Azure認定資格 WEB問題集&徹底解説
AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals
問題文と選択肢
スクリプトを活用してリソース構築や運用を自動化する場合、最も適切な選択肢はどれでしょうか?
- Azure Portal(GUI)を用いて毎回手動で操作する
- Azure Resource Graphを使ってリソースを直接変更する
- Azure CLIやPowerShellなどスクリプトベースのツールを利用する
- Azure Advisorのみで自動的に構成を最適化できる
A. Azure Portal(GUI)を用いて毎回手動で操作する
Azure Portal は Web ブラウザーの GUI で、直感的に操作できるため学習や単発の作業、状況の確認には向く。
しかし毎回人が画面を操作するため再現性がなく、手順の抜けや設定ミスが起きやすいうえ、同じ構築を何十回も繰り返す用途には耐えない。
本問の要件は「スクリプトを活用して自動化する」ことなので、手動操作は真っ向から反する。
B. Azure Resource Graphを使ってリソースを直接変更する
Azure Resource Graph は、大量のリソースを横断して高速にクエリ(検索・棚卸し)するためのサービス。
KQL に似たクエリ言語で「タグが付いていない VM を全サブスクリプションから探す」といった調査ができるが、リソースを作成・変更・削除する機能はない。
「探す」ツールを「変える」ツールとして提示している時点で誤り。
C. Azure CLIやPowerShellなどスクリプトベースのツールを利用する
Azure CLI(az コマンド)と Azure PowerShell(Az モジュール)は、コマンドとして記述できる=スクリプト化できる管理ツールで、これが正解。
構築・変更の手順をスクリプトにまとめれば、同じ処理を何度でも同じ結果で実行でき、CI/CD パイプラインに組み込んで自動化できる。
Azure CLI は Linux / macOS / Windows で使え、Azure PowerShell は Windows 管理者に馴染みが深い。どちらもブラウザー上の Cloud Shell から即実行できる。
D. Azure Advisorのみで自動的に構成を最適化できる
Azure Advisor は、コスト・セキュリティ・信頼性・パフォーマンスなどの観点から推奨事項(アドバイス)を提示するだけのサービス。
推奨に従うかどうかは利用者が判断し、実際の変更は別途ポータルや CLI などで行う必要がある。
構成を自動的に最適化して勝手に変更してくれるわけではないため、自動化の主役にはなり得ない。
自動化=CLI / PowerShell。ポータルは学習と単発作業、Resource Graph は「探す」、Advisor は「勧めるだけ」。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| スクリプトを活用して構築・運用を自動化したい | 自動化の前提はコマンド化=スクリプト化できること。GUI 操作は自動化できない →選択肢(A)を消す |
| 繰り返し・大規模に同じ操作を行う | Azure CLI / Azure PowerShell ならスクリプト化して何度でも同じ手順を再現でき、CI/CD にも組み込める →選択肢(C)が正解 |
| ツールの役割(探す/変える/勧める)を切り分ける | Resource Graph は検索・棚卸し専用で、リソースの変更はできない →選択肢(B)を消す |
| 自動的に構成を最適化してくれるサービスはあるか | Advisor は推奨を出すだけで、リソースを自動的に変更することはない →選択肢(D)を消す |
ひっかけポイント
- 「Azure Resource Graph を使ってリソースを直接変更する」は、名前に Resource が入るため一見それらしいが、Resource Graph はクエリ(読み取り)専用。作成・変更はできない
- 「Azure Advisor のみで自動的に構成を最適化できる」の罠は「自動的に」。Advisor は推奨するだけで、変更は人(またはスクリプト)が行う
- ポータルは万能に見えるが、手作業=再現性なし。「自動化」「繰り返し」「大量」という語が出たら CLI / PowerShell / IaC を選ぶ
- Azure CLI と Azure PowerShell はできることはほぼ同等で、どちらを選ぶかは好み・既存スキル次第。「Linux 系なら CLI、Windows 系なら PowerShell」程度の使い分け
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「ローカルに何もインストールせずブラウザーからコマンドを実行したい」 | Azure Cloud Shell(Bash / PowerShell)が正解に。 |
| 「インフラ構成を宣言的に定義して同じ環境を再作成したい」 | ARM テンプレート / Bicep(IaC)が正解軸に(手続き的なスクリプトより宣言的定義)。 |
| 「全サブスクリプションから条件に合うリソースを高速に検索したい」 | Azure Resource Graph が正解に浮上。 |
| 「作成されるリソースに組織のルールを強制したい」 | Azure Policy が正解軸に(ツールではなくガバナンスで縛る)。 |
スクリプトを活用してリソース構築や運用を自動化する場合、最も適切な選択肢はどれでしょうか?
- Azure Portal(GUI)を用いて毎回手動で操作する
- Azure Resource Graphを使ってリソースを直接変更する
- Azure CLIやPowerShellなどスクリプトベースのツールを利用する
- Azure Advisorのみで自動的に構成を最適化できる