AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説
ソリューションアーキテクト – アソシエイト
問題文と選択肢
- リスク分析部門のアカウント内にS3バケットを新規作成し、AWS DataSyncを使用して各データ保有アカウントから必要なデータを定期的に同期する。
- Lake Formationのタグベースアクセス制御(LF-TBAC)を利用し、必要なデータリソースにタグを付与してから、リスク分析部門のアカウントに対してクロスアカウント権限を付与する。
- 各データ保有アカウントでAWS Glueクローラーを実行してデータカタログを作成し、AWS Resource Access Managerを使用してリスク分析部門とカタログを共有する。
- データ保有アカウントごとにIAMロールを作成し、リスク分析部門のプリンシパルを信頼ポリシーに追加した上で、各アカウントのS3バケットポリシーで直接アクセスを許可する。
A. リスク分析部門のアカウント内にS3バケットを新規作成し、AWS DataSyncを使用して各データ保有アカウントから必要なデータを定期的に同期する。
AWS DataSync で各アカウントのデータを分析部門のバケットへ複製する案。データの二重持ちによりストレージコストが増え、同期ジョブのスケジュール管理やデータ鮮度の担保という継続的な運用負荷が発生する。
さらに、コピーされたデータは元アカウントの Lake Formation ガバナンスの外に出るため、最小権限・一元的なデータガバナンスに反する。
B. Lake Formationのタグベースアクセス制御(LF-TBAC)を利用し、必要なデータリソースにタグを付与してから、リスク分析部門のアカウントに対してクロスアカウント権限を付与する。
Lake Formation のタグベースアクセス制御(LF-TBAC)は、データベース・テーブル・カラムに LF タグを付け、タグに対して権限を付与する方式。リソースが増えても付与済みのタグルールがそのまま効くため、クロスアカウント共有を運用負荷なくスケールできる。
共有先アカウントには必要なデータセットに対する SELECT(読み取り)だけを与えられ、テーブル・カラム・行レベルの絞り込みも可能なので最小権限の原則を満たす。データをコピーせず、元の S3 に置いたまま参照させられる点も要件に合致する。
C. 各データ保有アカウントでAWS Glueクローラーを実行してデータカタログを作成し、AWS Resource Access Managerを使用してリスク分析部門とカタログを共有する。
AWS Glue クローラーでカタログを作るところまでは実務でも行うが、AWS RAM で共有できるのはメタデータ(カタログ)であり、これだけでは実データへのきめ細かなアクセス制御にならない。
結局 Lake Formation か IAM/S3 側の権限設計が別途必要になり、5 アカウント分のクローラー運用も残るため、運用負荷最小の要件を満たさない。
D. データ保有アカウントごとにIAMロールを作成し、リスク分析部門のプリンシパルを信頼ポリシーに追加した上で、各アカウントのS3バケットポリシーで直接アクセスを許可する。
アカウントごとに IAM ロールと S3 バケットポリシーを個別に書く案。アカウント数・データセット数が増えるほどポリシーの手動管理が線形に増えるため運用負荷が高い。
また S3 バケット/プレフィックス単位の粗い制御となり、Lake Formation が提供するテーブル・カラム・行単位の制御を活かせず、最小権限の徹底が難しい。
構成図
データ保有アカウント×5(Lake Formation)
Amazon S3(取引データ) + LFタグ(例: dept=risk)
│ LF-TBAC でクロスアカウント権限を付与
▼
リスク分析部門アカウント ──読み取り専用(コピーなし)──▶ 元の S3 データ
データレイクの複数アカウント共有は LF-TBAC。データをコピーしたら負け、S3 バケットポリシー直書きも負け。
正解への思考ルート
問題文から要件を抽出し、選択肢の適否を判断するのがポイントです。| 要件 | 判断ポイント |
|---|---|
| 5つのAWSアカウントにデータが分散、Lake Formation でガバナンス済み | すでに Lake Formation を使っているなら、共有もLake Formation のネイティブ機能で完結させるのが定石 →選択肢(B)は候補 |
| 特定データセットへの読み取り専用アクセス/最小権限 | LF タグ+SELECT 権限ならテーブル・カラム単位で絞れる。S3 バケットポリシーでは粒度が粗い →選択肢(D)を消す |
| 運用負荷を最小限に | データのコピー(DataSync)やクローラーの個別運用は継続的な運用負荷を生む →選択肢(A・C)を消す |
| 将来のデータセット追加にも耐えたい | タグに権限を紐づける LF-TBAC は、新しいテーブルにタグを付けるだけで共有が効く →選択肢(B)が正解 |
ひっかけポイント
- 「分析用にデータを集約する」は一見自然だが、コピーはコスト・鮮度・ガバナンスの三重苦。Lake Formation 問題では原則コピーしない
- AWS RAM でのカタログ共有はメタデータの共有にすぎない。実データの権限は Lake Formation / IAM 側で別途必要
- IAM ロール+S3 バケットポリシーは技術的には可能だが、アカウント数分の手作業が発生し「運用負荷最小」に反する
- LF-TBAC は「タグに権限を付ける」方式。リソースごとの権限付与(名前ベース)との違いを押さえる
出題バリエーション
同じ知識が本番では条件を変えて出題されます。| 問題文がこう変わったら | 正解はこう変わる |
|---|---|
| 「共有先は1アカウント・1テーブルのみで、今後増える予定もない」 | Lake Formation の名前ベース(リソース単位)のクロスアカウント付与でも十分になる。 |
| 「特定のカラム(口座番号など)を隠したい/行を絞りたい」 | Lake Formation のカラム/行レベルのデータフィルタが正解軸に。 |
| 「アカウントをまたいでデータをカタログ横断で検索・公開したい」 | AWS Glue Data Catalog の共有+Lake Formation 権限や DataZone が登場する。 |
| 「S3 のプレフィックス単位でアプリに読み取りさせたいだけ」 | S3 バケットポリシー+クロスアカウント IAM ロールで足りる(Lake Formation は過剰)。 |
- リスク分析部門のアカウント内にS3バケットを新規作成し、AWS DataSyncを使用して各データ保有アカウントから必要なデータを定期的に同期する。
- Lake Formationのタグベースアクセス制御(LF-TBAC)を利用し、必要なデータリソースにタグを付与してから、リスク分析部門のアカウントに対してクロスアカウント権限を付与する。
- 各データ保有アカウントでAWS Glueクローラーを実行してデータカタログを作成し、AWS Resource Access Managerを使用してリスク分析部門とカタログを共有する。
- データ保有アカウントごとにIAMロールを作成し、リスク分析部門のプリンシパルを信頼ポリシーに追加した上で、各アカウントのS3バケットポリシーで直接アクセスを許可する。
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