AWS認定資格 WEB問題集&徹底解説

ソリューションアーキテクト – アソシエイト

AWS Snow ファミリー の概要と試験出題ポイントは?

AWSサービスの一つであるAWS Snow ファミリーはどんな内容なのでしょうか?また、AWS認定資格のソリューションアーキテクト-アソシエイト(SAA)に合格するためには、サービスのどんなポイントを押さえておけばよいのでしょうか?
ここでは、そんなあなたの疑問に回答していきたいと思います

AWS Snow Family 徹底解説 | AWS認定試験の頻出ポイントまとめ

1. サービス概要

AWS Snow Familyは、物理デバイスを使ってオフラインでデータを移行したり、インターネット接続のない環境でエッジコンピューティングを行うためのサービス群です。大容量データ(TB〜EB規模)をインターネットで転送するには非現実的な時間がかかる場合に、物理デバイスにデータを書き込んでAWSのデータセンターに郵送します。

ラインナップはSnowcone(小型・軽量)・Snowball Edge(大容量・コンピューティング対応)・Snowmobile(超大規模・コンテナトラック)の3タイプです。

2. 主な特徴と機能

2.1 AWS Snowcone

  • 最小・最軽量デバイス(2.1kg)。8TB HDD または 14TB SSDモデル。
  • 電源・Wi-Fi・バッテリー内蔵で過酷な環境(現場・船舶・軍事施設等)での利用が可能。
  • DataSyncエージェントを内蔵してオンラインでのデータ転送も可能。
  • エッジコンピューティング: EC2インスタンスを実行可能。

2.2 AWS Snowball Edge

  • Storage Optimized: ストレージ容量最大210TB(HDD) + 1TB SSDキャッシュ。40 vCPU。大規模データ移行に最適。
  • Compute Optimized: 最大80TB使用可能ストレージ。104 vCPU・416GBメモリ・NVIDIA GPU(オプション)。機械学習・IoT・エッジ処理に最適。
  • 複数台のSnowball Edgeをクラスタリングして大容量・高スループットを実現。

2.3 AWS Snowmobile

  • コンテナトラックに搭載された100PB(エクサバイト規模)のストレージ。
  • データセンター丸ごとAWSに移行する際に使用。GPS・セキュリティガード・専任チームが護送。
  • 10PB以上のデータ移行で推奨(それ以下はSnowball Edgeの複数台利用を推奨)。

2.4 エッジコンピューティング機能

  • Snowball Edge(Compute Optimized)でEC2インスタンス・Lambda(AWS Greengrass)を実行。
  • データを収集・処理してからAWSにアップロード(工場・石油プラット・リモートサイト等)。

2.5 AWS OpsHub

Snow FamilyデバイスをGUI(グラフィカルUI)で管理するツール。デバイスの管理・ファイル転送・EC2インスタンス起動をCLI不要で操作できます。

3. アーキテクチャおよび技術要素

  1. AWSコンソールでSnow Familyジョブを作成(デバイスタイプ・容量・送付先を指定)。
  2. AWSからデバイスが配送される→オンプレでSnowball Client / OpsHubを使ってデータをコピー。
  3. デバイスをAWSに返送→AWSがデータをS3にアップロード→デバイスは安全に消去(証跡確認可能)。

4. セキュリティと認証・認可

  • 保存時暗号化: デバイス内のデータはAWS KMSキーで256ビット暗号化(保存中・転送中)。
  • 改ざん防止: デバイスにTPM(Trusted Platform Module)搭載。不正アクセス検出時は自動消去。
  • 証跡: Snowmobileはデータ転送完了後、すべてのデータが安全に消去されたことを証明するE-Inkラベルとレポートを提供。

5. 料金形態

  • サービス料金: ジョブの種類・デバイスタイプ・使用日数に応じた固定料金。
  • データ転送: AWSへのインバウンドは無料。デバイス送料は別途。

6. よくあるアーキテクチャ・設計パターン

  • 大規模データセンター移行: オンプレデータを複数のSnowball Edgeでオフライン転送。インターネット帯域への影響なしに数週間でPB規模のデータをS3に移行。
  • エッジコンピューティング(IoT・工場): インターネット接続が不安定・低速な現場にSnowball Edge(Compute Optimized)を設置。データをローカルで前処理後にAWSへバッチ転送。

7. 設定・デプロイ手順(ハンズオン例)

  1. Snow FamilyコンソールでJobを作成(インポート/エクスポート/エッジコンピューティング)。
  2. デバイスを受け取りE-Inkラベルを確認。電源ON後にAWS OpsHubで接続。
  3. OpsHubまたはSnowball Clientでデータを転送。
  4. デバイスをAWSに返送。AWSがS3にデータをアップロード後、Jobが完了となる。

8. 試験で問われやすいポイント

8.1 デバイス選択

  • Q: 数百TBのデータをAWSに移行する際にオフラインで使うサービスは?
    A: AWS Snowball Edge(Storage Optimized)。複数台でクラスタリングして更に大容量に対応。
  • Q: エクサバイト(100PB以上)規模のデータをAWSに移行するには?
    A: AWS Snowmobile(コンテナトラック・100PB/台)。

8.2 転送時間の計算

  • Q: 100TBを1Gbps回線でAWSに転送すると何日かかるか?
    A: 約11日(100TB ÷ 1Gbps = 約800,000秒 ≒ 9.3日。ネットワーク効率を考慮すると約2週間)。Snowball使用で数日に短縮。

8.3 エッジコンピューティング

  • Q: インターネット接続なしの現場でEC2・Lambdaを実行し、後でAWSに同期するデバイスは?
    A: Snowball Edge(Compute Optimized)またはSnowcone(エッジコンピューティングと後続のDataSync転送)。

8.4 DataSyncとの違い

  • Q: Snow FamilyとAWS DataSyncの使い分けは?
    A: Snow Familyはオフライン・大容量転送(ネットワーク帯域が足りない時)。DataSyncはオンライン・継続的なデータ転送(定期同期・増分転送)。