(B)を消す |
| 低コストで高い耐久性 | S3 はイレブンナイン(99.999999999%)の耐久性を低いストレージ単価で提供する。DB エンジンを常時稼働させる RDS・Redshift はコスト面で不利 →選択肢(C)が正解 |
| HTTPS を通じてファイルに直接アクセスできる | S3 のオブジェクトはURL でアクセスできる。データベースはクエリ経由のアクセスで、ファイルを URL 公開する仕組みを持たない →選択肢(C)が正解 |
ひっかけポイント
- 選択肢はすべて有名な AWS サービスだが、C 以外はすべてデータベース系。「ファイルを保存する」という言葉が出た時点で、まずオブジェクトストレージを疑う
- DynamoDB は「なんでも入る NoSQL」というイメージから選ばれがちだが、1 項目 400KB の上限があり動画・画像の本体は入らない。本体は S3、メタデータは DynamoDB が定石
- 「大量のデータ」という言葉だけで Redshift(ペタバイト規模)に引かれないこと。Redshift が扱うのは分析対象の構造化データであって、ファイルそのものではない
- 「HTTPS で直接アクセス」は S3 を名指しするヒント。ストレージなのに URL を持つのはオブジェクトストレージの特徴
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「複数の EC2 インスタンスから共有のファイルシステムとしてマウントしたい」 | Amazon EFS(Linux 系の共有ファイルストレージ)が正解軸に。 |
| 「1 台の EC2 インスタンスにOS やデータベースを置くディスクが必要」 | Amazon EBS(ブロックストレージ)が正解軸に。 |
| 「保存したファイルに数年間ほとんどアクセスしない。とにかく保管コストを下げたい」 | 同じ S3 でも S3 Glacier 系のストレージクラス(アーカイブ)が正解軸に。 |
| 「保存した画像を世界中に低レイテンシーで配信したい」 | Amazon CloudFront(CDN)と S3 の組み合わせが正解軸に。 |
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