AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説

ソリューションアーキテクト – アソシエイト

AWS Network Firewall の概要と試験出題ポイントは?

AWSサービスの一つであるAWS Network Firewallはどんな内容なのでしょうか?また、AWS認定資格のソリューションアーキテクト-アソシエイト(SAA)に合格するためには、サービスのどんなポイントを押さえておけばよいのでしょうか?
ここでは、そんなあなたの疑問に回答していきたいと思います

AWS Network Firewall 徹底解説 | AWS認定試験の頻出ポイントまとめ

1. サービス概要

AWS Network Firewallは、Amazon VPCを保護するためのフルマネージドなステートフルネットワークファイアウォール・侵入防止(IPS)サービスです。VPCの境界でトラフィックを検査し、悪意のあるトラフィックのブロックや、許可されたトラフィックのみの通過を実現します。

セキュリティグループやネットワークACLよりも高度な検査(L3〜L7、ドメイン名フィルタ、ディープパケットインスペクション)を提供し、可用性とスケーリングはAWSが自動管理します。

2. 主な特徴と機能

2.1 ステートフルインスペクション

コネクションの状態を追跡してフローを検査。Suricata互換のオープンソースIPSルールをインポートして高度な脅威検知が可能。

2.2 ドメイン・URLフィルタリング

許可/拒否するドメイン名のリスト(アローリスト/ブロックリスト)を設定し、アウトバウンドトラフィックを制御。データ流出(ex-filtration)対策に有効。

2.3 ステートレスルールとステートフルルール

  • ステートレスルール: 個々のパケットを高速に評価(5タプルベース)。
  • ステートフルルール: コネクションのコンテキストを考慮した詳細な検査(Suricata構文)。

2.4 ファイアウォールポリシーとルールグループ

ルールグループ(再利用可能なルールの集合)をファイアウォールポリシーにまとめ、複数のファイアウォールに適用。

3. アーキテクチャおよび技術要素

  • ファイアウォールエンドポイント: 各AZの専用「検査用サブネット(firewall subnet)」にファイアウォールエンドポイントを配置。
  • ルーティング: サブネットのルートテーブルやVPCのIngress Routingを設定し、トラフィックをファイアウォールエンドポイント経由でルーティング(IGW→ファイアウォール→ワークロードサブネット)。
  • Transit Gateway連携: 集中型インスペクションVPCにNetwork Firewallを配置し、TGW経由で複数VPCのトラフィックを一元検査。

4. セキュリティと認証・認可

  • IAM: ファイアウォール・ポリシー・ルールグループの管理権限をIAMで制御。
  • ログ記録: フローログ・アラートログをCloudWatch Logs・S3・Kinesis Data Firehoseに出力。
  • 暗号化: ルールやログをKMSで暗号化可能。
  • TLSインスペクション: 暗号化されたトラフィックを復号して検査する機能も提供。

5. 料金形態

  • ファイアウォールエンドポイントの稼働時間(時間あたり)。
  • 処理したトラフィック量(GBあたり)。

6. よくあるアーキテクチャ・設計パターン

  • 境界保護: IGW ↔ ファイアウォールサブネット ↔ ワークロードサブネット のルーティングで南北トラフィックを検査。
  • 集中型インスペクション: Transit Gateway+専用インスペクションVPCにNetwork Firewallを配置し、複数VPC・オンプレ間のトラフィックを一元検査。
  • アウトバウンド制御: ドメインフィルタで許可ドメインのみ外部通信を許可しデータ流出を防止。
  • 一元管理: AWS Firewall Managerで組織全体にファイアウォールポリシーを一括適用。

7. 設定・デプロイ手順(ハンズオン例)

  1. 各AZにファイアウォール用サブネットを作成。
  2. ルールグループ(ステートレス/ステートフル)を作成→ファイアウォールポリシーにまとめる。
  3. ファイアウォールを作成してVPC・サブネットを指定。
  4. ルートテーブルを編集してトラフィックをファイアウォールエンドポイント経由にルーティング。
  5. ログをCloudWatch Logs/S3に出力して検査結果を確認。

8. 試験で問われやすいポイント

8.1 Network Firewallの役割

  • Q: VPC境界で高度なトラフィック検査(IPS/IDS・ドメインフィルタ)を行うマネージドサービスは?
    A: AWS Network Firewall(ステートフルなネットワークファイアウォール。Suricata互換ルールに対応)。

8.2 セキュリティグループ/NACLとの違い

  • Q: Network Firewallはセキュリティグループ・ネットワークACLと何が違う?
    A: SG/NACLはL3/L4の単純な許可・拒否、Network FirewallはL7まで含む高度な検査(ディープパケットインスペクション・ドメインフィルタ・IPS)を提供する。

8.3 アーキテクチャ

  • Q: Network Firewallでトラフィックを検査させるには?
    A: 各AZに専用のファイアウォールサブネットを作り、ルートテーブルでトラフィックをファイアウォールエンドポイント経由にルーティングする。

8.4 集中管理

  • Q: 複数VPCのトラフィックを一元的に検査するには?
    A: Transit Gateway+集中型インスペクションVPCにNetwork Firewallを配置。組織全体への適用はFirewall Managerを利用。